はいこんばんはRM307です。今週は漫画回、今回は初の4冊分の感想を一気にどどーんと更新。
平尾アウリさんの「推しが武道館いってくれたら死ぬ」1~4巻の感想。13~16日の期間限定で
配信されていたのをマウス先生のリツイートで知り、アニメで描かれたところまで読みました。

推しが武道館いってくれたら死ぬ(1) (RYU COMICS)
平尾アウリ
徳間書店(リュウ・コミックス)
2016-02-29



【あらすじ】
岡山のマイナーな地下アイドル「ChamJam」。そのメンバーの一人、舞菜に一目惚れした
えりぴよと、センターであるれおを前のグループから応援しているくまさ、メンバーの空音
ガチ恋している。彼女、彼らは人生を捧げてアイドルを応援する。夢はいつか武道館へ!
一方えりぴよから熱心に応援されている舞菜は、実は密かにえりぴよの事を想っていて・・・。


やっぱり女の子の絵柄がとにかく可愛い!繊細な目やまつ毛の表現が好きだなぁ。憧れる絵柄。
鼻筋もしっかりめ、鼻の穴を描いても可愛いのがすごい。もちろん絵柄だけじゃなく、キャラの
内面も魅力的で、特に握手対応での一言は、それぞれのメンバーの個性が表れていて良かった。
百合要素もすごく良いし、ギャグ描写も面白い。えりぴよのキャラや叫びがホント大好きw

あと僕はツッコミや勢いのあるセリフには単純にびっくりマークを並べてしまうのだけど、
この作品はたとえば「大丈夫です 舞菜は元々そこまでCDが用意されてません」というセリフに
なんだと!?知ってた」とびっくりマークで終わらせず太字で表現しているのが良かった。
この方がシュールさが増して面白いな。くまささんとの会話でもよくこの表現になっていた。
「来週はCD2枚買いたいなあ♡」→「来週までに臓器売るんですか?」→「わたしの臓器安いな」
アイドルに疎いので「ドルオタは推しが出ていない場面でも盛り上がるべし」も勉強になったw

他にもえりぴよの「おい冗談言うなよおもしろいだろ」とまったく面白くなさそうなツッコミ、
えりぴよが握手会で舞菜の手首を握って「脈が…うん 正常だ…!」と言うシーンも笑ったw
舞菜も舞菜で、えりぴよの臓器の話題への内心ツッコミ、喉を痛めてマスク姿でしゃべらない
えりぴよに対して「何かおてつきして一回休み中なのかもしれないし」と考えているのが面白い。
動物園でのライブで、ランダムの整理券で後列を引いてしまったえりぴよが、竹馬に乗って
ライブを観ようとするところも唐突で面白かったな。2巻の運動会企画では、転倒したあーやが
両足にギプスをはめた松葉杖姿の小さいコマがあって、可哀そうだけど笑ってしまったw

今回原作を読んで、あーや優佳がかなり好きになった。特に二つ結びのあーや、可愛い!
今までわがままや妹系のキャラを好きになる事はあまり無かったんだけど、あーやは性格、
ビジュアルともにヒットした。ずけずけと物を言うけど、アイドルとしての意識もかなり高くて
素晴らしい。4巻では「わたしがセンターに立てるのは れおがアイドルをやめる時だと思う」
とモノローグがあり、けれどそれでもれおに「れお やめないでね」と言えるのもすごいなぁ。
まぁ人気投票で自分でCDを買って投票するところもあるんだけどw23話の扉絵は美人!
リレーで真剣に走る表情や、転倒した自分に手を差し伸べた優佳の行動は人気投票の為の
アピールなんじゃないかと疑う表情もめっちゃ良いw3巻で空音と険悪になっていた時に
空音に言われた「ずっと好きでいてほしいな」という握手対応の際の表情もすごく良かった。
空音との関係性も好きだけど、やっぱり優佳と仲良しなのが伝わってくる様子が微笑ましい。
1巻で、あーやが白い腕輪(優佳のメンカラーのグッズ)?ばかり詰めているシーンも好き。

