はいこんばんはRM307です。漫画回の今週はは玄鉄絢作「星川銀座四丁目」新装版下巻の感想。
上巻を読んでから2ヶ月以上経ってしまったな。量が1.5巻分あるので少しずつ読んでいました。



【主な登場人物】
乙女(元不登校だった中学生。湊と同居し家事を担う)
(小学校教師。育児放棄状態の両親から娘の乙女を引き取って同居している)
観月(湊の大学時代の同級生。湊の事が好きで世話を焼いている)
かなえ(乙女の通う大学生の塾講師。一時的に乙女を家に住まわせ面倒を見る事に)
(塾の生徒。かなえの事が好きで、彼女の家に住む事になった乙女を警戒する)
日名(湊と乙女の引っ越し先の部屋の下の階の本屋でアルバイトをしている女子高生)


13話で湊とケンカして家を飛び出した乙女は、大学生の塾講師・かなえの家に厄介になる事に。
乙女を見るといらいらして、湊に乙女にもっと厳しくした方が良いと言ったりするかなえの元に
行って大丈夫なの・・・?その上櫻の嫉妬に対象になっているし・・・ととても心配だったけど、
何だかんだ上手くいっていて良かった。家でも勉強を見てくれるかなえも結構優しいなぁ・・・。
一番は乙女の人柄の為せる技かも。もし乙女の親と商店街の人々の間にある問題が無くて、
乙女が不登校になっていなかったら、乙女には今頃たくさん友だちが居たのでは無いか・・・
と思ったけど、24話の高校時ように、結局はその容姿ゆえに周りから妬まれてしまったのかな。
僕の幼稚園からの同級生にもハーフの子が居たけど、誰からも何も言われず馴染んでいたけどなぁ。
いや、容姿じゃなくて、同級生は乙女の強さを、その瞳と魂の輝きを恐れていたのかもしれない。
高校生でここまでしっかりしている子ってそうは居ないものね。そういう部分の妬みだったのかも。

話を現在に戻そう。問題がこじれず乙女が無事に湊の元に戻ってきて良かった。櫻も過剰な妄想と
嫉妬で他人を攻撃してしまうような子じゃなく、物分かりの良い子だったのも救いだったな。
乙女が居ない間、湊は相当つらかったみたいだけど、たまには離れて暮らす期間も必要だ・・・
なんて僕は思わないので、ただただ湊が不憫だった。上巻で、湊は日中乙女と離れるのがつらくて
仕事をさぼって公園で時間をつぶしてしまうぐらいに乙女の事を必要としていたからね・・・。

乙女が戻ってきたシーン、部屋にはお弁当やカップラーメンのごみが。自炊できないからなぁ。
なんでも、乙女に戻ってきて片づけて欲しくて、観月が片づけるそばから散らかしていたという。
「私じゃだめなんだ」と言う観月。ホント損な役回りだなぁ・・・。幸せになって欲しい・・・。
そして自分からぶってと言っておいて、痛かったからといって湊をはたきかえす乙女wひどいw
「それじゃ猪木だよ…」とツッコむ観月。やっぱりこの作者さんはプロレスが好きなのだなぁ。
その夜、乙女に初めて「大人のちゅー」をする湊。長い間離れていて、お互いを求めていて、
よくそれだけで我慢したな!また乙女はどきどきして眠れなかったんじゃないだろうか・・・w

そういえば、櫻と和解?した後のかなえの表情が明るかった。前ページのやりとりのおかげかな?
読解力が無いのでこのへんの意味をよく読み取れなかった。今後このふたりはどうなるのだろうな。


16話、休日に部屋でごろごろするふたり。湊が寝転んだ時の胸のかたちがえっちだな・・・・・・。
湊は乙女に彼女が18歳になるまでセックスはできないと言う。「その頃には31になっている」と
悲しそうに言う湊だけど、31なんてぜんぜん若いじゃん・・・と思うのは僕が年寄りだからか?
その後デートという名のお散歩へ行き、湊は乙女に自由とは自分で落とし前をつける事だと教える。
ただキスできるんじゃなくて、ちゃんとそういう話をしてくれるのは良いな。リスキーな関係だし。

17話、今日もいっしょにお風呂に入っているふたり。ねぇこれってもう実質セックスじゃない?!
まぁ良いや。上巻と比べ、湊は乙女に対してだいぶニュートラルな関わり方をしている気がする。
前までは「誰とも結婚しないよね?」と心配になったり、思わず「乙女とえっちしたい!」と
漏らしたり、乙女にしっかりかじりついている印象だったけど、今はある程度手放せている気が。
家出期間を経て変わったのかな。16話といい、不思議と大人になっている印象を受けました。


湊のマンションは子ども不可で、大家さんから退居を申しつけられるけど、すぐに新しい物件が
見つかって良かった。しかしその下の階でアルバイトをする女子高生の日名は、乙女に一目惚れ。
裏表紙に載っていた子だな!18話で、乙女と話す前に緊張して前髪などを気にする仕草が可愛い。
日名のゲーム目当てで訪れた乙女の、「えへへ…毎度どうも」とごまをするようなポーズもwww
やっぱり同性に片想いをする思春期の女の子って良いなぁ。まぁでも片想いで終わらせてね・・・。

