金魚ちゃんの週末インプット★

読んだ本や漫画、観た映画の感想を書いたり作った料理の記録をしたりするブログ。

【漫画感想】2020年2月15日 小学生にはまだ早い!

はいこんばんはRM307です。漫画回の今週は山辺麻由作の「小学生にはまだ早い!」の感想。
読むのは15年以上ぶり。たぶん僕が生まれて初めて触れた少女漫画だと思う。少女漫画の原点。

【あらすじ】
小学五年生の夏芽みらんの将来の夢は漫画家!男の子なんて乱暴で嫌い!結婚なんてしない!
そんなある日、友人が一目惚れした男の子に告白する場に同行する。しかし彼は友人では無く
みらんの方を気に入り、ほっぺたにキスして胸まで触ってきた!男なんてろくなもんじゃない!
という思いを強くした彼女だったが、両親から突然婚約者に引き合わされる。その相手はあの
男の子、朝永波留だった!そればかりか、波留たちはみらんの隣の部屋に引っ越してきて――!


あらすじを読めばだいたい内容がわかると思いますが、思いっきりオーソドックスな作品です。
男の子にセクハラされて最初は嫌いなんだけど、だんだん相手の良さに気づいて惹かれていく。
カッコ良い相手の事を好きな同級生女子からいじわるもされるんだけど、前向きに対処する。
相手とは一度離れるんだけど本当の自分の気持ちに気づき、最後には結ばれてハッピーエンド。
今読むと清々しいほどベタだなと思うけど、当時の僕にはこれが初めての少女漫画だったので
楽しく読めた。こんなに相手の事を嫌いなのに、好きになる事があるんだろうか?と純粋に
疑問に思いながら読んだなぁ。やっぱり少しずつ相手を認め、好きになっていく展開は面白い。

最初は相手から迫られていたけど、いつの間にか自分の方が相手の事を好きになっている展開も
好きだなぁ。終盤、もうすぐ引っ越して離れてしまう波留の気持ちを何とか引き留めようとする
みらんが可愛かった。照れる波留も良かったwそしてキスシーンも本当に幸せそうでとても良い。

あと女の子の絵柄もとても可愛かった。きらきらおめめに豊な表情、繊細な髪や影のトーン。
また、みらんの髪型や服装が毎回変えてあって凝っている!こういうところにも惹かれるなぁ。
20200215_小学生にはまだ早い!
それとタイトルロゴ、「早い」の部分が禁止の記号になっているのか!今になって気づいたw

以上、久しぶりで懐かしかったな。感想は短いですが、なかなか良かったです。それではまた。

Web拍手

【映画感想】2020年2月8日 スクールガール・コンプレックス~放送部篇~

はいこんばんはRM307です。映画感想、今回は「スクールガール・コンプレックス~放送部篇~」。
同名の写真集を元にした邦画で、女子高が舞台の実写百合作品。96分。検索して見つけました。
Amazonのレビューやレビューサイトでは5段階評価で2.8~3.5しか無くてちょっと心配だった。

【あらすじ】
もうすぐ高校の学園祭。放送部は今年も朗読を行う予定だが、まだ作品が決まっていなかった。
三年生はこの朗読をもって引退する。そんな中途半端なこの時期に、バスケ部を辞めた三年生の
三塚チユキが入部してきた。レイジーな彼女と部員たちはたびたび衝突し、部長の新谷マナミ
頭を悩ませる。しかしチユキと言葉を交わすうちに、マナミは少しずつ彼女に惹かれていく。


僕はそこまで百合にも映画にも造詣が深くないけど、物語としては非常にオーソドックスかな。
ダウナー系な新入部員に惹かれていく主人公、そんな主人公をひっそりと想う明るい友人、
主人公は相手と距離を縮められたけど、相手には別の好きな相手が居て結局結ばれない、
友人の想いも届かない・・・青春の1ページ。こうやって書くとありきたり感が増すな・・・。
やっぱり、チユキが貢いでいたクソ男と別れる事ができず、マナミとお別れ・・・という展開は
使い古されたチープさを感じてしまう。昔ならともかく、2013年に作られた作品でこれは・・・。
まぁ以前も何度か書いているけど、チープな漫画を描いている僕が言う資格は無いんですが。

ただ、朗読作品が太宰治の「女生徒」に決まって最後の朗読のシーン、朗読の内容と主人公
たちの想いがリンクしていたのは良かったと思う。でも、朗読の中でアイがマナミに、マナミが
チユキに告白するのはちょっと違うんじゃ?と思ってしまった。別に直接言葉にしなくても、
ただ作品をそのまま朗読するだけで、その際の表情と魅せ方、映像のフラッシュバック等で
彼女たちの想いは登場人物にも観客(視聴者)にも十分そのニュアンスが伝わったと思うのだ。
「青春感」はあるんだけど、ちょっとここで告白するのは突飛すぎるかなと思ってしまって。
サービス過剰気味。登場人物たちにはそれが必要で、はっきりさせた方が良かったのかなぁ。
まぁこのへんは素人の浅はかな意見なので、プロに物申すのもおこがましいとは思うけど。
告白の後、マナミとアイが気まずくなっていなかったようなのも良かった。ビターエンドかな。
これからもマナミとアイや、放送部のメンバーが仲良く交流し続けていたら良いなぁと思う。

でも百合の入門編としてはそんなに悪くない作品だと思う。三次元には入り込めないんじゃ、
と観るのが不安だったけどその心配も無かった。最初に観たのがこの作品で良かったと思う。
それと放送部の練習などの活動が描かれていたのも嬉しかった。放送部の活動には少し興味が
あったし、僕は今まで部活動に入った事が一度も無かったので、いろいろと参考になりました。

あとエロいシーンが一切無かったのもとても良かった。結構はらはらしていたので・・・w
実写の百合映画を調べたところ、エロスを含む作品が多くヒットしてちょっとげんなりした。
エロいのが嫌いだという訳では無く、僕が欲している百合作品はもっと精神的なものなので。
と言うとLGBTの人を否定しているように聞こえるだろうか?そういうつもりでは無いんだけど。
このへん上手く説明できません。とにかく、可能な限り18禁な映像は観たくないのだ・・・。

役者さんでは、主人公のマナミ役の森川葵さんが可愛かったのが良かった。びっくりしたな。
初めて知ったんだけど、有名な女優さんなのだろうか。それと声優の寿美菜子さんが先生役で
出演されていた事も最後のキャスト名で知った。まったく気づかなかったな!知っていたら
もっと注目して観たのに!声優も実写映画に出演されるのだなぁ。自然な演技だったと思う。

以上、生まれて初めての実写百合映画、それなりに楽しめたので良かったです。それではまた。

Web拍手

【読書感想】2020年2月1日 図南の翼

はいこんばんはRM307です。読書回の今週は小野不由美作「図南の翼」の感想。十二国記第5作。
月の影 影の海」から約90年前、供王珠晶が王を目指して昇山する黄海でのお話。番外編。
シリーズの中ではかなり好きで、「月の影 影の海」と同じくらい読み返している。3、4回目くらい?



