はいこんばんはRM307です。今週は漫画回、今回は袴田めら先生の「さろめりっく」の感想を。



【あらすじ】
占い師である母親のギャンブルによる借金などを理由に転校を繰り返していた女の子さろめ
また彼女は魔法使いである事から、新しい中学校でも奇異の目で見られていた。そんなさろめに
話しかけてきた人気者のひかり。彼女に惹かれていくさろめだったが、同時に自分の中に今まで
知らなかった、そして気づくたくなかった感情が芽生えていく。矛盾をはらんだ初恋の百合漫画。


相手との距離を測り進んだり戻ったりする前後タイプでは無く、自分の想いを掘り下げていく、
その中でココロが浮き沈みする上下タイプの作品だった。そんなタイプがあるのか知らないけど。
自分だけに時間を、心を捧げて欲しい、相手が自分無しではいらなくなって欲しいと願うさろめ。
中学生で「自分は相手を支配したいのだ」と気づけるのはすごいし、とても勇気が要ると思う。
そんな自分に気づきたくないよね・・・後ろめたくて、自分の「好き」を肯定できなくてつらい。
さろめには無かったけど、ここに同性を好きになる悩みが付随するとかなりしんどくなりそうだ。
母親の失恋でまた転校する事になり、さろめはその気持ちを封じよう、埋めてしまおうとする。
僕だったら好きな気持ちを消す事ができず、これからも苦しみ続ける道を選ぶかもしれないなぁ。

そこからどうやって答えを出すのだろう、と楽しみに読んでいた・・・のだけど、母親が恋人と
結婚する事になり転校は取りやめ、これからもひかりといっしょに居られる事になり、最後まで
明確な答えを出さないまま終わってしまった。ひかりに好きだと伝える事はできたんだけど。
うーん、残念だな・・・。まぁ僕も「遠ざかる世界」で似たような事をやっているんですが。
ひかりを独占したい気持ちを解決して欲しかったなぁ。その後どう折り合いをつけたのだろう。
たまたま母親の結婚生活が上手くいき、大学生までそのままの生活を続けられたさろめだけど、
もし同じ事が起きたらまた引っ越していた訳で、その時はまた同じ苦しみを感じていただろうし。
結局さろめは自分から何も変えてはいないと思えてしまうので、どうしてもすっきりしなかった。
でもそう思ってしまうのは、たぶん今の僕がその答えを欲していたからという理由もあるのかも。

好きな相手に興味を持ってもらいたい、振り向いてもらいたい、自分を必要としてもらいたい。
わかるなぁ。「いつのまにか私のいないところでの彼女の幸せを許せなくなった」もわかる・・・。
あと、さろめが魔法でお菓子を出した時に、ひかりがきっとたくさん食べて喜んでくれるだろうと
夢みていたけど、1個しか食べてもらえなかった事がつらかった話とか、僕じゃん!比喩じゃん!
僕も独占というほどでは無いけど、相手のココロが欲しいと思う。もうそんな事は無理だろうけど。
これは恋愛じゃないと思うけど、今毎日切実に頭を悩ませている事だったから、答えが欲しかった。
まぁどちらにしても、僕は漫画の主人公のように相手を求める事はできないだろうけどね・・・。
僕なんかが手を伸ばしても嫌われるから。いやまぁもう嫌われているかもしれないのだけど・・・。
僕も、ひかりのように「知っていたよ!」と受け止めてもらいたいけど、まぁ永遠に夢物語だな!

あとやっぱり母親ね・・・相当問題があるよ・・・今までのさろめが本当に可哀そうだよ・・・。
正直いらいらした。自分の不始末で子どもを振り回す親は、たとえ創作だとしても許せん・・・。
前述の通りその後はたまたま上手くいったけど、さろめはこの先も悩まされそうな気がする・・・。
ここらへんの問題も解決して欲しかったな。さろめ、強く生きて・・・そして幸せになって・・・。

それと最後の番外編、一人暮らしをしているひかりの部屋に遊びにきたさろめが、トイレの便座が
上がっていて歯ブラシが二本あるところを発見し、男性の気配を感じショックを受けるのだけど、
ひかりは「トイレを掃除した」、「古い歯ブラシを捨てるのを忘れていた」と言い、何も無い事を
アピールする。ねぇこれってどっちの意味なの???わからなかった・・・女の子こわい・・・。

他の作品のように手放しで褒める内容にはならなかったけど、感情を掘り下げる話は大好きだし、
女の子の笑顔や泣き顔などの表情もやっぱり可愛い、重く暗く悩んでいる表情も魅力的でした。
やっぱり袴田めら先生の描かれるテーマや物語は好みの百合だなー!勉強になりました。
そして今読む事によって、自分の中に意味が生まれた作品だなと思った。グッドタイミングだわ。
僕の問題は僕が解決するしか無いという事だな・・・。そしてさろめたちについては、ひかりの
「私たちは大丈夫」という言葉を信じる事にしよう・・・。さろめたちが幸せでありますように。


以上、僕もきっと中学生レベルのままなんだな・・・という思いを強くしましたwそれではまた。

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