優佳も本当に面白いキャラ。空気は読めないんだけど、天真爛漫な感じがとても可愛くて良い。
特に握手対応、ここまで自然体に振る舞えるのはすごい。しかも無理していないんだよね。
自分が思った事や言いたい事を言って、それを相手が喜べる、楽しめるって稀有な存在だなぁ。
他のキャラの握手対応もすごいけど、この対応は優佳にしかできないんじゃないだろうか。
眞妃の従妹に「愉快な仲間たち」と言われて「そんなに愉快かなあ??」と首を傾げるところ、
4巻のフェスで、自分も出演している側なのに他のアイドルを観て「この子可愛い、推そう」
と言って物販に並ぼうとするところも面白い。嫉妬や抵抗感が無いのだろうな、すごいなー!
僕もこんなふうに、純粋に良いと思ったものを素直に表現したりできるようになりたいものだ。
ありのままの自分を出し、それが嫌味じゃない。自己肯定感の低い僕とは真逆で憧れるな。
MCでの発言も面白く、「たしカニ」と言いながらカニのポーズをしたところも可愛かった。
あと際立っているのが私服のセンス!初詣の時の服がヒョウ柄?のコートに首にはぬいぐるみの
ついたマフラー、短いスカートにタイツw髪に大量にリボンをつけて、微妙にダサいリュックを
背負っている時もあった。個性的だwそれとも僕がわからないだけで、おしゃれなのか・・・?

「ファンにガチ恋させる」と言われている空音の握手対応も天下一品。空音のメンバーカラーの
青い服を着ている基に対して「わたしのこと考えながら選んでくれたんだね?」とか、どきっ!
先述のあーやへの握手対応もそうだけど、これはされたら誰でもガチ恋してしまうよな・・・。
そんな空音も男性といっしょに居たという目撃情報が広まってファンが離れ、人気投票の結果
グループの前列から後列に落ちてしまうのだけど、誤解が解けないままだったのが悲しいなぁ。
僕は誤解や冤罪といったものが嫌いなので・・・いつかちゃんと疑いが晴れると良いんだけど。
2巻152ページのれおとの会話も良かったな。久しぶりにれおの隣で踊れた時のやりとりも好き。

アニメから純粋に可愛いなぁと思っていたのはやっぱりれお。ビジュアルも性格もとても良い。
1巻のガールズフェスタで、くまささんだけに固定レスするところでもう惚れちゃったよね。
笑ってはいけないとされているランウェイ、他の出演者からも来場者からも知られていない
アウェイな場所で、空気の読めない出しゃばりと批判されるかもしれないのに、たった一人の
ファンの為に笑顔を向ける。本当にファンを大切にしているのだなぁ・・・と伝わってくる。
くまささんとのやりとりがホント良いのだ。友情でも恋愛でも無い、ただのアイドルとファン
という関係で、ここまでお互いに美しい信頼と愛情を描けるものなのか・・・!すごいなぁ。
4巻では、めいぷる♡どーるを観に行ったくまささんへの貴重なふくれっ面を見る事ができる。
そんな表情も可愛い・・・。それでも、くまささんの事を信頼しているのはちゃんとわかる。
そういえばメイがくまささんの事を気にしている理由は、れおから大切なファンを奪おうと
しているからなのだろうか。続きを読めばそのへんも描かれているのかもしれない。怖いけど。
どんな時もれおを一途に応援し続けてきたくまささん、彼を信じてその夢を叶え続けてきたれお。
これからもこのふたりの関係が壊れる事無く、立場は違えどずっと歩み続けていって欲しいな。
あと去年の運動会で両足の骨を折ったれおは、どうしてそんな事になってしまったんだろうw

そして男性向けアイドルでありながら、グループ内に百合カップルが居るのも好きなところ。
大人っぽい眞妃はカッコ良い!これで未成年なんだから末恐ろしい。2巻の胸チラもえっち。
眞妃が「(ファンに)見られて困るようなことしてないし?」とゆめりに振るところもえっち!
ファンにこの関係がバレないと良いんだけど。いつまでもふたりが仲良しで居て欲しいなぁ。
ゆめりは、人気投票でもし優佳の票が眞妃を上回ったら、来年はガールズフェスタにいっしょに
出ようねと言われたのにそれが実現できないと涙するシーン、自分が前列で踊るところを見て
感極まるファンの姿を見て喜ぶシーンが好き。眞妃の事も好きだけど、男性ファンの事も大切に
考えているところが良いな。眞妃の従妹にマウントを取られても嫉妬しないところもすごい。