【あらすじ】
前供王が崩御しすでに27年。恭国の荒廃は進み、首都連檣にも妖魔が蔓延るようになっていた。
裕福な商家に生まれた珠晶は、昇山しない周りの大人たちに業を煮やし、12歳にして決意する。
自ら昇山し天意を諮り、王になる――と。しかしその道程は、決して容易いものでは無かった。


謎に満ちた妖魔の棲む土地、黄海。当たり前の鳥や獣が居ない、妖魔や妖獣には牡しか居ない、
その仔を見かける事も無く、野木も見つからない。不思議だなぁ。もっと黄海の事を知りたい。
珠晶が初めて目にした金剛山の大きさに肌が粟立つシーンは、ぜひアニメで観たいなぁ・・・。
ここ良いシーンですよね。その後すぐに騎獣の白兔が盗まれちゃうのが悲しいんだけど・・・。
そして同じ門は一年に一度しか開かない。外の人々を守る為に門の中で警戒する兵士たちは、
一年に一度しか外の世界へ帰る事ができない。つらい仕事だな・・・僕には絶対務まらない。
そうして門が開き昇山者が訪れる時は、それを狙った妖魔と戦い亡くなる人も居る。つらい。
こんな危険な世界を一月半以上も、命の危険と隣り合わせで通り昇山しないといけないなんて
ひどいシステムだな!麒麟が自分から王を探しに行けば良いのに・・・と思っちゃうな・・・。

「家生」という、食住を保証される代わりに一生主人に仕えて働かないといけない人々の存在も
悲しい。着るものは年に二度主人からもらえる布だけ、逃げないように給金をもらう事も無い。
婚姻もできないし子どもも持てない。旌券を割らされるから戸籍も無くなる。死ぬまで家生。
そんな人々の幸せって何だろう?と考えてしまうけど、安全な家、とりあえずは飢えない食事を
保証してもらえるだけ良いのかなぁ・・・日本と違って戦乱や飢え、妖魔の襲撃もある世界では。
でもそれに疑問を持ち、恵まれた生活をしながらも荒廃が許せず昇山した珠晶はとても良いなぁ。
いきなり最後に飛ぶけど、「あたしばかり大丈夫なんじゃ寝覚めが悪いじゃない」。カッコ良い。

昔、荻原規子作品に登場する活発な女の子の主人公たちが大好きだったので、初めて読んだ時は
すぐに珠晶に惹かれた。ただ最初は、恵まれた環境で育ったゆえの高飛車な少女という印象で、
もちろん資質はあるんだろうけど、本当に王に足る器量なのだろうか?という疑問もあった。
お嬢さま育ちというところから、傲慢にも見える強気な態度や小賢しく感じるところもあって、
常に自分の王としての資質に疑問を持っていた陽子に対し、珠晶は最初から「自分が王になる」
と宣言し、王になる事に疑問を持っていないように見えたので。そんなところに危うさも感じた。

でも後にそれは違う事がわかる。恭国のどこかに王が居る。なのに大人たちは他人事で昇山せず、
王がいかに大変か、黄海がいかに危険か、珠晶がお嬢さま育ちで知らないから言えるんだと笑う。
それが許せなくて蓬山を目指した。それが恭国の民としての義務を果たす事だと思って。えらい。
終盤になって初めてわかるのが良い。決して自分が王の器だと驕っていた訳では無かったんだ。
そうやって頑丘犬狼真君に対して泣きながら訴えるシーンが好き。ここもアニメで観たいなぁ。

まぁそんな大人たちの言っている事もわかるんだけど。自分が王に選ばれると思う人間なんて
ほとんど居ないと思う。それなのに命を落とすかもしれない危険な黄海を征き、徒労に終わると
しか思えない昇山をしようなんて自分だったらできない。もちろん国民全員がそれだと王は
現れないし、珠晶が世間知らずだと笑い自分たちは知っているという態度もまずいと思うけど。

そもそも供麒が珠晶の前の王を見つけられなかったのが問題だよなぁ。ちゃんと恭国を回って
探したのだろうか?麒麟としての寿命もそろそろ尽きようかという歳だったし、ぎりぎりだよ。
そして、なぜ王を死なせるかもしれない昇山なんて危険なシステムになっているのだろう?と
首を傾げながら読んでいたけど、これは恐らく必要な過程なのだろうなという事は理解した。

襲撃が欲しいタイミングで妖魔が現れ、それが頑丘や他の剛氏に仕業だと珠晶が誤解した時、
頑丘は「俺を雇ったお前の為に俺がやった事は、お前が自分を守る為にした事に等しい」と言う。
利公も、「王は国の為に血を流す事も命じる。臣下が王の為に命じれば、責任は王にかかる」
と言った。蓬山へ行くのは、王になるというのはそういう事なのだと。なるほどなぁ。そして
後に何万の民を救うには今数人の犠牲を払う事も必要だ、それを覚悟して進まないといけない。
それを身を持って経験する必要があるんだなと・・・いう事かと思ったけど、それだけじゃない。
利公は「それは王を欲する世界の理屈、その世界を統べる王はその理屈を踏み越えなければ
ならない」と言う。臣下の理屈を超え、迂回せず進み随従たちを守りながら妖魔を狩った珠晶は
まさに超越した者だったのだ。ここ、非常に説得力があって上手い説明だし面白いですよねぇ。

季和が見捨てていった随従たちの元に戻り、彼らを導いて先に進む珠晶はカッコ良かったなぁ。
ここで読者も珠晶の王気を感じるんだよね。塞ぎ込んでいる彼らに「蓬山に着けば何とかなる、
これだけの人間が餓死していたら麒麟も参るから、お付きの女仙が何か恵んでくれるだろう、
帰りの荷がもらえなかったら蓬山に居座ってやろう、見捨てる主人より麒麟に仕える方が良い」
という説得もすごいし面白いw朱厭を狩る時には、率先して自分が囮になったのもすごいなぁ。
もしも朱厭が玉に酔わなかったら自分が死んでいたところなのに。12歳なのにすごい度胸だ。

