金魚ちゃんの週末インプット★

読んだ本や漫画、観た映画の感想を書いたり作った料理の記録をしたりするブログ。

【漫画感想】2020年9月19日 Latin-ラテン- 高畠エナガ短編集①

はいこんばんはRM307です。今週は漫画回、今回は高畠エナガ先生の「Latin-ラテン-」の感想。
エナガ先生が最初に出された、4篇+おまけによる短編集。発売当初に一度読んだきりだった。



主人公が壊れた人型アンドロイド・ラテンと共同生活を送る表題作「Latin」、ストーリーは
定番だけど、やっぱりエナガ先生の描かれる女の子は可愛いなぁ。前回の感想でも書いたけど、
りんごのように真っ赤な紅潮している頬が可愛い。ラテンがガーリーな格好をして照れたり、
渡辺に自分が人間のように思われ、彼からの特別な言葉を期待したりするところが良かったな。
一番良かったのは渡辺の告白シーン。昔は特に思わなかったけど、僕は告白シーンが好きだな!
「言葉には出さないけど相手を大切に想っている事が伝わる」描写ももちろん良いんだけど、
やっぱり好きなら言葉で伝えて欲しい!と思っちゃう。そして受け入れられるととても嬉しい。
十年前につばき先生とリプライのやりとりをしたけど、絶クレのチヨジの「私もう君の事が
好きなの」という告白も良いよなぁ。僕もいつか使ってみたい・・・まぁその機会が無いけど。

人間と機械。当然同じように歳をとって人生を歩んでいく事は不可能で、昔はそれが悲しく、
真のハッピーエンドでは無いんじゃないかと思っていたけど、人であろうが機械であろうが、
そこにはたしかに相手が存在する、ココロが存在する。それだけで愛する理由足り得るよな。
文芸新都の「イルカ日記」という作品で、「人が人を、人のかたちをしているだけで十分だって
くらい強く想える」というセリフが登場するけど、人のかたちで無くても構わないとさえ思う。
どんな姿をしていようとも、顔の見えないネットを隔てた相手でも、好きな事に変わりはない。

あと前回の「冴島さん」に登場したカップル、あれは渡辺とラテンだったのだなw嬉しいなw

自然崇拝主義者のエルフにより、機械文明の人間たちが滅ぼされた世界で、人間に味方して
里を焼かれた妖精が、密かに機械人形を修理している亜人と出会う「雪原のネストーレ」、
内容を完全に忘れていたので、ネストーレが自律型では無く妖精が搭乗し操縦する機械だったと
わかった時は驚いたし面白かったな。自分に自信が無く、怯えたり追い詰められて涙を流したり
していたアニタが、覚悟を決めて双眸に力を宿し、エルフたちに立ち向かうシーンも良かった。
天井を突き破り降り立ったネストーレのコマもカッコ良いな。バトルシーンも迫力があった。
敵を退けたふたりだけど、ネストーレはガス欠で置いていくしか無かったのが寂しかった。
これからカディアとアニタはどうやって生きていくのだろう。幸せになって欲しいけど・・・。

猫又荘の食卓」は擬人化した猫又たちがとにかく可愛い。つまみ食いを叱られたノノのコマ、
おみやげにクッキー缶を持って帰ってきて崇められるマティアメティア、算数の計算が解けた
ノノのコマも面白可愛くて良かった。念願のルンバ(型クッキー缶)に乗れたノノも良かったw
猫又が人間として生きるには世知辛い世界だけど、これからも明るく幸せに暮らして欲しいな。

魔族学園に通う悪魔が、転校生の天使と出会い自己嫌悪に陥る「Reversi」も女の子が可愛い。
最初はただの憧れだったのに、いつの間にかどろどろした気持ちになっている事はあるよなぁ。
実は僕もここ数年、新都社でもそういう嫉妬を感じる事が増えてきた。器が小さいな・・・。
悪魔マリカが泣き止み微笑んだコマ、最後のページで手をつないだふたりの笑顔が良かった。
月明かりの下、ふたりで語り合うページも良かったな。ずっと仲良く、百合百合でいて欲しいw


以上、初めて読んだ時はいまいちだと思ったけど、読み返したらかなり楽しめたので良かった。
短編集は全2冊。長編の方が好きだったけど、これで終わりは寂しいな・・・。それではまた。

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【映画感想】2020年9月12日 借りぐらしのアリエッティ

はいこんばんはRM307です。映画回の今週は、ジブリの「借りぐらしのアリエッティ」の感想。
94分。これが初視聴。何だか金曜ロードショーで放送された映画を観るブログになっているな。

借りぐらしのアリエッティ [DVD]
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
2011-06-17


【あらすじ】
心臓に病気を抱えたが移り住んだ大きな家には、小さな小人の家族がひっそりと住んでいた。
昔から人間たちにバレないように少しずついろいろな物を「借り」て暮らしていたのだが、
小人の娘アリエッティが翔にその存在がバレてしまう。翔に害意は無く、借りぐらしの一家に
近づこうとするのだが、家政婦のハルがそれに勘づく。アリエッティたち一家の運命は――。


ジブリ作品が好きなので、ジブリの絵柄と美しい作画、背景を観られるのは単純に楽しかった。
緑の多い庭が美しい。室内の細々とした生活用品や、ドールハウスの中も細かくて良かったな。
ミニチュアサイズのキャラが、自分たちにとっては大きすぎる我々人間たちの物を扱う描写は
子どもの頃から絵本などで親しんできているけど、大人になって観ても面白さがありますね。
あとジブリ特有の、驚いた時に見開いた目などの表情や髪がふわっと大きく広がる表現が好き。
アリエッティの父の帽子とゴーグルは、「風の谷のナウシカ」を彷彿とさせて懐かしかった。