階段で足を滑らせ、思いっきりおしりで乙女の顔を踏んでしまう湊は面白かったw危ないけどw
勢いがあって良いなぁ。おしりと衝突した時の乙女も、顔が見えていないのがシュールで面白い。
その後何となく湊を意識してしまい、行ってきますのちゅーをされてごろごろ転がって喜ぶ乙女。
可愛い。その前のコマの、歩きながら湊の髪をブラシでとかしてあげる乙女のコマも可愛かった。
そして湊の枕の匂いをかぎながら、思わず自分を慰めてしまう乙女。そういう描写もあるのか!
イケナイものを見ている感じがして緊張した。それを見てしまった日名も同じだっただろう。
乙女とふたりっきりで食べるんだ!とケーキを持参してわくわくしていた時に、湊を呼んでいる
乙女を見てしまうのは悲しいなぁ。その後もしケーキを食べたとしても、味なんてしないだろうな。

19話、風邪を引いたふたりは、乙女の提案で裸になってくっつきあって寝る事にする。ふたりは
これじゃ治らないと思いつつ同衾。その後風邪が治っても、湊は裸で寝るくせがついてしまった。
こっそりしめしめとほくそ笑む乙女wこのままエスカレートして裸族にならないか心配だ・・・w

20話、盗聴する道具を自作する日名。はんだごてを使えるのはすごいwというかよく持っていたな。
それを使って湊たちの部屋を盗聴するのだけど、もしバレたらやばいでしょ。度胸があるなぁ。
湊と乙女は自分たちの将来についてきらきらと話をしている。それを聴いて思わず涙する日名。
「私のことなんて話してるわけないんだ…」。わかる、好きな相手に想っていて欲しいよねぇ。
でも乙女はただただ湊との未来を話している。つらくなるよね。僕も日名ちゃん側の人間だから。
その気持ちはわかると思う。別に盗聴はしないけど。いや僕のやっている事も似たようなものか?
この話では、乙女がさくらんぼを口移しで湊にあげる時の「あえう」というコマが可愛かったな。
あと唐突なジャーマンスープレックスの勢いに笑ってしまった。湊先生、いきなりは危ないよ・・・w

湊と乙女の将来の話の中で、結婚もできない自分たちがいっしょに生きていく上では、手に職を
つけた方が良い、その為には四年制大学へ行って・・・などと堅実に話しているのが面白かった。
一般的な男女のように暮らせない事を嘆くんじゃなくて、ふたりはしっかり将来を見据えている。
えらいしすごいなぁ。迷いが無いんだ。それほどふたりにとって共に生きる事はたしかなんだな。

21話でアルバイトを辞めてしまった日名。彼女は乙女に湊の名を呼びながら自慰をしていたところを
見たと告げ、乙女の「自分にできる事なら何でもする」という言葉に、乙女の裸の写真を撮る事、
乙女の身体を触る事を要求する。・・・こんな辺鄙なブログまで読んでくださっている方だったら
ご存知だと思いますが、僕は片想いするキャラ、恋が報われないキャラを応援する事が多いです。
しかしそれは好きな相手とその相手の間に割って入らないから、報われないから良いのであって、
手を出されるのは許せない。アニメ「月がきれい」の村川絵梨さんのキャラでもそうだったけど。
(どう思われているかわからないけど、僕だって自分が割って入ろうと思った事は無い。たぶん)
裸になって抱き合い、号泣する日名も可哀そうだとは思うけど、湊にバレないかはらはらした。
しかしこんな事になってまで、日名とは友だちでいたい、また会おうよと言える乙女はすごいな。

そしてラストでは、湊の元に家庭裁判所からの通知が。それは彼女が望む内容では無かった。
21話と22話の間に挟まれたページの、独りでブランコに乗る湊の様子がせつないな・・・。


家裁の通知により、里子扱いだった乙女は、再婚した乙女の母の元に戻らないといけなくなった。
駆け落ちでもすれば良いという観月に対し、湊は乙女の将来の為にまっとうな方法じゃないと
駄目だと言う。湊は本当に乙女の事を考えていてえらいな。僕はてっきり、湊がこの家裁の決定や
乙女の母親の要求に何とか逆らうんだと思った。実際に、元彼と結婚して乙女を養子にしようと
するぐらい取り乱していたし。上で大人になったと書いたけど、もう二度と乙女に会えないかも
しれないと思うとそうなるか。結局はどうする事もできなかったのがリアルだなぁと思った。
そんな湊に「必ず帰ってくる」と約束する乙女。そして初めて身体を重ねて、別れるふたり。
僕が湊の立場だったら、その約束は嬉しいけど信じられないだろうな。乙女はまだ中学生で、
上巻の感想でも(Twitterや他のブログでも)書いたけど、人の気持ちは変わってしまうものだし。
本当にまたいっしょに暮らせるようになるかわからないのに三年は長すぎる・・・もう永遠だよ。
湊はよく決心がついたな・・・。身もココロもいっしょになった事で、勇気をもらったのかな。
もちろん乙女への信頼と、やっぱり彼女の将来を一番に考えての事だったのだろうと思うけど。

あとこの話では、ナチュラルに乙女の胸を揉む日名に笑ってしまった。自由にやってんな!w
そんな日名だけど、元彼と結婚しようとした湊に対して「乙女があんなに湊を想っているのに!」
と責めたり、それが誤解とわかった後で乙女の母親に対して憤慨したりしていて、少し見直した。
観月と日名の、報われない恋をしている同士のやりとりも良かったな。どちらも幸せになれー!