そんな珠晶も、朱氏の頑丘とは衝突してばかりいた。その後の展開を知った状態で読んでいると、
「頑丘の行動にはちゃんと意味と理由があるんだよ!」と珠晶の言動はらはらしてしまったなw
利公が「君は幼い」と言うシーンがあるけど、12歳だもの仕方が無いよ!と思ってしまった。
まぁ玉座を望む人間ならそのままでは駄目だという事なんだろうけど。家生の恵花に対して
「安全な家の中で寝られて飢える事無く食べられるあんただって恵まれている」と言ったのも
どきっとしたwこれは貧乏を嘆いていた僕自身に言われたような気がした事もあるんだろうけど。

でも最初から言っている事は筋が通っていたんだよね。少年に「一人で帰るのが怖いのか」と
からかわれた時も、「供も無しに歩いたらお供の方が叱られる」と反論したり、毎日食べる事に
困っている人が居る中で自分が食べたくない理由もちゃんとあったりして。道理もわかっている。
騎獣が盗まれた時も、落胆はしつつも荷物を持ってきてくれたりいっしょに探したりしてくれた
民衆にちゃんとお礼を言うのがえらい。黄海の専門家である頑丘への「物見遊山じゃないのよ、
ここが黄海ってわかってる?」という発言はすごいけどw利公じゃないけど笑うよこれは・・・w

犬狼真君に対しても結構不遜にも取れるような態度を取っていた。たしかに大物だよな・・・w
今作で「東の海神 西の滄海」の更夜が犬狼真君という神仙の一人になっていた事が
わかるのだけど、これ、当時の読者さんの反応を知りたかったなぁ。やっぱり驚いただろうな。
もし当時インターネットが今のように普及していたら、きっと大騒ぎだったんだろうな・・・。
犬狼真君が被っていた布を外したタイミング、以前読んだ時はどうしてここに挟まれたのか
わからなかったのだけど、名前を明かしたタイミングで頭髪の色の描写をする為だったんだな。
そして以前彼が妖魔に六太の名前をつけたように、更夜の名前を駮につけるという珠晶を
微笑ましく思ったのか軽く笑うのも良いシーン。ただ一つわからなかったのが、「怪我人がいる、
わたしがいない、だから妖魔が来ない」の意味。どういう事・・・?どなたか教えてください!

頑丘とぶつかり、一度はケンカ別れもする珠晶だったけど、剛氏を雇うのはどういう事なのか
だんだんわかっていく。この過程や設定が上手いなぁ。面白い。季和、紵台とのやりとりも良い。
「目の前に居る困った人を見捨てるのがひどい事なら、目の前に居る人が将来困る事を承知で
何かをねだるのも同じくらいひどいという事になりはしない?」という珠晶のセリフも良いなぁ。

怪我をした頑丘を支えながら、王が駄目だったら頑丘の弟子になり、上手くいったら頑丘が
自分の臣下になると提案した珠晶。これ、この後どうなったのだろうなぁ。本当に臣下になって
いたら嬉しいな。今までどの国やっていなかった、荒廃に備え、妖魔から身を守る術を知っている
黄朱の力を借りる。これめちゃくちゃ良い案だよね。珠晶が実行に移していたら良いな・・・。
何より、ずっと珠晶と頑丘、利公の関係が続いていたらとても嬉しい。もっと彼女たちの歩みを
読んでいたかったな・・・。短編で良いから、いつか三人のその後の話を読めたら良いなぁ・・・。

あとエピローグ、宗皇后の明嬉宗麟昭彰の事を「昭彰は身体が弱いから」と表現していたのが
ただのお母さんぽくて面白かった。宗王一家も良い関係だよね・・・「華胥の幽夢」にある短編を
読むのが今から楽しみだ。宗国がこれからもずっと平和で、いつまでも繁栄していくと良いなぁ。

「黄朱の気持ちは黄朱にしか分からない。(中略)それは事実だけれども、同時に理解を拒絶する言葉でもある。理解を拒絶するくせに、理解できない相手を責める言葉だ。」
最後に、利公の印象に残ったセリフを引用。僕もこういうふうに他人を責めている事、あるなぁ。
誰も自分の気持ちなんてわからないんだ、というと思春期の子どものようなので言わないけど、
僕は未だに他人をココロから信じる事ができないでいる。理解してもらえると思う事ができない。
何度も書いているけど、一生そうやって独りなんだろうな・・・。嫌だけど、どうしようも無い。


以上、やっぱり面白かったですね。4時間、3800字も書く事になるとは思わなかったけど・・・。
そういえば、つばき先生は当時利公のどのへんが好きだったんだろうな・・・?それではまた。

Web拍手

【料理感想】2020年1月25日 もやしの照り焼き炒め

はいこんばんはRM307です。本、漫画、映画感想の中に一つだけ料理があって浮いていますが、
このブログはもともと毎週違う料理を作って記録する場所だったのですよ。もう三年も前の話。
来月は土曜日が5週あって、1週何をしたら良いかまだ決まっていない。アイディアをください。

この一ヶ月で作ったものはフレンチトースト、トマトスープぐらい。ぜんぜん料理をしなかった。
まぁいちおういつものみそ汁やピーマン炒めやカフェオレケーキは作っていたりしたけど。
トマトスープは水の分量を200で作っていたけど、150ぐらいでちょうど良いかもしれないな。
あと久しぶりにみそ汁に納豆を入れて食べたんだけど、ぜんぜん美味しくなかった・・・。
以前つばき先生に教わって入れた時は美味しかったんだけど・・・何がいけなかったんだろう?
やっぱり納豆はきゃべつとレタスのコールスローサラダに入れて食べるのが良さそうだな。

さて今月の料理回は安価で手軽に作れるレシピを探した。今回はもやしの照り焼き炒めです。
https://cookpad.com/recipe/4233012
豚バラ肉は高かったので豚こまを使いました。素人のくせに勝手にレシピをアレンジするやつ!