ストーリーとしては、翔が余計な事をしなければアリエッティ一家は当然安全に暮らせたんじゃ
ないかと思うけど、まぁこればかりは仕方が無い。僕だって接触しようとしてしまうだろうな。
まぁあんな場所に家があったら、翔が見つけなくてもハルに見つかっていたかもしれないけど。
そう考えると、先に見つけたのが翔で良かったのかな・・・。そのへんどうなんでしょうね。
ラストにもう一盛り上がりあるんじゃ?と思ったけどそのまま終わり、少し物足りなかった。
これはジブリという事で期待値が上がりすぎてしまっていたのだけど。これもまぁ仕方が無い。
ドールハウスと小人と出会えなかった先祖代々の想いを引き継いだ翔が、アリエッティ一家に
託す展開に期待してしまった。そして彼女たちが幸せに暮らしていけたら良かったのだけど。
心臓が弱い翔が走ったり心拍数が上がったりするシーンでははらはらしたけど、無事で一安心。
手術が成功して、その後も幸せに暮らせると良いな。もちろんアリエッティ一家やスピラーも。

自分の所為で安全な家を捨てて引っ越す事になってしまった、自分が駄目にしてしまった・・・
と落ち込むアリエッティの気持ちはわかるかも。僕も子どもの頃から、自分が失敗した事で
家族に迷惑をかけてしまったと思うケースが多かったので。一番印象に残っているのは、まぁ
子どもとは呼べないかもしれないけど、中学三年生の時。僕は石を蹴りながら帰宅していたの
だけど、大きく跳ね上がった石が自動車のフロントガラスに当たり、ひびを入れてしまった。
自分の所為で貧乏な我が家に余計な負担をかけてしまった・・・とめちゃくちゃ落ち込んだな。
ただでさえ無価値な人間なのに、要らぬ問題を起こすなんて本当に生きている価値が無い、と。
結果的に保険から支払われたようだったけど、それでも迷惑をかけた事に変わりは無かった。
その日以来一度も石を蹴った事は無い。これは僕が100%悪くて直接駄目にしたパターンだけど、
それ以外にも「僕の存在が無ければもっと上手くいったんじゃ」と思う事は何度も経験した。
本当に失敗ばかりの人生だった・・・今も失敗作のような人間が惰性で生きているだけ・・・。

それとこれは小人たちの生活感に合わせたのだろうけど、食器やロープ(紐)など、小人たちが
物を扱った時にはそんな人間が物を扱った時のような重い音は出ないよな、という点が少し
気になってしまった。まぁ細かいところだし、軽い音だと違和感が生じてしまうのだろうけど。

以上、毎度の事ながら浅い観方しかできず、大した感想じゃなくてすみません。それではまた。

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【読書感想】2020年9月5日 白銀の墟 玄の月 2巻

はいこんばんはRM307です。読書回の今週は小野不由美作の「白銀の墟 玄の月」2巻の感想。
1巻の感想https://rm307.blog.jp/archives/82632252.html

【あらすじ】
項梁と王宮へ戻った泰麒は偽王阿選と対面し、彼を新王だという泰麒の欺瞞は受け入れられた。
これで州候の任を果たせると思っていた泰麒だったが、待っていたのは事実上の軟禁だった。
一方李斎たちは函養山周辺で驍宗を捜索していたが、一向に何の手がかりも得られずにいた。
代わりに知るのは王の不在による戴の民の厳しい現状。そんな中で阿選が践祚するという噂を
聞く。あり得ないと驚く李斎たちだったが、同時に聞いた情報はもっと驚くべきものだった。
驍宗が亡くなった。李斎たちは間に合わなかったのか。そしてこれからどうすべきなのか――。


僕はこの作品を読むまで、きっと驍宗を探し出し、直接的では無いにしろ阿選を斃して玉座を
取り返す、そしてハッピーエンドな物語になるだろうとどこか当たり前のように思っていた。
しかし実際は、泰麒は王宮へ戻る、驍宗と思われる人物は亡くなったと、驚く展開が続いた。
言うまでもない当然の事だけど、やっぱり僕なんかの予想は簡単に上回る面白さだな・・・!

しかし実際に驍宗が死んだとは思えない。辻褄は合っているけれど齟齬が生じているというか。
謎の人物の遺物は驍宗のものでは無かったが禁軍のもので、容姿も振る舞いも驍宗を思わせる。
ただ、亡くなったタイミングと泰麒が一行を離れたタイミングは合致しているけど、恐らく
泰麒は王気を感じる事ができないし、泰麒も自身の発言は方便だったと白状しているので、
これは偶然かもしれない。しかし泰麒は阿選に王気を感じたと発言し、驍宗の気配も感じると
発言している。そして阿選を憎んでいるような素振りが無く、祈ってさえいるように見える。
でも驍宗を禅譲させる為に王宮へ連れてこさせようとするのは、とても良い手のように思える。
というように、一方を信じたら一方に違和感が生まれ、どこか一貫していないんだよね・・・。
まだ判断できない。というかやっぱり、驍宗の死を信じたくないのだよな。泰麒とまた再会して
国を治めて欲しいし、阿選に天命が下るなんて信じたくない。物語的にもハッピーエンドには
ならないし。でもメタ的な話をすると、4巻の表紙が阿選ぽいのが気になるんだよなぁ・・・。
風の海 迷宮の岸」でだったか忘れたけど、麒麟は相手を憎んでいても天命には逆らえないと
書かれていてずっと気になっていた。ここで回収される為に張られた長年の伏線だったのかな。

ほとんど人の前に姿を現さない阿選は、実はすでに王宮には居ないのでは・・・?なんて予想も
していたけど、居る事は居るんだな。無気力な彼は普段は何をして過ごしているのだろうか?
泰麒の腕を斬ったシーン、もっと浅く斬れよと腹が立った。まぁもともと泰麒を殺そうとした
(それとも角だけを斬るつもりだった?)し、そんな優しさは持ち合わせていないか・・・。
正頼も囚われて拷問されているのか・・・キツすぎる。もしかして阿選に通じているのでは、
と思った事もあったけど、実際はどうなんだろう。拷問されていないなら、その方が良いけど。

