はいこんばんはRM307です。今週は漫画回、今回はやぶうち優先生の「少女少年Ⅴ」の感想。
十数年前に一度読んだ事がある。内容は忘れたけど、ラストシーンが大好きだった思い出。
Ⅰの感想http://rm307.blog.jp/archives/79800528.html
Ⅱの感想http://rm307.blog.jp/archives/80211827.html
Ⅲの感想http://rm307.blog.jp/archives/80546839.html
Ⅳの感想http://rm307.blog.jp/archives/80932565.html



【あらすじ】
女の子のような顔がコンプレックスな小学六年生の蒔田稔は、幼なじみの同級生植原茜の姉、
芸能活動をしているのファン。大事な記者会見をする為に自宅に戻ってきた彼女に会う為、
茜の自宅へやってきたのだが、そこで茜もデビューする事を彼女の父親から突如知らされる。
忍に憧れて伸ばしていた髪を切られ、姉と比べられるからタレントになりたくないと泣く茜。
そこで稔は、自分たちを女の子二人組のユニットとしてデビューさせないかと持ちかける。
すぐに了承されデビューが決まったふたりだが、稔にはある企みがあった。ユニットが売れて
人気が出た時に、生放送で稔が男である事を暴露し、茜の親父に一泡吹かせてやろう・・・と。


Ⅰ~Ⅲでは主人公が自分を好きな女の子に囲まれていた事が多かった。では三角関係、
そして今作では主人公と幼なじみとその姉、そして主人公にちょっかいを出してくる年上の
男性という新たなパターンが描かれている。この苅部豊が良いキャラしているんだよねぇ。
初対面で主人公のスカートをめくるなど一見軽薄に見えるんだけど、実は内面はすごく大人で、
主人公たちに大事なメッセージを伝えたり助けてくれたりする。まだ十代だろうに!すごい!
親子関係で悩んでいる稔や茜に言った「そんな大人に負けない子どもになれ」は良いシーンだ。

シリーズではが親子関係を扱ったシリアス寄りの話だったけど、今作はさらに踏み込んでいる。
別居状態で両親の家を行き来している稔、芸能事務所社長の父親に強引に振り回される茜と忍。
稔は子どもの気持ちを考えずに自分たちの都合を押しつける両親に対し、最初はどこか冷めて、
諦めて受け入れているのだけど、最後に豊の言葉を思い出し、自分の気持ちを素直に伝える。
結局両親の仲が修復しない事は変わらないのだけど、稔と両親の間にあった溝は少し埋まった。
僕の両親も離婚したから言う訳ではぜんぜん無いのだけど、大人の都合で子どもを振り回すのは
ホントやめて欲しいよな・・・子どもは何も我慢せず、気兼ねせず、伸び伸び生活して欲しい。
そうする権利がある。もちろん夫婦の仲が悪くなる事はあるだろう。離婚するのも仕方が無い事
かもしれない。それでも、その所為で子どもに負担をかけたり、子どもが自分の気持ちを押し殺す
ようになったりしたしたら嫌だな・・・。大人はどうでも良いけど、子どもが苦しむのは嫌だ。
でも稔も茜も忍も、屈折せず良い子に育ったよなぁ。豊ももしかしたら苦労したのかもな・・・。
「大人は自分たちを商品としてしか見ていない」というリアルな部分が見えたのも良かったな。

前述の通りシリアス寄りだけど、キャラが明るくて良い子なので読んでいてちゃんと楽しかった。
茜にとってコンプレックスだった忍自身も、父親から商品としてしか見られていない自分や、
魅力が上がっている妹に対しいつまでも父親の言いなりな自分にコンプレックスを抱いている。
でも最後に父親の反対を押し切って、海外留学を決める。髪を切ってすっきりした表情が良い。
未来をまっすぐに見つめている。このシーンの豊も良いなぁ。このふたりも結ばれて欲しい。

十数年前に読んだきりで内容を忘れていた為、正体をばらしてぶち壊す予定だったのに茜が
「仕事を続けたい」と言った時や、稔が母親といっしょに札幌に引っ越した時は少し驚いたな。
でも一度離れても稔と茜の想いが揺らぐ事は無く、稔は舞台を経験した事で、仕事への感じ方が
変わった事もきっと今後に良い影響を与えたのだろうな。たぶんどちらも良い経験だったのだ。
その後最終的には稔と茜がまたいっしょに居られるようになって良かった。でも、ミノリとしては
一度引退した稔が男の子として再デビューし茜とユニットを組むなんて、絶対にバレるでしょw
同一人物説も出たと書いてあったけど、そりゃ出るというか同一人物にしか見えない気が・・・w
稔の母親もミノリとは別人だと思っていたみたいだし、そういうものかと割り切るしか無いけど。
(にしてはクラスメイトには一発で見抜かれていたんだけどねwまぁそこは漫画だから良いか)

そして冒頭に書いたラストシーン。自分の想いを伝えた稔が茜と優しくキスをして物語は終わる。
ここ、子どもの時に読んで幸せすぎてめちゃくちゃせつなくなった。恋愛的な物語でせつなさを
覚えたのはそれが初めてだったかもしれない。久しぶりに読んだけど、やっぱり良かったです。
幼なじみ同士が結ばれるのも、時間をかけて両想いになるのも本当に好きだなぁ。羨ましい!

シリーズの主人公の中ではのつぐみが一番可愛いと書いたけど、ヒロインでは茜が一番かも。
正統派美少女の役どころは忍で、こちらも可愛いんだけど、時間経過によってだんだん性格が
丸くなるという本来の意味ではツンデレな茜がめっちゃ良かった。こんなに可愛かったっけ?!
不安そうな顔もいたずらっぽい顔も可愛い。中でも一番可愛かったのは、仲違いしていた稔が
久しぶりに話しかけてくれて安心した時の泣き顔!!!めちゃくちゃ可愛い!!!著作権侵害に
なるかなと思って今まで本編の画像を載せていなかったのだけど、今回は引用させてください。
20200118_少女少年Ⅴ
他にも「あたしのため…だよね」の表情や、恋人岬で遠くを見つめる表情もすごく良かったなぁ。


以上、ストーリー面では今までのシリーズの中では一番楽しめたかも。面白かった!それではまた。

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