20200125_もやしの照り焼き炒め
完成したものはこちら。味は・・・うーん、不味くは無い、でも美味しくも無いかな・・・。
ぜんぜん食べられなくはないんだけどね。豚こまにしたのがいけなかったのかしら・・・。
調味料が「調味料です!」って感じで各個人の主張が激しいような。味に深みが無い感じ。
まぁこのシンプルな材料では深みも何も無いかもしれないけど。昔よく夜ごはんのおかずに、
もやしにしょうゆをかけただけのものが出ていたのだけど、その時を思い出す味だった。
僕の作り方が悪いのかもしれないけど・・・。他にやりようがあったのかもな。それではまた。

Web拍手

【漫画感想】2020年1月18日 少女少年Ⅴ

はいこんばんはRM307です。今週は漫画回、今回はやぶうち優先生の「少女少年Ⅴ」の感想。
十数年前に一度読んだ事がある。内容は忘れたけど、ラストシーンが大好きだった思い出。
Ⅰの感想http://rm307.blog.jp/archives/79800528.html
Ⅱの感想http://rm307.blog.jp/archives/80211827.html
Ⅲの感想http://rm307.blog.jp/archives/80546839.html
Ⅳの感想http://rm307.blog.jp/archives/80932565.html



【あらすじ】
女の子のような顔がコンプレックスな小学六年生の蒔田稔は、幼なじみの同級生植原茜の姉、
芸能活動をしているのファン。大事な記者会見をする為に自宅に戻ってきた彼女に会う為、
茜の自宅へやってきたのだが、そこで茜もデビューする事を彼女の父親から突如知らされる。
忍に憧れて伸ばしていた髪を切られ、姉と比べられるからタレントになりたくないと泣く茜。
そこで稔は、自分たちを女の子二人組のユニットとしてデビューさせないかと持ちかける。
すぐに了承されデビューが決まったふたりだが、稔にはある企みがあった。ユニットが売れて
人気が出た時に、生放送で稔が男である事を暴露し、茜の親父に一泡吹かせてやろう・・・と。


Ⅰ~Ⅲでは主人公が自分を好きな女の子に囲まれていた事が多かった。では三角関係、
そして今作では主人公と幼なじみとその姉、そして主人公にちょっかいを出してくる年上の
男性という新たなパターンが描かれている。この苅部豊が良いキャラしているんだよねぇ。
初対面で主人公のスカートをめくるなど一見軽薄に見えるんだけど、実は内面はすごく大人で、
主人公たちに大事なメッセージを伝えたり助けてくれたりする。まだ十代だろうに!すごい!
親子関係で悩んでいる稔や茜に言った「そんな大人に負けない子どもになれ」は良いシーンだ。

シリーズではが親子関係を扱ったシリアス寄りの話だったけど、今作はさらに踏み込んでいる。
別居状態で両親の家を行き来している稔、芸能事務所社長の父親に強引に振り回される茜と忍。
稔は子どもの気持ちを考えずに自分たちの都合を押しつける両親に対し、最初はどこか冷めて、
諦めて受け入れているのだけど、最後に豊の言葉を思い出し、自分の気持ちを素直に伝える。
結局両親の仲が修復しない事は変わらないのだけど、稔と両親の間にあった溝は少し埋まった。
僕の両親も離婚したから言う訳ではぜんぜん無いのだけど、大人の都合で子どもを振り回すのは
ホントやめて欲しいよな・・・子どもは何も我慢せず、気兼ねせず、伸び伸び生活して欲しい。
そうする権利がある。もちろん夫婦の仲が悪くなる事はあるだろう。離婚するのも仕方が無い事
かもしれない。それでも、その所為で子どもに負担をかけたり、子どもが自分の気持ちを押し殺す
ようになったりしたしたら嫌だな・・・。大人はどうでも良いけど、子どもが苦しむのは嫌だ。
でも稔も茜も忍も、屈折せず良い子に育ったよなぁ。豊ももしかしたら苦労したのかもな・・・。
「大人は自分たちを商品としてしか見ていない」というリアルな部分が見えたのも良かったな。

前述の通りシリアス寄りだけど、キャラが明るくて良い子なので読んでいてちゃんと楽しかった。
茜にとってコンプレックスだった忍自身も、父親から商品としてしか見られていない自分や、
魅力が上がっている妹に対しいつまでも父親の言いなりな自分にコンプレックスを抱いている。
でも最後に父親の反対を押し切って、海外留学を決める。髪を切ってすっきりした表情が良い。
未来をまっすぐに見つめている。このシーンの豊も良いなぁ。このふたりも結ばれて欲しい。

十数年前に読んだきりで内容を忘れていた為、正体をばらしてぶち壊す予定だったのに茜が
「仕事を続けたい」と言った時や、稔が母親といっしょに札幌に引っ越した時は少し驚いたな。
でも一度離れても稔と茜の想いが揺らぐ事は無く、稔は舞台を経験した事で、仕事への感じ方が
変わった事もきっと今後に良い影響を与えたのだろうな。たぶんどちらも良い経験だったのだ。
その後最終的には稔と茜がまたいっしょに居られるようになって良かった。でも、ミノリとしては
一度引退した稔が男の子として再デビューし茜とユニットを組むなんて、絶対にバレるでしょw
同一人物説も出たと書いてあったけど、そりゃ出るというか同一人物にしか見えない気が・・・w
稔の母親もミノリとは別人だと思っていたみたいだし、そういうものかと割り切るしか無いけど。
(にしてはクラスメイトには一発で見抜かれていたんだけどねwまぁそこは漫画だから良いか)

そして冒頭に書いたラストシーン。自分の想いを伝えた稔が茜と優しくキスをして物語は終わる。
ここ、子どもの時に読んで幸せすぎてめちゃくちゃせつなくなった。恋愛的な物語でせつなさを
覚えたのはそれが初めてだったかもしれない。久しぶりに読んだけど、やっぱり良かったです。
幼なじみ同士が結ばれるのも、時間をかけて両想いになるのも本当に好きだなぁ。羨ましい!

シリーズの主人公の中ではのつぐみが一番可愛いと書いたけど、ヒロインでは茜が一番かも。
正統派美少女の役どころは忍で、こちらも可愛いんだけど、時間経過によってだんだん性格が
丸くなるという本来の意味ではツンデレな茜がめっちゃ良かった。こんなに可愛かったっけ?!
不安そうな顔もいたずらっぽい顔も可愛い。中でも一番可愛かったのは、仲違いしていた稔が
久しぶりに話しかけてくれて安心した時の泣き顔!!!めちゃくちゃ可愛い!!!著作権侵害に
なるかなと思って今まで本編の画像を載せていなかったのだけど、今回は引用させてください。
20200118_少女少年Ⅴ
他にも「あたしのため…だよね」の表情や、恋人岬で遠くを見つめる表情もすごく良かったなぁ。


