はいこんばんはRM307です。今週は漫画回、今回は志村貴子作「青い花」6巻の感想です。もう6巻!
何だかんだでまた2ヶ月空いちゃったな。まぁこの巻を含めてもう残り3巻なので、もうすぐ終わり。
そう考えると寂しいな・・・時間をかけて読んでいると、それだけキャラに愛着も湧いちゃうしね・・・。
3巻の感想:http://rm307.blog.jp/archives/78078877.html
4巻の感想:http://rm307.blog.jp/archives/78693186.html
5巻の感想:http://rm307.blog.jp/archives/79156982.html

【主な登場人物とその関係】
あーちゃん(いつも明るく元気な主人公、幼なじみのふみから好きだと言われて意識する)
ふみ(あーちゃんの幼なじみ。初恋だったあーちゃんに好きだと伝えてしまう)
井汲さん(あーちゃんの友人。杉本先輩に片想いしていた)
杉本先輩(各務先生への想いを捨てられずふみと付き合うが後に振る。卒業して留学中)
大野さん(あーちゃんの後輩、姉が山科先生と付き合っている事を知る)
山科先生(あーちゃんたちの学校の先生。大野さんの姉と交際中)

この登場人物紹介も毎回変えているんですよ!今回はお話に絡むキャラが少なかったので減らした。


まず表紙は番外編「若草物語」で描かれている、山科先生と大野さんの姉の学生時代のイラスト。
メインじゃないキャラが表紙を飾るって珍しいな。現在のふたりも今回ちゃんと登場しています。

冒頭は留学先から帰省した杉本先輩と井汲さんの会話から。杉本先輩、髪が伸びてきれいになった
と言われているけど、僕は短髪の王子さま風の方が好きだったなぁ・・・個性が無くなったような。
「まだ私の事を好きでいてくれているの?」と訊く杉本先輩。こういう事を平気で言うよな~!
井汲さんわかるよ、僕も経験あるから・・・。井汲さんの答えは「わかりません」。以前想いは
捨てたふうな事を言っていたけど、でもやっぱり杉本先輩が振り向いてくれたら絶対嬉しいよね。
「ずるいです先輩」、「そんなにきれいになって帰ってこないでください」というセリフがもう。
井汲さんが報われると良いなぁ、もう悲しまないと良いなぁと思いつつ、どろどろしているのも
読みたかったので、若干期待しながら読んでいたのだけど、杉本先輩の登場はここでおしまい。
残念!杉本先輩に引っかき回して欲しかったんだけどなーw大人になっちゃったな先輩も・・・。
恋心を抱いていた各務先生との間にも何も無かったし・・・。まぁでもまた帰ってきて欲しいな。
井汲さんが杉本先輩からメールアドレスをもらえたのは良かった。また気持ちが再燃しそうだけど。


後輩の大野さんの祖父が経営している旅館にやってきたあーちゃんたち一行。旅館の作画がすごい!
やっぱりプロはすごい。豪勢な料理の作画も。しかし君たちまだ高校生でしょ!羨ましいぞ!w

夕飯後には大浴場へ。ふみの裸体が見たいと言う松岡女子の三人組w小さく描かれた顔も可愛い。
そして次のページではふみの裸体が描かれている。前回と違い今回は乳首にトーンがある・・・!
だけどそれよりもあーちゃんの乳首に動揺してしまった。あーちゃんは見た目が小さい子だからか、
何だか罪悪感が・・・。あーちゃんは思わずふみの裸体に見とれてしまう。そして照れながら、
「ふみちゃんきれいだからみとれちゃったの」と言い、その言葉に今度はふみが意識してしまう。
好きな相手からそんな事を言われたら、自分を好きになってもらえるかもと期待しちゃうよなー。
僕は相手にそんな事を言われた経験が無いけど、きっと、いや絶対舞い上がってしまうと思う。

その後ふみは湯あたりしちゃうのだけど、起きようと静止させた山科先生のデフォルメ顔が可愛いw
何度も生徒がお風呂に居ないか確認し、恥ずかしいと照れるコマも。普段はクールなのに意外だw
でもその後のふみから恋の悩みを聞く表情はさすがの大人っぽさ。僕もこんな先生に習いたかった!

あと、この話では39ページの少し大人びた大野さんが可愛かった。冬目景姐さんぽさを感じる良さ。


次の話ではあーちゃんのヨコハマ行きを嫌がる顔、「帰りたくない」と言う幼い頃が可愛かった。
あーちゃんの家に泊まってホームシックになっていた幼いふみちゃんもwそんな過去があったんだw

ふみの家に泊まったあーちゃん。ふたりは一睡もできず朝を迎える。一晩考えて、あーちゃんは
ふみに付き合ってみようかと提案する。この時のあーちゃんの表情、ぺたんと座った姿勢も可愛い。
あーちゃんは今まで同性を好きになった事が無いから、この決断には勇気が要っただろうなぁ。
でもあーちゃん、ふみへの想いは「そういう好き」なの?少なくとも性的な好意では無さそうだ。
それに、あーちゃんのセリフやふみのモノローグにもあるように、もしも今後別れる事になったら
もう友だちには戻れない。友だちから特別なひとになる展開ってすごく胸が躍って好きなんだけど、
反面、それが駄目になり友だちですらいられなくなる展開ってすごくつらいんだよな・・・・・・。
あーちゃんとふみがふたりで居る時の笑顔を思い出して、ふたりがいっしょにいられなくなって
しまったら・・・と考えて悲しくなった。思えば過去の僕もそうだったんだけど(実際に当時の僕も
駄目になったら友だちでもいられなくなる事を考えたんだけど)、その気持ちを止めようが無かった。
誰が言ったか忘れたけど、それはブレーキの効かない自転車で坂道を下るようなものだったのだ。
・・・誰が言ったんだっけ?村上さん?と思ってブログ内を検索したら、どうも僕が言ったらしい。
本当に自分の言葉か自信が無いけど。それこそ村上さんの作品など本からの受け売りかもしれない。