そんな中で琅燦の立ち位置がまったくわからない。「黄昏の岸 暁の天」の時点で何か裏がある
人物だと思っていたけど、阿選に粗雑な口を利いているけど対立はしておらず、対等なようで、
驍宗には敬称をつけているけど実は阿選に簒奪をそそのかしたのでは無いかとも目されている。
天の配剤に触れた部分も興味深かった。禅譲した後に死ぬまで猶予がある事も知らなかったな!
その行いが教条的と言われる天が天命を革める場合は、以下の二つしか無いと考えられている。
  • 王に非があって失道にあたると判断される場合
  • 自ら位を降りた場合
だから非の無い驍宗は失道にあたらないので、天命を変えられない。なるほど、面白いなぁ。
以前も書いたけど、このへんは明確なシステムが働いているよなぁ・・・。だからこそ、僕は
琅燦の言う通りに天が動いたとは考えられない。あくまで教条的に動くのであれば、このまま
天は戴を放置していたような気がする。その方が一貫しているように感じるんだけど・・・。
あとこのくだりで一番気になったのは、阿選は実は驍宗を弑するのに失敗した訳では無い事。
殺すつもりは無かったのか?では今の状況を作り出す事が阿選の目的だったのか?何の為に?
そして琅燦の目的はいったい・・・。一連の流れから、天を相手取り天を試したいのか・・・?
阿選が天に選ばれないもう一つの理由も気になるな・・・それをなぜ琅燦が知っている訳も。
あとは耶利の主も気になるところだ。彼もまた、阿選が王になる事は無いと断言している。

泰麒を取り巻く人々、その中で恵棟は阿選側の人間だったけど好感を持つ事ができた。泰麒と
張運の間で板挟みになっていたけど、泰麒や民を思う気持ちが本人にも伝わって良かったな。
それと恵棟の朋友の友尚、服を脱ぎ散らかす面白いキャラw高官にもそんな人が居るんだなw
その友尚の服を恵棟が畳みながら話すシーンも良いな。阿選の麾下にもまともな人は居るんだ。
一兵卒からの叩き上げで、事務仕事の苦手な伏勝も良かった。後の巻で活躍するのだろうか?

そして味方では無い平仲淶和。早く自邸に戻って子どもに会いたいと思う平仲には同情する。
でもそんな彼は役目が変わったとの事だった。昇進だけど、喜んであげられない不穏さがある。
淶和はやっぱり間諜だったのだな。でも1巻で泰麒の様子を報告するように言った立昌も、もう
興味を失くしたようだった。朝廷を襲っている無気力の波がどんどん押し寄せているのか。
今回登場した謎の鳩の鳴き声。これがそのひみつみたいだ。さらにまじないというワードも
あって、それは冬官の領分らしい。やっぱり元冬官の琅燦がキーになっているみたいだ・・・。

李斎一行パートは、その捜索がことごとく徒労に終わるのだけど、一つとして無駄では無く、
その道程で戴の窮状などを知れたのが良かった。こういう描写一つ一つが重要なのだよな。
1巻に続き、酷なシーンが描かれていた。仲活は女房が化粧をしても気づかなかったけど、
残された手だけですぐにそれとわかった。せつない・・・それでも笑って前を向いて生きるのが
すごい。僕だったら絶対に無理だろうな。1巻に登場した貧しい一家は、自分の食事を妹たちに
分け与えていた姉が痩せ細って死んでしまった。父親の悲痛な叫びがとてもつらかった・・・。
里に入れず凍死した老人と孫、強盗の恐れもあって外を伺わなかった女性は、自分が強盗に
襲われて死んだ。彼らの死が後ろめたくて黙殺できなかったのだろうという予想は悲しすぎる。
そしてそれを見越した近隣の誰かの犯行かもしれないという予想はもっとやりきれなくなる。
本当に王が玉座に居れば、府第が機能していれば防げた死だったのかもしれないのに・・・。

王の不在による荒廃をこれでもかと実感させられた。そして王の絶対的な必要性も。だから、
梳道の言った「いるかいないか分からない、民のために何一つできない王ではなく、実際に
玉座に坐り、民のために政を施してくださる王が」必要だというシーンではせつなかった。
だからこそ、阿選に追われる事無く、驍宗に玉座に居て欲しかった。そして民には新王が必要
なのかもしれないけど、それが阿選であって欲しくない。僕も許すなんてあり得なかった。

李斎はよく衝動を抑えられず、相手に本心から発言する事が多く、読んでいてはらはらしたな。
実際に驍宗を捜している事が噂になっていたし、いつ阿選側にバレてもおかしくなかったのだ。
命を狙われている身だし、これからはもっと言動に気をつけて、慎重になって欲しいな・・・。
李斎たちの噂を聞きつけ、驍宗らしき人物が毒を盛られ命を落とす事になってしまったけど、
無関係な僕は、阿選側に知られて誅伐を受ける恐れもあった老安の人々を責める事はできない。
でも捜す事は必要だったと思う。どうすれば良かったんだろうな。どちらにも非は無いのだ。
とにかく願うのは、驍宗は実は生きていて、無事玉座に戻る事、そして戴の民が救われる事だ。

あと新たに知った情報では、切られた白雉の脚がだんだん黄金に変じるという事。だから王が
不在の間に御璽の代わりになるのだな!その白雉がまだ落ちていない事も気になるポイントだ。
それとどうでも良い事だけど、鄷都が子どもに「こんにちは」と話しかけたシーンがあって、
この世界でも「こんにちは」って言うんだな!こちらでは当たり前に使っている言葉だから、
何だか平和すぎてギャップがあるなと思ってしまった。戴も、早く平和になって欲しい・・・。


以上、面白かったです。まだ全4巻の半分、この先どうなるか予想もつかない!それではまた。

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【料理感想】2020年8月29日 旨味チキン

はいこんばんはRM307です。この一ヶ月で作った料理は蒸しパンとみそ汁ぐらいしか無い・・・。
チャーハンすらも母に作ってもらった。どうしても僕ではパラパラにならなかったので・・・。
テフロン加工が剥げてきた所為かとも思ったんだけど、新しい中華鍋でも駄目だった・・・。
炊きたてごはんでも冷たいごはんでも変わらず。炒め方が下手くそなのだろうなきっと・・・。

あと、祖母が亡くなって以降2回ほど送られてきた叔父夫婦からのお中元の野菜ジュースセット、
今年は送られてきませんでした。先月も少し書いたけど、遺産を奪ったからもう不要なのか?
別にお中元が欲しい訳では無く、そのわかりやすさにちょっと呆れてしまったという話です。
まぁ20年以上連絡をしていなくて祖父母が亡くなった途端に現れて遺産をかっさらっていく、
という時点で欲望に忠実で十分わかりやすいんだけど。人間って薄汚くて嫌になっちゃうな。