以上、ストーリー面では今までのシリーズの中では一番楽しめたかも。面白かった!それではまた。

Web拍手

【映画感想】2020年1月11日 リズと青い鳥

はいこんばんはRM307です。今年から始まった映画感想記録、今月は「リズと青い鳥」の感想。
京都アニメーションの「響け!ユーフォニアム」のスピンオフ作品。約90分のアニメ映画です。
ありがたい事に2日にWeb拍手コメントでリクエストをいただいたので、今回観る事にしました。
実はこの映画感想ではアニメを観る予定はまったく無く、実写作品のつもりでいたんですよね。
だけど、アニメでも良い作品があったら今後も推薦していただけるとたいへんありがたいです。

「響け!ユーフォニアム」は京アニの中では「日常」、「ふもっふ」の次に好きだったんだけど、
一度観たきりで内容を完全に忘れていた。でもコメントでは「テレビシリーズを観ていなくても
まったく問題無い」との事だったので、とりあえず何の情報も入れずに観てみようと思いました。

リズと青い鳥[DVD]
種﨑敦美
ポニーキャニオン
2018-12-05


【あらすじ】
吹奏楽部に所属するみぞれ希美。物静かで内向的なみぞれとは対照的に、明るい希美は
後輩に慕われるパートの中心的な存在。みぞれはそんな希美に特別な感情を抱いていた。
たとえば、足音だけで彼女だとわかるくらいに。しかしみぞれの思いをよそに、希美は誰とでも
一様に親しく接している。それでもみぞれは、希美と過ごせる短い時間を何より大切にしていた。
でも、いつかは希美との別れがきてしまうのだろうか。童話のリズと青い鳥の少女のように――。


真っ先に感じたのは劇伴の良さ。冒頭のみぞれや希美の足音に合わせた曲からもう良い。
そして主題となる「リズと青い鳥」、特に第三楽章は練習曲という事で劇中で繰り返し演奏され、
印象に残る。話が一気に飛ぶけど、通し演奏でその繰り返し演奏されたメロディの先の部分を
聴いた時は、希美のせつなげな表情も相まって少し涙ぐんでしまった。音楽と映像のパワーだ。

京都アニメーション作品なので今さら説明するまでも無いけど、映像、作画が本当に美しいな。
髪の束から一本二本独立した細い毛の表現、体重移動とともに慣性で動くスカートのすそとか、
瞳孔やまつ毛の動き、手や足の芝居とか。細かい。物語に入り込むのに邪魔にならない程度で。
たぶん実写映像だと気が散るな、と思う動きが自然に入っているのがすごいな。さすが・・・。
下駄箱から上履きを落として、横を向いたのを足先で起こす描写とかもすごく自然だったな。
あと表現手法としては、みぞれの「他の子も誘って良い?」という言葉にはっとした希美の前を
生徒が通り、通った後にはいつも通りの表情をしていたシーン、ふたりが同時に一画面に映る
シーンが好き。漫画的なのかな?映画も漫画も大して摂取しない人間なのでわからないけど。
それと驚いたのが、希美が練習中にたびたびみぞれに向かって声を出さずに口を動かすのだけど、
ちゃんと「頑張ろう」って言っているのがわかるんですよね。描くのめっちゃ難しそう・・・。
そういえばテレビシリーズが放送中の時は、あすか先輩の眼鏡の作画が話題になっていたなぁ。

残念に思ったのは、あすか先輩たち3年生が居なかった事。じゃあこれは2期の後の話なんだな。
その上大きなリボンの子(優子)が部長をやっていてびっくりした。意外!そうだったっけ?!
見覚えのあるキャラたち、特にメインだった主人公の久美子麗奈が登場した時は嬉しかったな。
麗奈は言いにくい事をはっきり言っていて笑ってしまった。そんなキャラだったような気がする。
時系列がめちゃくちゃで申し訳無いけど、久美子と麗奈が第三楽章のソロのかけ合いのパートを
演奏していたシーンとその後の笑顔が好きだったな。前作主人公の強キャラ感と信頼が見えて。


そのようにして、みぞれたちの関係の情報がほぼ0の状態で観たので、希美の足音に反応して
顔を上げたみぞれを観てすぐに「これ百合だ!!!」と嬉しくなった。2期ではどうだったっけ。
希美の「みぞれも嬉しい?」とか「大好き」という言葉に反応してしまうみそれが可愛かった。
そうそう!そうなるよね!w自分に向けられたささいな言葉に胸を躍らせて、勝手に失望して。
みぞれと希美の関係、めちゃくちゃ身に覚えがある!!!w僕の今までの人生もこうだった!w
相手は常に日向を歩いているような存在で、相手にとって自分は友人の中の一人に過ぎなくて。
自分にとって相手はかけがえのない唯一の存在だけど相手は違うんだ、とどこか諦めていながら、
それでも消せない感情をくすぶらせている。みぞれはどうかわからないけど、僕はそうだった。
もしかして、リクエストした人はそれをわかっていたのか???と少し勘ぐってしまったけど、
たぶんきっとありふれた話なのだろう。もちろん僕はみぞれのような良い子では無いんだけどね。
それに、みぞれは希美にまっすぐに手を伸ばす事ができた。これは僕にはできない事だ・・・。

「勝手に失望して」と書いたけど、それは期待していたけど得られなかった特別な反応に対して
であって、みぞれが希美自身に失望する事は無かったのかも。最後も希美にハグを求めているし。
その点も僕との違いだな。まぁみぞれは感情に乏しいので読み取れている自信は無いけど・・・。
みぞれは希美が居なくなる事を恐れていたけど、希美の事は信じている気がする。崇拝に近い。
自分に手を差し伸べてくれて、世界を与えてくれて。もともと特別なものがあった訳では無く、
インプリンティングのようなものだったのかもしれないけど、みぞれには希美がすべてだった。
それが失われるかもしれない・・・と思うのはとてもつらいだろう。僕にもよくわかると思う。
いつも不安だった。今でも変わらずその不安はある。実際去年恐れていた喪失はやってきて、
僕のココロをぐちゃぐちゃにかき乱していった。まぁそのへんの話は長くなるので割愛しよう。


劇中では最初、独りだったリズはみぞれ、リズの元にやってきた少女は希美に例えられている。
でも、逆の立場に置き換えたら腑に落ちたのが面白かったな。僕は希美の方が演奏が上手くて、
希美に誘われて吹奏楽部に入部したみぞれの方は希美ほどでは無いのかなと思っていた。なので、
新山先生からみぞれに音大進学の話が出た時には「あれ?」と思い、みぞれが実は希美に遠慮して
ブレーキをかけていたとわかった時には驚いた。無意識のリミッターだったのかもしれないけど。

