はいこんばんはRM307です。今週は漫画回、今回は雨隠ギド先生の「ファンタズム」の感想を。
以前読んだ百合漫画「終電にはかえします」が良かったので、他の作品も読んでみようと思って。
しかしBL漫画が多く、一般向けの作品はかなり少なかった。BL漫画はまだ少し早いかな・・・。



【あらすじ】
負の感情が黒い影となって見える能力を持った中学生の北里あかり。幼い頃、その所為で母親と
上手くいかず、祖父の家に預けられていたが、祖父が亡くなった事で兄の家に居候する事になる。
新しい街で通り魔に襲われそうになるあかり、そしてそこで出会った人ならざる者「からす」。
彼は人の悪意を食べ、廃人のような状態にしてしまう。あかりは負の感情に飲み込まれそうな
友人を助け、自分と同じく彼を見る事ができる老人の話を聞き、からす自身も助けようとする。
それを成し遂げた時、少し成長したあかりは母と和解し、一歩前へ進む事ができたのだった。

まずあかりちゃんが可愛かった。ネクタイを結んでもらおうとするところ、兄が想像しているコマ、
美少女探偵妹のところとか。73ページの叫びなど、笑顔以外のいろんな表情も魅力的に映った。
からすに取り込まれそうになった時、「いい子の私と悪い子の私」というモノローグがあったけど、
あかりちゃんはただひたすら良い子に思えたな。本人にとって悪いと思える部分があったとしても、
子どもだし十分許される範囲内だと思う。大人はもっと汚いよ・・・もちろん僕も含めて・・・。

話では、からす(鴉丸)の過去、愛する人を害そうとする人間から守る為に、自分の住む長屋で
いっしょに暮らす事にしたけど、関東大震災が起こり彼女を死なせてしまった、あのまま実家に
住んでいたら死なずに済んでいたのに、というところが良い。決して好きでは無いのだけど、
こういうどうにもままならない悲劇みたいなものは胸に刺さり、その痛みが少し心地良いのだ。
「遠ざかる世界」でも、後輩が頑張って先輩の嘘を見破って、でも別れは止められなかった・・・
という展開があるけど。好きな作品のキャラであればふたりとも幸せになって欲しいんだけどね。

最後の描き下ろし漫画で、あかりちゃんとお母さんが並んで話していたり、お互い緊張しながらも
メールをやりとりしたり、食卓に家族全員分の食器が並んでいたりするカットがあって嬉しかった。
やっぱり愛する家族といっしょが良いよね・・・。これからは幸せに暮らして欲しいなと思う。

以上、きれいにまとまっていた作品でした。ほんの1冊の漫画だけど、キャラとお別れするのが
ちょっぴり寂しいな。一週間かけて少しずつ読んでいた所為もあるだろうけど。それではまた。

Web拍手