さて今週の料理回、今月はTwitterで見かけたこのレシピ、鶏もも肉で作る旨味チキンです。
簡単ですね。鶏むね肉の料理はよく作っていたけど、もも肉はあまり使った事が無かったな。

20200829_旨味チキン
完成したものはこちら。片栗粉を使う料理でいつも思うんだけど、写真のような茶色が出ない。
いまいち美味しそうじゃないんだよね。もっと焼いた方が良いのかなぁ。でもこの僕の写真も、
レシピ通りの6~7分の焼き時間だとまだ白かったので、10分近く焼いていたんだけどな・・・。
まぁ良いや。肝心の味は・・・うん、かりっとさくっとしている。味は薄味かな?その分お肉の
味を感じる・・・と思っていたら、箸が止まらなくてそのまま1/3ほどぱくぱく食べてしまった。
ふだん冷凍食品の濃い味つけに慣れていた所為か最初は薄味に感じたけど、これも美味しい!
鶏ガラスープの素だけで味つけしているのだから十分すごい。母にも美味しかったと言って
もらえたので良かったです。簡単だし、これはまた作ってしまうかも・・・!それではまた。

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【演劇感想】2020年8月22日 ながぐつをはいたねこ

はいこんばんはRM307です。今月は土曜日が5週あるので、空いた1週は演劇の感想を書きます。
今回も劇団柿喰う客のYouTubeから、演目は「ながぐつをはいたねこ」。子ども向けの公演。
「変身」の感想http://rm307.blog.jp/archives/81402322.html
「美少年」の感想http://rm307.blog.jp/archives/82114107.html



劇の始まりは毎回思うけど、独特の空気を持っているというか、どこか不穏な感じが良いな。
今回は演劇というよりミュージカル(その違いが明確にわかっている訳では無いのですが)の
性質が強く、ほとんど歌いながら進行していった。登場人物の数に対し出演者は5人と少なくて、
カラバとねこ役以外の演者さん3人が様々な役柄をこなしていたけど、3人しか居なかったとは
思えないくらい、もっとたくさん出演されていたように感じたな。プロってすごいなぁ・・・。
どの方も面白かったけど、特に板橋駿谷さん、最後の魔王役では裸になった上半身にたくさん
汗をかいていて、文字通り熱演!という感じだった。くねくねとした身体の動きもすごかったw
魔王の変身したねずみはどう表現するのだろう?と思っていたら、小さい人形で面白かった。
あとは「変身」、「美少年」に出演されていた永島敬三さんもいらっしゃって嬉しかったな。

僕は素人なので演技の良し悪しはわからないけど、はきはきとした発声とか抑揚のつけ方とか
身体全体を使った表現とか、やっぱり観ていて楽しかった。演劇ってホントこの公式動画でしか
観た事が無いくらいなのだけど、ドラマでもアニメでも観られないこういう演技も楽しめる。
生で観たらもっと迫力を感じるのだろうな。今のご時世だと練習も公演もままならなくて、
歯がゆい思いをされているかもしれないな・・・。早く収束して、元通り活動できますように。

以上、面白かったです。公式チャンネルには何本も演劇の動画がアップされていて、少しずつ
観ようと思っていたのだけど、今回久しぶりに開いたら結構な数が非公開になっていた・・・。
前回の「美少年」が面白かったけど一回では理解しきれなかったから、いつかまた観返そうと
思っていたのだけど、期間限定配信だったのかな・・・。まぁ舞台の上が本来の活動場所で、
YouTubeが本業では無いから仕方が無いけど。いつか生で観劇してみたいなぁ。それではまた。

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【漫画感想】2020年8月15日 100-HANDRED- 高畠エナガ短編集②

はいこんばんはRM307です。漫画回の今週は高畠エナガ先生の「100-HANDRED-」の感想。
新都社の「ビッパーズ」、「閃光のライトニングハイド」で知られる会長エナガ先生の作品で、
三話から成る表題作の他に3編の短編が収録されています。かなり前に買って積読していた。



【「100-HANDRED-」あらすじ】
地表の98%が砂漠となった地球で、人類はアンドロイドとともにわずかに生き残っていた。
砂上街と呼ばれる集落で暮らす少年のリントは、太古の人類が残した””の「」の守り手に
選ばれてしまう。”箱”の中身を狙うアンドロイドたちからの襲撃を受け、リントは偶然出会った
赤い腕の少女型用心棒アンドロイド「100(ハンドレッド)」に依頼し、彼らとの戦いに挑む。
謎の”箱”の中身とは、そしてリントは生き延びて、大切な相手「99」と再会できるのか――。


今読んだらまた違った感想になるかもしれないけど、発売当時に読んだ短編集の「Latin」は
あまりピンとこなかったのだけど、アンドロイド少女のバトル漫画である「100-HANDRED-」は
エナガ先生の本領発揮!といった感じで生き生きしているように見え、作品では一番楽しめた。
ジェンダーでひとくくりしない方が良いのだけど、いわゆる「男の子が好きそうな」と言われる
全身に武器を仕込んだ100のバトルがカッコ良かったな。特に、敵アンドロイドの「一つ目
との空中戦で100が一つ目をハッキングし、地面に墜落する寸前で一つ目を「バック・トゥ・
ザ・フューチャーⅡ
」のホバーボードのような乗り物にしてしまう流れがとてもクールだった。
敵を自分のアイテムにしちゃうの良いなぁ・・・。あとこのハッキング方法はキスなのだけど、
自分と同型の女性アンドロイド99をハッキングする時に口にキスしたコマは百合じゃん!!!
と喜んでしまった。いやまぁただキスしただけで、百合では無いんだけど。でも好きなコマ。
99の人格が戻って良かったな。これからもリントといっしょに居て欲しい。できれば100も。