リズが青い鳥の少女を解き放った後、手にした羽根を握り口元に運ぶシーン、みぞれと同じだな。
第三楽章を通しで演奏したシーンも良かった。透明感のある、みぞれ自身のようなオーボエの音。

演奏後のふたりの会話シーン。こういう告白は好き。でもここ、会話は成り立っているんだけど、
ふたりがお互いに伝えようとしている事が噛み合っていないよね?ぜんぜん別の話をしていない?
ココロは結びついているのに、この時点でふたりの世界は分かたれたようで、何だか寂しかった。
いやわだかまりが解けた良いシーンなはずなんだけどな・・・どうしてそう感じるのだろう・・・。
まぁそもそもがみぞれの片想いだと思うので、噛み合っていないのは仕方が無いのかもしれない。

この時のよそよそしく感じる希美の声が良かったなぁ。東山奈央さんの演技がすごかった・・・。
「みぞれさあ」から受ける硬質な響き、「それよく覚えてないんだよ」の若干投げやりな響き。
中盤の「みぞれ、音大受けるんだよ」の声色も何だか違和感があったな。声優ってすごい・・・。

「のぞ先輩がソロだよね、上手いもん」という言葉を聴いた時の嬉しさを噛みしめる表情、
その後新山先生と話し、彼女がみぞれに熱心に指導している様子を見た時の浮かない表情、
みぞれの殻を破った演奏を聴いて、自分との差をはっきりと感じた時のせつなそうな表情。
僕自身は他人を羨む事はあれど、嫉妬できるほど自分に実力があると思っていない(当然だ)、
そのレベルに至らないのではっきりとはわからないけど、やっぱり悔しいものなのだろうな。
冒頭でも練習が好きだと言っていたしな。それでも腐らず「支える」と言った希美はえらい。
このへんは何となく2のひと先生が好きそう(2のひと先生に実力が無いという話では無く)。


ラストは、画面に背を向けた希美の表情を見て驚くみぞれで終わる。どういう事だったんだろう。
誰とでも分け隔てなく、みぞれにも同じように接していた希美が、この時はみぞれだけに見せた、
その知らない表情に驚いたという事なのかな。みぞれの驚いた顔はとても生き生きとしていて、
瑞々しい輝きをしていたようにも見えた。相当嬉しかったんだろうなぁ。僕も見たかったなー!
すごく印象に残る良いラストだと思った。こんなに想像力をかき立てられるラストは無いよ!

希美と歩く時はいつも後ろにつき、その背中を見ながら歩くみぞれ。希美の歩く道を進むとか、
彼女への遠慮があったりするのかもしれないけど、いつか彼女が隣を歩く事があるのだろうか。
並んで飛んでいた2羽の鳥のように、位置を前後や上下左右に変えながら、ふたりがどこまでも
飛んで行けたら良いなと思う。そしてひそやかだけど素敵な、みぞれの笑顔をたくさん見たい。


と、きれいに締めたいんだけど、希美がみぞれといっしょに居る時間はそう長くは無いのだろう。
思春期のほんのひとときのきらめきなのだ。できればずっと仲良しでいて欲しいんだけどね。

もう一つわからなかった事。何人かが「鎧・・・」と名前を言い間違えるシーンがあったけど、
これはどういう意味だったんだろう?思わずみぞれの名前が口をついてしまうほど、みぞれの事を
考えている人、みぞれの能力を認めている人が実は多かった、という事を示しているのだろうか。

ついでに、いちゃいちゃ言い合いをするなつきと優子が可愛かった。このふたりも好きなんだ!
なつきって呼び捨てにすると違和感があるな。なつき先輩。振る舞いがイケメンだったな・・・。
廊下で立ち止まっているみぞれに手を差し出して教室にいざなった時とか、体育のバスケの授業
でのサムズアップとか。カッコ良い・・・めっちゃ好き。僕もこんな先輩と部活したい・・・。


以上、面白かったです。もっとこのふたりの事を知りたいので、今は観るアニメが多いけど、
いずれテレビシリーズを観返さないといけないな・・・!2期のエピソードを思い出さないと。
まだしばらく先になるかもしれないけど、それが終わったらこの作品も改めて観直したいな。
その時はコメンタリーを聴いて、他の人の考察なんかも読んでじっくりとね。それではまた。

Web拍手

リクエストが嬉しくて頑張ったけど、さすがに大変だったので次からは文量を減らしたい・・・。

【読書感想】2020年1月4日 風の万里 黎明の空 下巻

はいこんばんはRM307です。今週は読書回、小野不由美作の「風の万里 黎明の空」下巻の感想。
上巻の感想http://rm307.blog.jp/archives/80869876.html

【あらすじ】
里家で遠甫という老人から十二国の世界の事を学ぶ陽子。景王に会う旅の途中で出会った
清秀という子どもを止水郷の郷長昇紘に轢き殺され、昇紘と景王を弑する事を決意する
楽俊と出会い自分の罪を知り、景王の造る国を見に慶へ向かう祥瓊。三人の運命が交錯する。

あらすじは前回のように時間をかけて書いてもたぶん誰も読まないので、今回はあっさり目に。


いやーやっぱり面白かったですね。夢中になって二日で読み切ってしまった。僕にしては早い。
鈴や祥瓊に対し、母は昔「そんなにすぐ改心するなんてあり得ない」なんて言っていたけど、
まぁたしかに創作だから上手くいきすぎているところはあるけど、やっぱり良い展開だと思う。
禁軍が乗り出した事で虎嘯たちを非難し、城門を開けるように言いにきた街の代表革午に対し、
祥瓊が公主である事を名乗り出て、鈴が旅券に書かれた采王の御名御璽を見せる。決まった!w
そして戦場に突如現れた景麒に騎乗し、禁軍を一喝した陽子。「主上の御前にあって、なにゆえ
許しもなく頭を上げるか」という景麒の言葉に平伏する一同、ここは水戸黄門メソッドだよねw
まぁ身分を隠して虐げられた人々とともに悪と戦う、というところからすでにそうなんだけど。

見知った枠組みではあるけれど、それを支える世界観、設定がしっかりしているから楽しめる。
酷吏である呀峰を捕らえられない理由に、徴収された高い割合の税で名目通り土地の整備を行い、
実際に堤や橋が作られていては国は咎められないというものがある。しかもその税は税では無く、
供託された金だと言い張り、その上作った堤や橋は簡単に壊れるように作られている。それも
人夫が手を抜くと言うので何も言えない。七割の税うち、四割が呀峰の取り分になっている。
なるほど、手を出せない理由に説得力がある。雁と柳の国境の宿についての描写も好きだな。
豊かな国である雁には最低の宿が無い。だから貧しい旅人や荒(難)民は柳の宿に駆け込む。
その話から、人が集まる豊かな雁だからこそ、流入した民との貧富の差、追いつめられた浮民や
荒民による犯罪に長年頭を悩まされているという話に。十二国の世界にも難民問題があるんだな。
隣国だからとは言われていたけど、延王が慶や柳の心配をする一番の理由がこれだったのか。