23話、どうも乙女の携帯の連絡先は親に削除され、湊や日名とは自由に連絡できないらしい。
あんまりこういう言葉は使いたくないんだけど、毒親~!!!まぁ前からわかっていた事だけど。
再婚したらすぐに引き取ったり交友関係を制限したり、子どもは自分の持ち物じゃないんだぞ。
母親も新しい父親も、あんなにしっかりしている乙女の事を何も見ていないんだな、と思った。
ベッドで目を伏せうずくまり、自分の作った料理を食べ乙女の不在を悲しむ湊がせつなかった。

しかし25話、大学生になる乙女が母親に今までの感謝と別れと、もうここには戻らない事を告げ、
去って行った時に崩れ落ちた母親を見ると・・・。どこで間違えてしまったんだろうなぁ・・・。
両親が結婚した時は、乙女が生まれた時は、決してこうなるはずでは無かっただろうに・・・。
僕も自分の両親が離婚した事を今でも残念に思っているので、そういう事を考えてしまうな・・・。

ついに解放された乙女が、浮かれながら階段を降りるシーン、その後盛大にずっこけるシーン、
そして冷静に浮かれすぎたと反省するシーンは面白かったけど、はらはらするなw気をつけて!
せっかく湊の元へ戻れる事になったんだから!そして湊との再開。乙女、背が伸びたな・・・!
下巻の表紙を見た時は少し低いくらいかな?と思っていたけど、もう先生よりも高いじゃん!
乙女はベッドの中で湊に国立大学に受かった事、高校生らしい青春を送らなかった事を話す。
湊といっしょに暮らす為に、いろいろな事を犠牲にして頑張ったんだな・・・すごいぁ・・・。
しかしベッドまでの床に服が脱ぎ散らかされているのがリアルだ。ふたりとも焦りすぎだなw
以前よりも少し痩せた湊。乙女に見られても恥ずかしくないように、と言っているけど、本当は
乙女の居ない寂しさでやつれたんじゃないだろうか・・・。まぁでも、これからは太ると良いよ!

驚いたのが、再会できて良かった、めでたしめでたしじゃなかった事。ふたりにはまだ先があった。

それからさらに数年後、乙女は青森の設計事務所で働いていたようだ。働きながら資格も取り、
独立できるようになったらしい。しかも、どうやらそれは湊の実家?!それにも驚いたけど、
乙女が父を「お父さん」と呼んでいて、湊の母から「あの子の事をよろしく」と言われていて、
両親に認めてもらえているんだ!!!と嬉しくなった。そしてそれもすごいけど、湊は乙女と
また離れて暮らす事を了承したんだなぁ・・・。でも今度は以前ほど寂しくなかったのかも。
多少は成長しているだろうし、母親に引き離されて二度と会えないかもという状況でも無いし。
再会してキスするふたり。「人に見られる」と心配する乙女に対し遠慮しない湊。今度は逆だなw
もう大人だから見られて困る事は無いものね。16話の湊も、この話の湊もどちらも好きです。
「…バカ」と言いながらキスする乙女はカッコ良いw精神的にも大人になった乙女も好きです。
そしてふたりは家に帰ってきた。表札には先生の苗字になった「那珂川乙女」の文字が!あれ?!
乙女の名前の方が先で湊の名前の方が下なんだ。でも嬉しい、ふたりともおかえりなさい!!!

その後乙女が仕事をしていて、湊が食事の準備をしている。ごはんを作れるようになったんだ!w
いろいろな事が変わったけど、相変わらず乙女は湊を「先生」と呼んでいる。それも嬉しかったな。

現実的に大丈夫かな、と心配になるような問題がたくさんあって、ふたりがこれからもいっしょに
いられるだろうかと不安だったけど、お互いがしっかり将来の事を考えて、その夢を実現した。
明日の新ブログの内容とも被っているけど、若い頃の一時のきらめき、美しい思い出じゃなく、
その先の幸せを手にしてくれてすごく嬉しかった。ふたりの努力と強さと信頼を称賛したい!
本当に良かったなぁ・・・。これからもふたりがずっとずっと幸せに暮らせますように・・・。


以上、面白かったです。上巻よりも3400字多い5600字!でも今回は3時間しかかからなかった。
上巻のあとがきに「ステレオタイプに反逆しようと」思い描かれた作品だと書かれていたけど、
たしかにフォーカスするところが一般的な百合作品と違って興味深かったです。それではまた。

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