僕は99の方が好きだけど、100も読み進めていくうちに好きになっていたな。単純に可愛いし、
胸のちょうど良い大きさのふくらみとか、たまにパンチラしているところもえっちだし・・・。
胸のふくらみでいうと最後の短編「冴島さん」も大きくて好き。表情もどれも可愛かったなぁ。
(それとこの作品のラストに登場したカップル、もしかしたら過去作品に登場したふたり?)
あと全作品に共通して、エナガ先生のデフォルトの絵柄として女の子の頬と鼻の頭がトーンと
斜線で常に紅潮しているのだけど、これもりんごみたいで可愛くて良いな・・・と思った。

メカや背景も緻密ですごかったな。僕は細かい作業が苦手なので、描きたくないな・・・w
100が腰に巻いた先端が刃になっている武器の鎖もすごい。描くのがめんどくさそう・・・!
あと「100-HANDRED-」に関してはトーンが多かったけど、Webのグレースケールの漫画が
好きだしそもそもお上手なので、読みづらさは感じなかった。細い線も洗練されている印象。

最後に驚いたのが、表紙を外した単行本に描かれているラフスケッチ。恐らく没にした表紙の
イメージラフだと思うけど、こんなに何種類ものパターンを考えるものなのだな・・・!!!
プロってすごい。僕だったらまずここまで考えられないし、せっかく考えたのにもったいないと
安易に始めの方に出た構図を選んでしまうと思う。妥協しない姿勢もとてもカッコ良いなぁ。


以上、何も感想が生まれなかったらどうしよう?と心配していたけど、楽しめたので良かった。
エナガ先生にもっとたくさんカッコ良いメカ少女の漫画を描いて欲しかったな。それではまた。

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【映画感想】2020年8月8日 聲の形 感想

はいこんばんはRM307です。映画回の今週は京都アニメーション制作の「聲の形」の感想。
タイトルしか知らなかったけど、まぁ京アニならひどい事にはなるまいと思って観る事にした。

映画『聲の形』DVD
松岡茉優
ポニーキャニオン
2017-05-17


先週から一週間かけて観ていたのだけど、毎日作中の教師やクラスメイトの事を考えたり、
自分の古い記憶にアクセスして思い出したくない事を掘り起こしたりしたので疲れた・・・。
まず最初に、この作品を好きな方はこの感想を読まないでいただけるとありがたいです・・・。
特にフォロワーさんの中には京アニ作品を好きな方が多いので、嫌われたくないですし・・・。
あといつもあらすじを書いていたけど、感情的にならずに客観的にいじめについて触れる事が
できず、キレそうなので今回はやめておきます。まぁどうせ書いても誰も読まないしね・・・。


僕は小学二年生頃に母といっしょに手話講習会を受講していた。まぁついて行っていただけで、
指文字と自己紹介、日常会話程度しか覚えず、ほとんどらくがきをして過ごしていたのだけど。
正直に言うと、休憩時間に母が買ってくれる紙パックのジュースが楽しみで行っていましたw
今は指文字以外は忘れちゃったから映画についていけるだろうか・・・と心配だったのだけど、
大部分は石田結絃が翻訳する前に思い出せた。20年前とはいえ、一年間習っていたから
一応身についていたのかな・・・と書きながら思い出したのだけど、昔我が家ではのどが痛くて
声が出ない時は手話で会話していたんだった!何気に使う機会はちょこちょこあったんだな。
「またね」のように家庭内では使わなかった手話など、わからないものもいくつかあったけど、
会話の流れや文脈から推察できたので、当たり前だけど上手く作られているなぁと感心した。
あとわかりやすい手話だけを描写し、ちょっと込み入った手話の時は相手の人物の表情を映して
声だけにしているカットも多く、手話を知らない人や僕のような初心者への配慮も感じられた。
原作がそうなのかもしれないし、山田尚子監督の力が大きいのかもしれない。わからないけど。

山田監督作品の「リズと青い鳥」同様、音響が効果を発揮しているなという部分も多かった。
特に冒頭の西宮さんへのいじめシーン。当然観ていて気分が悪くなるのだけど、悲壮感のある
音楽だと重すぎるので、軽快な劇伴が少し和らげていた。本当にちょっぴり、だけどね・・・。
標的が西宮さんから石田に変わった時の、最初に池に入ったずぶ濡れの石田を描写し、そこで
フラッシュバックさせるのはなるほど!と思った。僕はこういう発想がまったく無いな・・・。

西宮さんや石田へのいじめ、僕は今までの人生でこういう壮絶ないじめを経験した事が無いし、
行われているところも目にした事も無い。僕の目の届かないところで行われていた可能性は
否定できないけど、少なくとも見える範囲では無かった。みんな仲が良かったように思う・・・
と思いながら観ていて思い出したのだけど、他ならぬ僕自身が一時期いじめられていたわwww
幼稚園の年中さんの時は年長さんの男子数名のサンドバッグになっていたし(文字通り頻繁に
殴られて吐いていた)、小学五年生の1学期も男子3名から精神的、肉体的な暴力を受けていた。
園児の頃はさすがに覚えていないけど、五年生の時はクラス替えがあった直後のまだ大人しい
時期で、だんだん本来の自分を取り戻した結果、僕の方が強くなって立場が逆転したのだけど。
でもここまで陰湿では無かったな。腹が立って身体中が熱くなり、観た事を本当に後悔した。
京アニの親しみやすい可愛らしいデザインのキャラがそれを行うのだから、破壊力が強かった。

僕はわりと子どもが好きで、自分が子どもにされる事ならだいたいは許して良いと思うけど、
当然いじめは許せるはずが無く。小学生になった時点で分別はつくと思うし、まだ幼いから、
という言い訳は通用しないと思うのだよな。彼らの場合は六年生、もう十分立派で大きい。
しかし僕だって、昔は叩いたり蹴ったりした事がある。それはケンカや親密な友人に対してで、
普段は仲が良かったからいじめでは無いのだけど、暴力という点では変わらないかもしれない。
その時は相手は嫌な気持ちになっているものだと思うし、もしかしたら今でも苦い思い出として
記憶している可能性もある。僕に子どもたちを責める資格は無いのかもしれないとも思う。
それでも今は卑劣ないじめは許されざる事だと思っているから、非難しても構わないだろうか。
一週間考えていたけど答えが出なかった。この件に関する僕への批判は甘んじて受けます。