あと忘れていた部分で、どんなに富んだ者でも、子どもに自分の財産を分け与える事ができない
というものがあった。六十になれば土地も家も国に返さないといけない。そうだったっけ!
十二国の世界が、何百年も何千年も変わらない生活スタイルが続いている理由の一つだな。
恥ずかしながら浅学でわからないのだけど、この世界にもこういうシステムの国はあるのかな?
だから、十二国の世界では自分の子どもを持つという意味も変わってくる。自分の遺伝子を
継いでいく訳でも無く、財産を受け継がせていく訳でも無い。実際は手やお金がかかるだけ。
ただ、子を与えられ、その子を立派に育てる事が人にとって道を修める事につながっている。
子を通し天に仕える、だから親は子に尽くす。面白いな。こちらには良い親も多そうな気がする。
たくさんの子連れの再婚は、それだけ親の資格があったのだからと歓迎されるもの面白い設定。

一番痺れたのは、虎嘯の元に単身乗り込んだ陽子が、虎嘯たちの昇紘を倒そうという狙いを知り、
その剣で仙は斬れるかと問われた時の「――斬れる」という一言。ここ忘れていたから興奮したw
陽子カッコ良いなぁ・・・。この妓楼に乗り込む時の、仲間の一人に剣を突きつけて「あくまで
隠すと言うなら、虎嘯もお前も犯人とみなす」と脅すところも良い。男が言うように無茶苦茶w
ここだけ切り取ると、王だなんて想像できないな。ましてや少し前まで女子高生だったなんてw

まぁでも年相応というか、物慣れない反応もあったりする。景麒が里家を訪ねてきた際、蘭玉
「下僕が来たと言ってもらえれば分かるはずだ」と伝え、陽子が蘭玉にからかわれるシーン、
その件で景麒を言外に軽く非難し、「いいけどね」と言うシーンなど。微笑ましいやりとりだ。
ここでは陽子の言いたい意味のわかっている班渠がくつくつと笑っているのも良い。感情豊かw
「わたしは誰とも申しあげておりませんが。浩瀚のことを真っ先に思い出されるのでしたら、主上になにか負い目があるからでしょう」
 陽子は小さく溜め息を落とした。
「景麒は麒麟とは思えないぐらいいやみだな」
「主がとにかく頑固ですから、これぐらいでいいんです」
 くつくつと陽子は笑って立ち上がった。
このやりとりも良い。こうやって嫌味を言いながらでも、ふたりが上手くやっていけたら良いな。
戦いが終わった後の陽子の、反乱分子に混じってともに戦った事は楽俊には内緒にして欲しい、
と上目遣いで祥瓊に頼むところも好き。「陽子がどうしてもって言うんなら助けてあげないでも
無い」と言われて「どうしても」と頼むところとかも、鈴や祥瓊のような同じくらいの年代の
女の子といっしょに居る時は、王である時のように気を張らなくて良いんだなと気づかされる。

上巻でも書いたけど、やっぱり楽俊の存在には救われますね。本当に大きな役割を担っている。
祥瓊と別れる際に、雁からもらった旅費からでは無く、自分の懐からお金を渡すところとかも
めちゃくちゃすごい。作中でも語られていたけど、姓の関係から王に慣れないのが本当に残念。
同じ姓が続けて王になれないだけなのか、それとも一度別の姓を挟んだらまた王になれるのか。
こんなにできた人間なんだから、王になって巧国を良くしていって欲しいんだけどなぁ・・・。
それかせめて有能な官吏になって、巧、あるいは陽子の元で慶の力になって欲しいなと思う。

虎嘯たち殊恩の人々も、できた人間とは少し違うかもしれないけど、民衆の事をしっかり考えて
行動した立派な人たち。昇紘を討つだけだと郷府の人間が犯人探しをして民を虐げるだけなので、
自分たちがやった事を示しながら逃亡する。それも戦い続けるには笑えるぐらい少ない人数で。
このへんの展開も良いですよね。復讐させて終わりの物語は多そうだけど、考えられている。
和州師が殊恩の人々をいぶり出す為に街に火を放った時、虎嘯たちが出ていけば勝つ見込みが
無くなる、しかし出ていかなければ単なる人殺しになってしまう!と義憤を私憤にさせないよう
街の人々を逃しに行くところもカッコ良い。「東の海神~」の斡由にはできなかった事だな。
虎嘯といえば、弟の夕暉とあまり似ていなかったなと思い出したけど、そうか、この世界では
家族も兄弟も似ていないんだったなwそれに血のつながっているうちの姉妹も似ていなかったw

そして里家の姉弟の蘭玉と桂桂。やっと新王が登極して明るい未来はこれからだという時に・・・。
ふたりが幸せに生きて欲しかったなぁ。蘭玉が殺されるシーンは読んでいて一番つらかった。
一度この前で読むのを止めてしまった。どうしてあんなに何度も何度も斬りつけられないと
いけなかったのだろう。目的は遠甫を攫うだけで、そこまでする恨みがある訳では無いのに。
一体蘭玉が何をしたというのだ・・・。こんなふうに殺されるべきでは無かったのに・・・。
呀峰が捕まった事で、この下手人たちも捕らえられ、死をもって裁かれて欲しいと強く願った。


以上、読み終わりたくない、もっと読んでいたいと思う小説は久しぶりだったな。それではまた。

Web拍手

この感想も書くのがめちゃくちゃしんどくて、5時間以上かかった・・・やっぱりやめようかなぁ。

2019年のこのブログの反省・2020年のこのブログについて

はいこんばんはRM307です。あけましておめでとうございます!今年も僕のブログでは一番早い。
昨年もこんな場末も場末のブログをお読みくださりありがとうございました。感謝しております。
無事に目標通り本20冊、漫画20冊を読み感想を書き、料理の記録も12回つける事ができました。
週一回、一度も休まず遅れもしなかったのは何気にえらいと思う。誰にも褒められないけど。
ちなみに一更新のアクセス数は、最初の頃は去年よりも増えて5件くらいあったのですが、
最後の方は0~2件ぐらいまで減っていました。まぁ感想の内容が薄いから仕方が無いか・・・。

