金魚ちゃんの週末インプット★

読んだ本や漫画、観た映画の感想を書いたり作った料理の記録をしたりするブログ。

演劇

【演劇感想】2020年5月23日 美少年

はいこんばんはRM307です。今週は演劇回、今回も前回同様劇団柿喰う客の「美少年」の感想。
YouTubeの公式チャンネルの動画はこちら。前回の「変身の永島敬三さんも出演されていた。



【あらすじ】
日本中を揺るがせた、昭和の終わりに起きた美少年の誘拐事件。少年は無事に解放されたが、
たしかに誘拐された本人なのに、以前の彼とは何かが決定的に違っていた。それから30年後、
平成の終わりに事件は起きる。誘拐事件の犯人は、そしてかつての美少年の行き末は・・・。


演劇を観るのは2回目なので、演劇全般がそうなのかこの劇団の特徴なのかはわからないけど、
前回の「変身」同様にめちゃくちゃテンポの速いセリフをよどみなく発するのがすごかった。
シン・ゴジラ」以上に速くて、お客さんたちも初見で理解しているのだろうか?すごいなぁ。
しかも演者4人の声が完璧にそろっていて。なんて、プロにこんな事を言うのは失礼かもだけど。
あと「携帯電話の電源はお切りください」などの上演時の注意から、流れるように劇に入るのも
面白かったな。それを含め、たびたびメタ視点のセリフが入ったり一旦素に戻る演技になって
劇の流れが中断したりするのだけど、中盤からはほぼノンストップ、息もつかせぬ展開だった。
「変身」でもそうだったけど、メタ視点になっても嫌な感じは無く、すんなり楽しめる印象。
上手く言えないけど、最初はメタから入りながらも、劇に昇華されていくのが見事だった。

「美少年を演じる事を完全に放棄し~」など最初から笑いのポイントがいくつもあるのだけど、
実はそれには意味があって、終盤に回収されたり繰り返す事で引き立ったりしたのが良かった。
ただあまりにもセリフと展開が速かったのと、このブログではよく書いているけど僕の頭が
悪い為、ちょっとついていけないところも多かった。相当集中していないと僕には難しいかも。
ストーリーへの細かい感想は、あと2、3回観て理解しないと上手く書けない・・・すみません。
けれどそんな僕でも、「今すごい事が起きている!」という大きな渦のような力を感じたし、
それは大人たちを狂わせた運命と同じような、抗いがたい圧倒的な流れとして伝わってきた。
なるほどなぁ。僕ほど頭の悪くない人だったら、たぶんもっともっと楽しめる1時間だと思う。

遠方に住んでいるので観劇する事は難しいのだけど、生で観たらすごい迫力だろうなぁ・・・。
迫力といえば、美しい石膏像を前にした時の演者さんふたりの表情が、まるで目の前に本物の
石膏像があるような嬉々とした、狂気も感じるような生々しいもので、とても惹き込まれたな。
取り直したり編集したりするものとは違う、演劇ってすごいな!と思いました。それではまた。

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【演劇感想】2020年2月22日 変身

はいこんばんはRM307です。今年から週替りで小説、漫画、映画、料理の感想を書いてきたけど、
土曜日が5週ある月は、残りの1週に何をするか決まっていなかった。何をしようか考えた時に、
そういえば自作品で演劇部を扱っているくせに僕は舞台を観た事が無いな、と気づいたので、
演劇・舞台の動画を観てその感想を書く事にした。しかしDVD化されている舞台はかなり少なく、
レンタルされているタイトルも一通り眺めたけど、どうにも興味を惹かれるものが無かった。
舞台の特性上仕方が無いのかもしれない。しかし諦めずに検索していると、「柿喰う客」という
劇団がYouTubeに舞台の公式動画を投稿している事がわかり、まずはこれを観てみる事にした。

という訳で、今月の演劇感想は劇団柿喰う客によるカフカの「変身」。高校生向けの演目らしい。

掴み?として最初に「山月記」、「羅生門」がグレゴール・ザムザの夢として登場しています。
カフカの「変身」は久しぶりに触れたけど、やっぱり悲しい物語だな・・・ザムザが可哀そう。

幼い頃にアンパンマンのミュージカルを観に行った事はあるけど、演劇を見るのは初めてだった。
最初の印象は、声がよく通る!もしかしたら常識かもしれないけど、マイクって無いんだな!
大きくかつ聴き取りやすい声で、マイクが無くてもしっかりセリフが伝わってきたのがすごい。

そしてめちゃくちゃ動く!指の先までしっかりと、ダンスのように全身を使って表現していて
驚いた。テンポの良いセリフに合わせて常に動いていて、消費カロリーがすごそうだった。
当たり前だけど、身体一つで行動、場面、セリフのニュアンスを伝えるって大変だな・・・!

さらに顔の表情が豊か!遠くの観客にもわかるようにか、とにかく表情が大きく動いていた。
こんなに強く芝居するとは思わなかった。ここまで表情筋を動かすのも大変そうだな・・・。

それと、これまたプロからするとできて当然で、言われるまでも無い話かもしれないけど、
これだけのセリフ量を暗記して誰一人間違える事無く、よどみなく演じるってめちゃくちゃ
すごいな・・・!かなりテンポが速かったので、思い出す時間も無いし、一瞬でも詰まると
破綻してしまう。そんな難しいバランスの中、完璧に息の合った三人の演技が見事だった。

あとこの演目がそうなのか舞台全般がそうなのかわからないけど、客席を向いて演技したり
セリフを言ったりしていた。なるほど、演者の方を向かないんだな。ぜんぜん知らなかった。
他の演目を観てみない事にはわからないけど、そのへんを意識して描かないといけないかもな。

照明も印象的だった。ただ照らすだけじゃなく、こんなに効果的に印象を変えられるのだなぁ。

以上、演劇や舞台に親しんでいる人からすると「何をわざわざ当たり前の事を言っているんだ」
と思われるかもしれないけど、初めて観た人間はとても驚き、面白かったです。それではまた。

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