はいこんばんはRM307です。今週は「響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」の感想。
京都アニメーション制作の、アニメ「響け!ユーフォニアム」の3期にあたる?劇場作品です。
今年TVシリーズを観返していたのは、完全新作であるこの映画の存在を知り、観たかった為。
「リズと青い鳥」の感想http://rm307.blog.jp/archives/81068418.html

【あらすじ】
久美子たちは二年生に進級し、北宇治高校の吹奏楽部にはたくさんの新入生が入部してきた。
久美子は三年生の加部とともに一年生の指導係に任命され、一筋縄ではいかない新入生たちや
秀一との関係に頭を悩ませながらも、今年も全国大会出場、そして優勝に向けて日々奮闘する。


まず始めに、僕はTVシリーズの続編が劇場版なのってあまり嬉しくないんです。というのも、
できればTVシリーズで長く、毎週1話ずつ楽しむ方が性に合っているので。劇場版で一気に、
というのはどうももったいない気がしてしまうし、あっという間に終わるのが寂しい・・・。
なので少しでも抵抗しようと、「リズと青い鳥」の時と同じように四日に分けて観ました。


開幕、いきなり久美子に告白する秀一で笑ったwふたりが付き合う事は、2期を観ていた時に
コメントのネタバレで知ったけど、結構突然だったんだな。久美子側にもうちょっと秀一への
愛情がある描写がされると思っていたんだけど。尺の都合か、原作では描かれているのかな。
久美子が秀一に贈ったキーホルダーをスマホにつけているのを見て、満足気に「よしよし」と
独りごちるシーンや、夏祭りで他の生徒から隠れて、楽しそうに手をつないで走るシーンは
良かった。ポニテも可愛い。僕がポニテ好きという事もあるけど、久美子はポニテが似合う!
部活の事も考え、この関係を保留にできるのは大人だなぁ。部活引退後はどうなるのだろう。
幼なじみが好きな僕としてはできればまた付き合う事になり、ずっと関係が続いて欲しいけど。

進級した部員たち。今年は自分たちが行う一年生への歓迎を込めた学校前の演奏のシーンでは、
一年前とは違う演奏のレベルに。夏紀先輩はギターを弾けるんだ、すごいなー!カッコ良い!
2期で三年生が引退する事になった時、抜けた穴が大きいなと思っていたのだけど、今作では
優子が部長としてものすごく頼りがいがあり、安心感があった。去年とはまるで別人だなー!
久美子もそうだけど、若干キャラデザも変わった気がする。どことなく幼さが抜けたような。
サンライズフェスティバルでの先頭に立つ様子も先輩らしく、もうすっかり好きなキャラだわ!
サンライズフェスティバルといえば、後ろで無表情で踊りの確認をするみぞれが可愛かったw

1月に観ていたから知っていはいたけど、「リズと青い鳥」の名前が出た時はやった!と喜んだ。
みぞれと希美の関係は「リズと青い鳥」で描かれていたから今作では描写が少なかったけど、
たまに映った時は嬉しかったな。大会後のバスの中で他の部員とトランプをしている時に、
外に居る希美が気になっておろそかになるみぞれとか、演奏中の呼吸のあった、相手への想いが
伝わってくるアイコンタクトなども良かったな。ふたりにはずっと仲良しで居て欲しい・・・。
自由曲「リズと青い鳥」について語り合うシーンで、映画ではリズと青い鳥の関係の比喩が
結構入り組んでいたけど、今作の久美子と麗奈の関係の比喩はストレートな印象だった。
まぁみぞれと希美がややこしすぎるんだよ・・・。好きだけどね。もちろん久美子と麗奈も。

僕は百合厨じゃないつもりだけど、久美子と麗奈の描写を観ていると、秀一じゃなくて麗奈で
良いじゃん!なんて思っちゃった。このふたりの話がちょっと少なかったのが残念だったな。
距離が近い事を指摘されたシーンは嬉しかったけど、もっと仲良さげな様子を観たかった!
麗奈といえば、水着での胸の谷間にどきどきしました。おっきい・・・。麗奈も好き・・・。
また山に登っている麗奈も面白かったな。そういえば滝先生と麗奈に関する描写も一瞬だった。
きっとこのへんは続編では描かれていると思うけど。観たいなぁ・・・できればTVシリーズで。
加部ちゃん先輩が滝先生と会う為に職員室に行っている?と邪推するシーンは良かったなw

加部ちゃん先輩も良いキャラだったな。ノートに丁寧に後輩の情報をまとめていて、奏者を
辞める事になってもマネージャーとして部員たちを助けてくれて。演奏できなくなった事を
どこかすんなり受け入れていたけど、やっぱり結構なプレッシャーがあったのだろうな・・・。
今思うと、去年全国大会出場に向けて練習も指導も厳しくなる中で、葵先輩以外退部した部員が
居なかったのはめちゃくちゃすごい。それだけでも努力する才能があるメンバーだったんだな。

そして加部ちゃん先輩から話があると言われた時、顎関節症である事を告げられた時の久美子の
表情も良かった。あすか先輩を想ってユーフォニアムを吹いている時の横顔もそうだったけど、
久美子ってこんなに美しかったっけ?!と思う事が多かったな。優子だけじゃなく、久美子も
とても大人びて見えた。もう失言して慌てるような事は無くなりそうでちょっぴり寂しいかもw