このブログでは、昨年から週替りで読んだ本や漫画の感想と、月一で作った料理の記録を書いて
いました。正直めちゃくちゃしんどかったです・・・。面白い作品を読むのは楽しかったけど、
感想を書かないと・・・と思うと気が重くて、始めたばかりの頃から一年間ずっと後悔していた。
感想の為に毎週二日以上使ってしまう為、必然的に創作の時間が減ってしまうのも嫌だったし。
もともと本を読む習慣を続ける為に行っていたのに、逆に純粋な楽しみだった読書を嫌うように
なってしまった。漫画を読むのは勉強の為だったけど、こちらも大して学べなかった・・・。
僕は本当に勉強するのが下手なんだと思う。素晴らしいものから何かをすくい取る事ができない。
文章はあらすじを書くのは多少慣れて上手くなったけど、感想文自体はまったく成長していない。
料理への熱意も薄れ、一年間簡単な料理ばかりをただただ惰性で続けた。三年もこのブログを
続けた事は結構すごいんだけど、ただ続けただけでそこにポジティブなものは無かった気がする。

そんな状態で続ける事に意味はあるのだろうか?自分をすり減らしているだけなのでは無いのか?
思い切ってすっぱりやめた方が良いのでは無いか?しばらく前からどうしようか考え続けていた。
おまけに読んでくださっている人もどんどん減っていて、余計無意味な行為な気がしていたし。
でも悩んだけど、たぶん僕はノルマが無いとだらけてしまうだろうと思う。また、惰性になって
しまって意味が無いかもしれないけど、せっかくついた習慣を手放さない方が良いかなと思って
今年も続ける事にした。正直に申し上げると、別に大してやりたくは無いんだけどね・・・。
実際どう思われますか?このブログまで読んでいる方はほとんどいらっしゃらないと思いますが、
良ければWeb拍手あたりからでもご意見をいただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。

さて2018年からは読んだ本の感想を書くようになり、2019年からは読んだ漫画の感想も始めた。
今年は、以前新都社本スレで「映画を観るのは話作りの勉強になる」という書き込みをよく
目にしていたので、月に一本何か映画を観て感想を書く事にしました。普段映画は五年に一本
程度しか観ないぐらいまったく興味が無かったので、早くもめんどくさいと思っているんだけど。
まぁでも何か頭にぶち込み続けていた方が良いし、僕では良い作品のエッセンスを拾ったり
取り入れたりできないかもしれないけど、とにかくインプットし続けてみようと決心しました。
もし良ければ、今年もこのブログを応援していただけるとモチベーション的に助かります・・・。
映画はとりあえず百合作品から触れていきたいと思う。もし何か僕の漫画作りにおすすめな
作品がございましたら、こちらも下のWeb拍手からお寄せいただけるとたいへん嬉しいです。

それに伴い、本と漫画の感想文も月一に変更します。本、漫画、映画が年12作品ずつになる予定。
料理記録も一応続ける事にして、48回。残りの4回分は何をしようか・・・。もう少し考えます。
ブログのタイトルも毎年年始に変えていたけど、今年は原点に帰り最初につけていた名前の
金魚ちゃんの週末クッキング★」から「金魚ちゃんの週末インプット★」に変えました。
以前も書きましたが、もしも忙しくなったり元気が無くなったりしたらやめるかもしれません。
それまではできる限り続けられたら良いなと思います。それではまた週末にお会いしましょう。

Web拍手

去年の記事でアニメ「マリア様がみてる」を観たいと書いたけど、これも実行したな!えらい!

2019年に作った料理で美味しかったものランキング

今年は料理回が月一になったので、少ないランキングに。過去のランキングはこちら。2017http://rm307.blog.jp/archives/73835856.html
2018http://rm307.blog.jp/archives/78204196.html

1位 オクラのみそ汁
2位 納豆コールスロー
3位 さつまいもの甘煮
4位 鶏むね肉のマヨ豆板醤炒め
5位 「野菜一日これ一本」でトマトスープ

今年は料理回が月一になったので、少ないランキングに。例年通り後日別記事にまとめます。
1位2位は料理と呼べるほどでも無い簡単なものが続きましたが、はまって毎日作っていました。
3位のさつまいもの甘煮は一回しか作っていないけど、とにかく味が抜群に良くて上位に入った。
4位の鶏むね肉のマヨ豆板醤炒め、豆板醤が無くなったので最近は作れていないけど好きな料理。
5位のトマトスープも何度か作りました。まだ野菜ジュースが残っているので、来年も作りたい。

Web拍手

2019年12月28日 みかんケーキ

はいこんばんはRM307です。あっという間に今年最後の更新。今年も一年間続けられたぞ!!!
この一ヶ月で作った料理は鶏むね肉のチーズマヨソテー、フレンチトースト、トマトスープ。
トマトジュースで作るスープは、たくさん飲みたくて水の量を増やしたら美味しくなかった。
欲張るのは良くないという事ですな。フレンチトーストは豆乳と卵だけのシンプルなもの。
あと相変わらずきゃべつと納豆のコールスローも毎日食べているのだけど、ある時きゃべつが
少なくて、仕方無くレタスを入れたらまた味が変わってわりと美味しくなった。怪我の功名!

さて今週は料理回。今年もクリスマスケーキを作りました。ただ24日は母がインフルエンザで
臥せっていたので、週末まで待って。今年はみかんとホットケーキミックスで作ったケーキ。

レシピに「みかんの薄皮を取る」とあったので、手で剥いたのだけど、これがとてもキツかった。
剥きにくくてぼろぼろになるし、指と爪の間は痛めるし・・・。缶詰にすれば良かったと後悔。
結局生地に対しみかんがちょっと少なくなってしまったけど、指が痛かったので諦めました。
レシピ通りにアルミホイルを被せて35分焼いたのだけど、僕は焼き色がつく方が好きだったな。

20191228_みかんケーキ
完成したものはこちら。うーん、見た感じ汚いな・・・まぁいつもの事だけど。失敗したかな・・・。
味は・・・うん、やっぱりほぼほぼホットケーキだけど、思っていたよりみかんの味が楽しめる。
胸を張って成功と言えるほどでは無いけど、まぁ美味しいからこれはこれで良いかなという感じ。
今回豆乳で作ったけど、次は牛乳で作ってみても良いかもしれないな。その時はみかん缶で!

アクセス数の著しい落ち込みの為、来年も続けているかどうかわかりませんが、それではまた。

Web拍手
最新コメント