ただクラスメイトより許せないのが、担任教師の存在。自己紹介の時点からどこか違和感を
覚えていたのだけど、西宮さんに配慮する事無く、あろう事かいじめを見て見ぬふりをし、
問題が発覚してから石田にすべてをなすりつける。もちろんいじめ当事者の石田も悪い、しかし
西宮さんを最初から切り捨て、転校した後では石田を切り捨て、それが学校教師のやる事か?
他ならぬ学校で起きた児童の問題を解決しないで何が教師だ?あり得ないクズ以下の教師。
存在が許せず、こういう人間が何食わぬ顔をしてこれからも教鞭を執り続けるのが腹立たしい。

何食わぬ顔をしてで言うと、島田植野川井のようないじめの加害者たちもそうだよなぁ。
島田や川井はこの先の人生も罪の意識にさいなまれる事無く、平然と生きていくんだろうな。
恐らく世の中の大部分がそうなのだろうなと思うとこちらも腹が立つけど、僕自身もたぶん
そんな無神経な人間の一人だし、前述の通り彼らを非難する資格があるとは言い切れないので、
声高に糾弾する事はできないかもしれない。まぁ一応内省するタイプのような気はするけど。
川井は最後まで反吐が出るキャラだったなぁ。真柴も苦手。お似合いのカップルだと思った。

だから理解できないのは植野。どの面下げて石田にすり寄っているの?お前も加害者やんけ。
いじめの標的になった石田を見捨てたくせに、石田たちがいじめられたり島田たちとの関係が
壊れたりする原因になったと西宮さんの所為かのように責めるのが意味不明であり得ない。
観覧車で西宮さんにも落ち度があると言っていたけど、自己中心的な理由とも呼べない代物。
一つ一つ否定したいけど、その為に観返す気も起きないし、すでに他の人も語っているだろう。
仮に落ち度があったとしても、そもそも落ち度がある事といじめる事は別、「落ち度があるから
いじめられた」は成立しないので、ロジックが間違っている。植野側に理なんて一つも無い。
そして西宮さんに対し石田が死にかけた事を責めたり面会を拒んだりする権利も無い。何様?
図々しいったらない。最後指文字を見せたところでも帳消しにはならないし、評価も変わらない。

石田については何を言えば良いかわからない。前述の通り僕にその資格があるかわからないし。
彼の罪が消える訳では無いけど、いじめを反省しているし、気になっていた西宮さんへの謝罪も
行ったのは良かった。これからも西宮さんや永束くん、ご家族を大切にして生きていって欲しい。


以上。全体の感想は、全員どこかズレたまま話が進行するので観ていてとても気持ち悪かった。
違和感が拭えなかった。でもその気持ち悪さ、違和感がこの作品の表現したかった事なのかな。
実は残酷だった寓話のような視聴感。映像が美麗だから人の歪みがより鮮明に浮き彫りになり、
いかにきれいに取り繕おうとも人の本質はかくも醜く歪んでいるのだ・・・と改めて感じた。
教訓はあっても、僕はそういう作品を求めていないし楽しめないので、観ない方が良かったな。
ごはんを食べながら観ていたのだけど、食べ物が不味く感じられる苦痛な時間だった・・・。
もちろん観る事を決めたのは自分なので、作品に文句を言うつもりはまったくありませんが。

西宮さんと佐原さんと石田のお母さんとマリアだけが救いだったな。特に佐原さん、石田と
西宮さんが会いに行った時、西宮さんの所為で自分も阻害されたと恨んでいるんじゃないかと
かなり心配だったけど、良い子のままさらに精神的に成長していたのでとても安心した・・・。
彼女たちがこれからはたくさん幸せでありますように。あと結絃と西宮さんのお母さんもね。

最後に、アニメで扱う手話でいつも疑問に思うのだけど、ろうあ者の人たちが口話をしないのは
なぜだろう?僕は手話ではまず口話が大切だと教わったのだけど、現在はそうでも無いのかな?
京アニだし作画の手間を省きたい訳では無いと思うんだけど・・・と思って検索したら、どうも
西宮さんの場合は口話が苦手らしい。うーん、でも口は動かさないといけないと思うんだけど。
まぁそのへんは全然詳しくない僕にはわからない事情があるのかもしれないな。それではまた。

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【読書感想】2020年8月1日 白銀の墟 玄の月 1巻

はいこんばんはRM307です。読書回の今週は小野不由美作の「白銀の墟 玄の月」1巻の感想。
十二国記シリーズの第9作目、去年18年ぶりに本編の続きが描かれた待望の最新作です。全4巻。
もともとこの作品を読む為に去年からシリーズを読み返していたのでした。ようやく読める!

【あらすじ】
内乱の鎮圧に向かった泰王驍宗の行方がわからなくなり、王宮では蝕により泰麒も姿を消した。
それから六年。戴国は偽王阿選により荒廃の一途をたどっていた。驍宗の麾下や、阿選に反抗の
意のある者はことごとく誅伐され、誰も声を上げられなくなったが、民はひたすら祈り続けた。
そこに麒麟の力を失った泰麒と片腕を失った李斎が戻る。無力な彼らは戴を救えるのか――。


まだそこまで大きく話が動く訳では無いんだけど、やっぱりとても面白くてするする読めた。
本筋も好きなんだけど、中でも好きなのは地図と兵力に関するくだり。そうか、単純に騎獣で
ひとっ飛びすれば良いと思っていたけど、この世界には精巧な地図は無いから街道を見ながら
行かないといけないのか。そして戦場の無機的な力学も衝撃だった。今まで触れてきた創作で
起きていた逆転劇は奇跡で、現実では無勢で多勢を倒す事はほとんど不可能に近いのか・・・。
正攻法では阿選を落とせそうにない・・・。それを知ったら、僕ならすぐに諦めていたかも。
このへんがしっかり語られるのはさすがだなぁ。最近流行りの異世界転生系の素人小説なら、
また僕でも、きっと何も疑問に感じず可能なものとして軽く考えて処理していただろうから。
負傷の影響に関する話、項梁の経験談も面白かった。味方の矢だったのかw災難だな・・・w

