はいこんばんはRM307です。今週は漫画回、今回はやぶうち優先生の「少女少年Ⅱ」の感想。
先月読んだ「少女少年」の続編ですが、キャラクターや世界線がつながっている訳では無く、
同じテーマで主要キャラクターとストーリーが変わったまったく別のお話となっています。
Ⅰの感想




【あらすじ】
父親とふたり貧乏暮らしをしていた小学六年生の一葵(かずき)は、ある日街でスカウトされる。
その芸能マネージャーは有名女優・大空遥のドラマに出演する彼女の子ども役を探していたのだ。
それを父に話すと、実は一葵は彼女の隠し子であるという事実を知らされる。子どもより仕事を
選んだ母に一葵はショックを受けるが、オーディションを受験し母と直接会って話すと決意する。
しかしその役柄は娘役。一葵は男である事を隠し、遥が審査するオーディションに臨む事になった。

以上、ここまでが1話のあらすじなんだけど、14ページにこんなたくさん詰められるんだなぁ。
テンポが良い。僕だったら倍のページ数かかるかもしれない。やっぱりプロはすごいな・・・。

と言いつつちょっとけちをつけちゃいます。スキャンダルに巻き込まれて迷惑がかからないように
一葵を遠ざけたと言った遥だったけど、だったら一葵に会いに行ってあげてよ・・・と思った。
もちろん会いに行けばバレる危険性もあるんだけど、生まれてから12年も放置はさすがにひどい。
そもそも、実の母親が一度も自分に会いにきてくれないよりスキャンダルの方がマシじゃない?
息子の気持ちを考えたら、母親といっしょに暮らせた方がずっと良かったと思うんだけど。あと、
一葵の父(実は遥のマネージャー)が要らないと言ったとはいえ、養育費も出すべきだったよ。
その所為で一葵たちはずっと貧しい生活をしていたんだから。貧乏な親子、というキャラ設定を
やりたかったのはよくわかるんだけど、その結果遥の行動にかなりの違和感が生じてしまった。
それだったら、自分のキャリアに傷がつくからとか望んでいない子どもだったからとか言って
一葵を突き放した方がまだ筋は通った。まぁこれだとすごく悲しいお話になってしまうんだけど。

最初のオーディションでプロデューサーに気に入られた一葵が、とんとん拍子で芸能人を養成する
学校に特待生として招かれたところもずいぶんとスムーズに事が運ぶな、と思って読んでいたけど、
こちらは最後にそのプロデューサーの兄が一葵の実の父親だったという事がわかったので良かった。
一葵自身に才能を見出していた事もあったけど、事情を知っていたからなおさら話が早かったのか。

あと、友人のトキオが一葵が男だと知った後に彼と肩を組んで、顔が近づいた時にお互いドキッと
したところで、BLぽい展開もあるのか?!とちょっと期待してしまったけど、それは無かったなw
さすがに当時の小学生向けの雑誌でそんな話にはならないか・・・ややこしくなるしね。残念w
まぁドラマでふたりのキスシーンはあったんだけど。トキオと幼なじみの絵梨のキスシーンは
描写されなかったのに・・・wまぁここはあえて描かない方が良いシーンではあったのだけど。

今作のライバル的な立ち位置のキャラ・マユカは、最初のオーディションで合格するのだけど、
それは一葵を育てる為の時間稼ぎで誰でも良かった、という事がわかってショックを受ける。
読み返すとこの時のプロデューサーも相当ひどいな。他にも「マユカは子役で終わるだろう」、
「だからこの映画ではせいぜい頑張ってもらう」って発言もあるし。演出上必要だったのかも
しれないけど、ちょっと好きにはなれない。良き理解者的な立ち位置なのが若干違和感・・・。
しかしそれで一度は一葵を貶めたいと考えたマユカだったけど、一葵の事情を聞いて涙を流し、
屈折しなかったのは相当素直な良い子だなぁ。前作の同じライバルの紗夜香より好きかも。
なので、思い直した後の彼女を掘り下げた話が欲しかったかな。ちょっと出番が少なかった。
でも最後の2ページを読む限り、今後一葵と良い感じになってくれそうな気もする。楽しみだ。
ライバルで恋が報われない系である彼女が、想い人の主人公と結ばれてくれたら嬉しいなぁ。


以上、前作のあとがきで、今作は両親や芸能界の事が濃ゆくなるというような事が書かれていて、
芸能活動をする上で両親と衝突するような展開になるのかな?と思っていたので予想外だったな。
あと「少女少年」はもともと前作だけの予定だったらしい。その後「Ⅱ」が連載される事になり、
この時点では「」で完結、三部作の予定だったらしい。どんな話になるのかな?それではまた。

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