まぁそんな久美子も後輩、特にには苦労して。何を期待しているかわかって先回りする奏、
計算高くて慇懃無礼な感じですごく嫌だったwそれでも、優子の事だって好きになれたんだし、
奏も観ていたら印象が変わるかも・・・と思って辛抱していたけど。まぁでも最後までちょっと
嫌な子だったなw中学時代の麗奈と同じく「悔しくて死にそう」と泣くところは良かったけど。
僕は夏紀先輩の事も好きだから、奏が意味ありげにちらちら夏紀先輩を見るシーンでは、いつも
はらはらしていた。奏の自分は何もかもわかっている、自分は間違っていないと言わんばかりの
態度も嫌だった訳だけど、夏紀先輩に教えを請われた後の「プライドが無いんですか」という
セリフを聴いて、「あ、やっぱり年相応の子どもなんだ」と思った。それならまだ攻略できる。

オーディション後の渡り廊下での対決?シーン。ここって「響け!ユーフォニアム2」11話で
あすか先輩と対峙した場所だよね?たぶん。向き合う奏と久美子の足元が映るシーンがあって、
奏は黒の、久美子は白のハイソックスだったのがその心象を表しているようで印象的だった。
逃げる奏の後を追い、走りながら叫ぶ久美子の演技も良かったな。良い青春の1ページだった。

奏は久美子に対し、「人畜無害って顔して人のココロにずかずか踏み込んでくる」と責める。
これ、僕もそうかも・・・と思った。もちろん僕は久美子のような良い子では無いんだけどね。
わざとやってる訳では無いんだけど、たぶん僕も結構相手に踏み込んじゃっていると思うので、
もしかしたら他の人にそう思われているかもしれないな、と・・・。申し訳無いです・・・。
でも相手の事を大切に思うからこそ、気になって首を突っ込んじゃうんです・・・というのは
言い訳ですか・・・?すみません。今後はできるだけ言葉を選ぶように気をつけます・・・。
そういえばサンライズフェスティバルで、奏が子どもの視線を気にしている描写があったけど、
あれはどういう意図があったのだろう?自分を無遠慮に覗かれたくないという事だったのかな。

夏紀先輩、コンクールメンバーに選ばれて良かったなぁ。無理だと思っていた。あと関西大会の
演奏前に、優子にありがとうと言われて赤面するところも良かった。このふたりの関係も好き。
全国大会へ進めなかった時、夏紀の前で崩れ落ちた優子の背中は一番涙腺にきた。でもその後
部員の前に姿を表した時は悲しみをおくびにも出さず、明るく振る舞っていてすごかったなぁ。
本当に頼れる部長だ。でも夏紀の前だけでは素直に感情を表す。とても良いなぁ・・・好き。

僕は去年も全国大会へ進めたのだから、きっと今年も進めるだろう、とどこか甘く考えていた。
それにしては尺が無いけど、それは次の劇場版で描かれるのかな?なんて。まさかダメ金とは。
映画冒頭の龍聖学園、何か引っかかるものがあったけど、これがフラグだったんだなぁ・・・。
北宇治同様、こちらも顧問の力で一気にレベルが上がったんだな。源ちゃん先生、何者・・・?
の父親みたいだけど。全国大会進出校が発表された際に、緑輝の目が若干求を向いていたのが
印象に残った。そういえば求は緑輝にかなり懐いていたけど、いつかくっつく事があるのかな?
緑輝といえば、あすか先輩から解説係を引き継いで赤い眼鏡をかけていたところが可愛かった。

かおり先輩晴香先輩、そしてあすか先輩が登場してくれたのも嬉しかったなぁ。大学生になり
めちゃくちゃ服装がおしゃれになっていて!やっぱり魅力的なカッコ良い先輩だなぁ・・・。
優子がかおり先輩を前にして、部長としての顔が剥がれたシーンが良かったw後輩の困惑もw
今の部員に遠慮してすぐに去っていったけど、もっと久美子との会話を聴きたかった・・・。
再登場した事で、何だか余計に先輩たちが卒業してしまった事、もう吹奏楽部には居ない事が
せつなくなってしまった。2期のラスト以上に。やっぱり大好きなキャラだったのだな・・・。
でも晴香先輩のセリフを取っちゃ駄目だよあすか先輩!w元部長の見せ場だったのにー!w

物語の最後、久美子は吹奏楽部の部長に就任している。適任!オーディションの際、滝先生が
指揮者に向いている的な事を言っていたけど、あれはまとめ役という意味もあったのかな。
一つ一つの楽器の音を聴いている指揮者もそうだけど、一人ひとりの部員を見ている部活の顧問
という役割もすごいよな・・・僕だったら絶対に見きれない。取りこぼしてしまうだろうな。
オーディションといえば、やり切った表情の久美子が良かったな。他の部員も、関西大会での
演奏後の誇らしげな顔がすごく良かった。だからやっぱり全国大会へ進んで欲しかった・・・!

三年生ではもっと良い結果が出て欲しい!そしていつかそこまでアニメ化されて欲しいなぁ。
もちろん京都アニメーションが大変な状況だという事はわかっている。それでも、いつの日か。
僕はものすごく気が長い方だと思うので、たとえ何年、何十年経っても待ち続けたいと思う。


以上、面白かったです!部活について、秀一との恋について、下級生との人間関係について、
加部ちゃん先輩について、将来についてなど、複数の軸が展開されるのがやっぱりすごいなぁ。
プロってすごい・・・。ストーリーに触れる事が多かったけど、作画クオリティもやっぱり
とても高くて、表情や瞳の美しさや揺れ動き、最後の演奏シーンなども素晴らしかったなぁ。
原作の面白さもさる事ながら、本当に京アニにしか作れない作品だと思う。それではまた。

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