華胥の幽夢」の「冬栄」で、泰麒が驍宗から子馬を賜る事が描かれていたけど、その子馬を
泰麒に引き合わせたのが項梁だったんだな。そしてその翌日に「騒乱あり」の報が届く・・・。
ここが幸せだった最後の日になったのか・・・その事実を知るともっとせつなく読める・・・。
ただ巖趙が生きていたのは良かった。英章や、他の驍宗の麾下たちも生きていて欲しい・・・。

園糸の項梁に対する気持ちは痛いほどわかった。「そのとき」がきたシーンでは、僕のココロも
冷えるようだった。僕も必ず「いつか別れる時がくる」と思いながら相手と交流していたので。
これで唐突に袂を分かち、園糸の描写が無くなったら嫌だなと思っていたから、ちゃんと項梁と
別れるシーンがあって良かった。本当にすべてが解決して、いつの日か再会できますように。

瑞雲観の生き残り、去思も本当につらい日々だったな・・・。丹薬の製造の為に、忍びながら
絶えず渡り歩いていた六年間、材料を守って死んでいった同輩。泰麒も蓬莱で苦しみ、記憶が
戻ってからはよりつらい思いをしてきたから責めないでと思うけど、去思の気持ちもわかる。

神仙が存在し、一介の民でも仙籍に入れば不老を得る事ができるこの十二国の世界において、
六年というと短く感じられるけど、たくさんの命が失われてしまった、もう取り返しのつかない
と改めて感じさせられた。4歳の娘を失った園糸や、夫と子どもを妖魔に殺され、家には今も
生々しい血痕や爪痕が残っている為に夜しか活動できない妻など、読んでいてつらかった。
本当だったら、新王が践祚しこれから家族との明るい未来が待っていたはずなのに、「こんな
生など早く終わりになれば良い」と思いながら苦しい生を送らないといけないのは悲しすぎる。
阿選が奪っていったものはとても大きい。そしてその残虐なやり方は改めて異常だと感じる。

黄昏の岸 暁の天」上巻の感想で、どうしてこんな非道を行う阿選に従う者が居るのだろうと
書いた。下巻にも記されていた「幻術」というワードから、阿選がそれらを洗脳しているのだと
思っていたけど、それだけじゃなかったのだな。純粋に阿選が王に足る存在だと思っていて、
心酔している者も多かったのか。大逆を犯したという認識が足りないのが残念に思うな・・・。
午月のように考える人間は稀なのだろうか。たとえ好きな相手、信奉している相手でも、何でも
従事したり擁護したりするのでは無く、罪は罪と認め、その事実と向き合わないといけない。
ここにもそれができない人が多いのだな・・・。最近の新都社を見ていてもそう思ったけど。

泰麒が「天がお命じなる」と言って一行を離れて王宮に向かった時、阿選が新王だと嘘をつく、
あるいは阿選に叩頭するとは考えたけど、天が命じたというのも嘘だったのは読めなかった!
天が助けてくれたのか、泰麒に麒麟の力が戻ってきたのか?と嬉しかったのに・・・!しかし
泰麒は大胆だなぁ・・・。民を救う為とはいえ、あっさり殺される事も十分考えられたのに。
まぁでも冒頭で泰麒が言ったように、泰麒を切り捨ててしまえば数年で戴の窮状は是正される
かもしれないのだけど。その前に、戴の民が冬を乗り越えられないかもしれないけど・・・。
虜囚のように拘禁された時には小さく笑う余裕もあって、度胸があるなぁ・・・さすが戴の民。
しかし書かれているように、この嘘がいつまでも通じるはずは無い。泰麒はどうするつもりだ?

李斎の「自分の期待に裏切られた」感もよくわかる。僕だったらこの裏切られた感を誤認して、
相手への不信感が募ってしまいそうだけど、きちんと自覚できる李斎は当たり前だけどさすが。
前述の地図の会話もそうだけど、李斎と泰麒のやりとりが好きなので早くまた再会して欲しい。
そんなふたりを尻目に、項梁や去思たちは泰麒に話しかけるのが畏れ多くて。まぁ当然だけど。
鄷都と三人の時の「自分だけではないと分かって安心しました」という会話が微笑ましかった。
たしかに鄷都は初対面の時からわりと気安くて、物怖じしなくてすごいなぁと思っていたw

初めて知った情報では、国庫と卵果について。国帑は物資やお金の出入りを記録した帳簿や証書
なのか!国庫という倉庫に仕舞われている物だと思っていた。それなら一人でも持ち出せるな。
面白い仕組みだ。卵果は、両親が死ねば孵らず落ちて砕けてしまうのだな・・・とても悲しい。
落ちた卵果の中身、生き物の残骸の描写が少し生々しくて怖かった。これは見る方もつらいな。
あと蓬莱と十二国の世界は暦が一月ズレている事。うろ覚えだけど、以前も語られていたっけ?
何か意味があるのか、過去作品の描写に関して辻褄合わせをする必要があったとかなのかな?

轍囲の攻防戦の内容を知れたのも嬉しかった。一切の攻撃を許されず、楯を構えてひたすら民の
攻撃を受ける、民を攻撃したら厳罰に処される・・・深手を負ったり、命を落としたりした兵も
居たのだからお互いの本気が伝わる。理は轍囲の民にある、しかし見逃せば国の根幹に関わり、
その為には轍囲を攻めざるを得ず、納税は完遂しなければならない。よく考えられているなぁ。
最終的に飢える覚悟をして、それでも驍宗の意を汲んで税の徴収に応じた轍囲の民はすごいな。
自腹で支援した驍宗たちもさすがだ。昔話だけど驍宗と轍囲の絆の深さがしっかりと伝わった。

平和な日本で暮らしている僕にはわからないけど、乏しい食糧の事を考え、日々追い立てられる
ように不安と焦燥感を抱きながら生きなくてはいけないのは、身体もココロも苦しいだろう。
冬まではわずかな時間しか無い、それまでに戴は救われるのだろうか・・・しかしどうやって?
驍宗は本当に身を潜めているだけなのか?他国に助力を求める事も可能だと思うんだけど、
六年も沈黙しているのは何か理由があるのか?気になるな・・・。そして善人に見えた、かつて
泰麒を世話していた淶和の上官立昌への返答、善意からでは無いようで泰麒の身が心配・・・。

さらに明らかにおかしい朝廷の様子。誰が何をしているかもわからず、命令の意図も不明で、
その命令すらも放置されたり結果を受け取る者が居なくなったりする・・・ふしぎだなぁ。
この混乱こそが阿選の目的なのだろうか?それともそれすらも阿選はどうでも良いのだろうか?
とても不可解だけど、平仲の一連の説明は面白く興味を惹かれた。早く理由を知りたいな!