話が逸れた。しかしその夜にあーちゃんと付き合う事を考えて顔を真っ赤にするふみちゃんは可愛い!
声にならない声を上げるコマの表情は深爪先生を思い出した。志村貴子先生がお好きだったものな。
翌朝、いつも通りの通学路、いつもより大人びたあーちゃんの表情、手を差し出したコマが可愛い。
そして汗ばんでいるのは自分の手だ、と譲らないふみ。あーちゃんの言うように可愛いなwww


学校で井汲さんに報告するあーちゃん。「ふみちゃんてすごいんだよ」というセリフは誤解されるw
ふみの視線は刺さるように熱いらしい。井汲さんは「情念の人」と言う。たしかに、すごくわかる。
拙作「百合少女交響曲♪」だと茅野くんが近いかもしれない。ふみちゃんほど魅力的じゃないけど。
その後会話がだだ漏れだと上田さんに指摘された時の、飛び上がって驚くふたりも可愛いなぁw
以前も書いたけど上田さんは正直怖い。この巻でもまだ大人しいけど、いつか牙を剥きそう・・・。

そして恋のパワーでいつもよりも大胆に行動できるふみ。だよねぇ・・・無敵感があるよね・・・。
それでも、常に「どうしたら嫌われずに済む?」と考えているのもすごくよくわかるよ・・・。
あーちゃんとのデートを前に眠れず、抱き合うのはありだろうか、ベタベタするのは嫌いかも、
といろいろ考えすぎてへこんで、井汲さんにデートに付き合ってくれないかと電話するふみwww
井汲さんの立ち位置もホント大変だな・・・w幸せになってくれ・・・できれば許嫁の康ちゃんと。

デート当日、サイドテールのふたりが可愛い!そしていつもと変わらない笑顔のふたりが愛おしい。
こうやってずっとふたりで楽しい時間を過ごしていてくれ!!!駄目になったりしないでくれ!!!
しかし(しかし?)帰り道、ふたりはキスをする。ああ・・・!もう友だちには戻れないのかな。
まずはそれを考えてしまう。ふたりの事が好きだから嬉しい気持ちもあるけど、やっぱり心配だよ。

そんな中、やっさんとポンちゃんの恋人が居ない同士のやりとりが癒やし。ふみが同性愛者だと
知っても見る目や態度が変わったりしないのも良い。ふみちゃんとずっと友だちでいてあげてね。

そしてここで山科先生の元にある生徒が現れる。彼女はクリスマスに先生を誘いにやってきたのだ。
家族に恋人を紹介する、との山科先生の言葉に泣き出す生徒。山科先生は「勇気を出してここに
来てくれてありがとう」と優しく慰める。良い!4ページでこんなに良い百合を表現できるなんて!
大野家では山科先生の恋人、大野さんの姉がそわそわしている。時間を見て驚いた時のポーズがw
大野さんの姉は、家族に自分の恋人が女性だとは教えていない。大野さんは知っていて微妙な表情。
紹介や自分、お互いの家族関係が上手くいくと良いんだけど・・・この前フリは心配だなぁ・・・。
今回メインじゃないこのふたりが表紙になっているというのも意味深に感じられて・・・不安です。


クリスマスイブ。153ページの仲良さそうにじゃれ合うふたりが嬉しい。デート中も満面の笑みで
幸せいっぱいのふたり。うん・・・幸せそうなのは嬉しいんだ・・・でももし彼女たちがいずれ(ry
帰宅後、家にあったシャンパンを飲むふたり。定番だけど、これ以上心配させないでくれ・・・w
ふみが「お酒の力を借りて言いますけどあーちゃんが好きです…」と言ったところが可愛かった。
その後のあーちゃんの「しってる!しってるよ!」というコマも。あーちゃんは160ページも可愛い。
酔っ払ったふみは「あーちゃんの好きはわたしと違う気がする、わたしの好きにはちょっとだけ
エッチな意味がも含まれてる」と言い、生クリームをあーちゃんのほっぺたにつけそれを舐め取る。
酔っ払いwwwしかし舐めた時の表情がいやらしいな・・・。そして赤くなったあーちゃんが可愛い。

最後に書かれた「大事なのは臆さないこと 卑屈にならないこと きちんと気持ちを伝えること」。
たしかになぁ。僕は臆してばかりだしいつも卑屈だ。ふみちゃんには僕の分まで強くなって欲しい。
何度も繰り返し書くけど、ずっとあーちゃんと仲の良いままで、いっしょに居て欲しいよ・・・!


今までは比較的年齢の高い恋愛模様が描かれていたけど、あーちゃんとふみは年相応というか、
デートに誘ったりクリスマスの予定を訊いたりするだけで意識してどきどきしてしまうような、
初々しい描写が多くてこれはこれで楽しめた。心情がじっくり丁寧に描かれていて良かったな。
だからこそ!反動がきそうで怖いんだよ・・・あと2巻かぁ、どうなっちゃうんだろう・・・不安。
あーちゃんとふみの「好き」の違い、そしてあーちゃんが感じるふみの恋愛に対する大人な態度、
このへんからすれ違いが起きそうで・・・。面白かったけど、続きを読むのが怖いな・・・。


以上、今は文章を書く気分じゃなかったのだけど、5巻感想の倍の3900字以上になってしまったな。
あと、最後の「若草物語」の登場人物が一人もわからなかった。誰だっけ・・・?検索したけど、
僕と同様に誰か思い出せないという人のブログしかヒットしなかった・・・うーん。それではまた。