舞菜は、えりぴよが基さんの妹のれなと親しげな様子を見てはらはらして、ただの知り合いだと
わかった時の弾けるような笑顔が良かった。基本的に良い子だよね。えりぴよが病気になったと
知った時に、「わたしが怪我しないようにっていうことしか神様にお願いしなかったからだ…」
と悔やむところもまじめすぎて可愛い。僕も(僕は可愛くないけど)こういう思考をよくするw
「えりぴよさんとの会話は全部覚えてます!!というのはさすがに言えないけど 気持ち悪いから」
というモノローグもよくわかる!僕も気持ち悪いぐらい相手の事を覚えていたりするから・・・。
でも舞菜にはきちんとえりぴよに、自分がどれぐらいえりぴよを好きかを伝えて欲しいなぁ。
それだと話が終わってしまうかもしれないけど、いつかそんな時がきて欲しいと願ってしまう。
恋愛漫画では無いからわからないけど、この想いが届く日がくるような事はあるのだろうか。

えりぴよは、容姿が十分可愛いのだけど、キャラの所為でそう見られないところが面白いな。
自分以外に笑いかける舞菜を見たくないと思ってしまい、その後れなちゃんがあまりライブに
こられないとわかった時の嬉しそうな表情、4巻で舞菜がテレビに出て号泣する表情が特に好き。
推しに人気が無くても応援し続ける、そんなえりぴよにはとても共感する。その姿勢が素敵!
「舞菜は私がいなくても何も思わないだろうけど 私の人生には舞菜の1分1秒が必要なんです!」
は名言だ。一つ気になったのは、病気で舞菜が前列で踊るところを見られなかった時、それを
知らなかった事。えりぴよだったら毎日「舞菜」で検索したりライブの感想をチェックしたり
しそうなものだけど。あえて検索しないようにしている描写があったっけ。忘れてしまった。
何だかんだくまささんや基さんと仲が良いのも良い。僕もこういう仲間が欲しいなぁ・・・。

くまささんのセリフでは、特に「僕なんかのことを相手してくれるのは れおがアイドルって
仕事してるからこそだと思うから」が印象的だった。ちょっと違うけど、僕も、今でも好きな
新都社作家さんたちと交流できている事に対してこういうふうに思っているふしがあるな。
「いつが最後の生誕になるかわからない」と言えるところもすごい。盲目的に応援するのでは
無く、いつか迎えるであろう終焉も見据えながら応援する事ができるのって強いな・・・。
れおが以前所属していたグループも応援していたからだろうけど。長年応援しているからか、
アイドルと繋がっては出禁になっている要注意人物のイケメンがれおに対応してもらっていても
動じず、れおを信頼しているのがカッコ良かった。ファンとしては一番見習いたい姿勢だなぁ。
僕はたぶん基さんに近くて、すぐに相手の行動やその一言に動揺してしまうだろうから・・・。
まぁ「僕には空音ちゃんしかなかったのに その空音ちゃんには僕がいらないって」みたいな
思考はしないけど。相手と住む世界が違う事はよくわかっているから、僕は期待しないと思う。
自分が必要とされているなんて最初から期待しないから、基さんのように失望する事も無い。

原作とアニメの違いはいくつかあったけど、印象的だったのは4巻のフェスのせつない終わり方。
アニメではまだ喜びの方が上回っていたので。最後のれおの表情が印象的だったな。
でもこういうマイナス面がしっかり描かれているのはすごく良い。続きも読みたくなる・・・。
あと3巻のバレンタインイベントで、チョコはどう受け取れば良いかれなちゃんがえりぴよに
訊いた時、喉を痛めてしゃべれないえりぴよが長文をフリップに書いたのだけど、れなちゃんの
「クソオタ…」というモノローグがあった。れなちゃんはこんなキツい事も思うんだな・・・w

以上、面白かったです。アニメ化されていない5~6巻は読まなかった。2期で知りたいので。
アニメ2期、欲しいなぁ・・・。原作では眞妃の従妹の夏未や要注意イケメンが登場したけど、
このへんは2期になったらどう描かれるのかな。うーん、続きを読みたいけど、今は我慢しよう。
やっぱり良い作品だなと再認識しました。作者さんの他の作品も読みたいな。それではまた。

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