展開がまったく予想できないけど、2巻も楽しみ。全員無事でありますように。それではまた。

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【料理感想】2020年7月25日 居酒屋風きゅうりの一本漬け

いこんばんはRM307です。この一ヶ月で作った料理は野菜ジュースのトマトスープぐらい。
これでお歳暮でもらった野菜ジュースはぜんぶ使い切った。でもそのうちまた母方の叔父夫婦が
お中元を送ってきそうだけど。彼らに掠め取られた祖父母の遺産の0.1%にすら満たないけど、
叔父夫婦はそれで気が済んだつもりなのだろうなぁ・・・。安く済ませられて良かったですね?
それとホットケーキと、ホットケーキミックスで蒸しパンも何回か作った。美味しかったです。
あと相変わらずオクラのみそ汁も毎日飲んでいます。オクラは18本で170円ぐらいなのでお得!
しかし豪雨の影響で最近野菜が高くなっていますね。顔見知りの業者さんによると、この夏は
夏休みが短縮されて学校給食が増えるので、野菜が足りなくなっているそうです。困ったな。

さて今月の料理回、今回はTwitterのRTか何かで見かけた「居酒屋風きゅうりの一本漬け」です。
僕は居酒屋できゅうりを食べた事が無いんだけど、寄せられていたリプライで好評だったので。
簡単ですね。辛いのが苦手だし使い切れそうにも無かったので、鷹の爪は入れませんでした。

20200725_居酒屋風きゅうりの一本漬け
完成したものはこちら。ごま油の良い香りがする。味は・・・うん、普通に食べるきゅうり
よりは美味しい、けど、味がそんなについていない・・・こういうものなのだろうか・・・?
それとも揉みが足りなかったか。どれぐらい揉むか書かれていなかったので、短かったかも。
ごま油もまだたくさん残っているし、次作る時はもっと揉んでみたいと思う。それではまた。

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おまけ。母への誕生日プレゼントはジブリのタオルギフトセットとお箸にしました。可愛い。
20200723_誕生日プレゼント
選ぶのが楽しく、いろいろ見ていたら自分でも欲しくなった。高いから買わないけど・・・w

【漫画感想】2020年7月18日 少女少年Ⅶ

はいこんばんはRM307です。今週は漫画回、今回はやぶうち優先生の「少女少年Ⅶ」の感想。
Ⅰの感想http://rm307.blog.jp/archives/79800528.html
Ⅱの感想http://rm307.blog.jp/archives/80211827.html
Ⅲの感想http://rm307.blog.jp/archives/80546839.html
Ⅳの感想http://rm307.blog.jp/archives/80932565.html
Ⅴの感想http://rm307.blog.jp/archives/81123439.html
Ⅵの感想http://rm307.blog.jp/archives/82060970.html



【あらすじ】
小学五年生の十河太一は、周りからアニメ声だと言われるその高い声がコンプレックスだった。
また女の子っぽい顔も気にしており、演劇でも白雪姫役をやらされる事に。ある時劇の宣伝の為
生放送に出演した際、その容姿と声に注目した芸能プロダクションの村瀬にスカウトされる。
太一は声優として、しかも女の子としてデビューする事に。子どもの頃に見たミュージカルに
出演していた、気になるクラスメイトの阿僧百花に似た女の子と再び出逢える事を夢みて――。

20200718_少女少年Ⅶ_1

今作は声優なのか!と新鮮な気持ちで読み始めたけど、途中で「あれ?これ読んだ事あるな」と
気づいた。正確には6話と13話の内容を覚えていた。でも他はまったく記憶していなかったので、
部分的に誰かの家にあった誌面で読んだのだろうか?16年前となるとさすがに覚えていないなw

声優あるあるが描かれていて、声優コンテンツや「SHIROBAKO」や「それが声優!」を好きな
僕もそれなりに楽しめたけど、何のコネも無い弱小プロダクションに所属する新人小学生が
そんなにぽんぽんと大きな仕事をもらえないんじゃない?とか、ラジオのパーソナリティを
小学生に?!とか、そもそも声変わりを控えた小学校高学年を女の子としてデビューさせるのは、
活動期間が短くなって損だから変じゃない?などという点がどうしても気になってしまった。
前半は良いとしても、今作は女装させる必要性と説得力がいまいち感じられなかったかな、と。
それと、ラジオにかつてミュージカルに出演していた毛利零那からのお便りが寄せられていて、
その住所に行ってみてしまうのも、今の時代の価値観だと個人情報・・・!と思ってしまい、
上手く話に入り込めなかった。着目して欲しいのはそこじゃないとはいえ。・・・申し訳無い。

20200718_少女少年Ⅶ_2

ラストが太一と零那の再会で終わったところは好き。シリーズ最終巻のラストだけど、始まりで
終わる感じが良かったな。零那の表情も好き。負けヒロイン好きとしては阿僧も良かったです。
その後とくっついたところはもっと良かった。ただ負けるんじゃなく、救済されて嬉しい!
あと、「」のミツルがカメオ出演していたのが嬉しかったな。ここは覚えていなかった!

いろいろとケチをつけてしまったけど、今作も女の子、男の子が可愛かったので良かったです。
キャラの服装も毎回変わっているのがおしゃれで素敵だなぁ。デザインも可愛くてとても良い。

最後にあとがきで驚いたんだけど、この時点でやぶうち先生には高校を卒業するお子さんが
いらっしゃった事と、七年の連載期間中に結婚してお子さんも生まれていた事。出産、育児を
しながら漫画も描かれていたの?!めちゃくちゃすごい・・・!!!四年前にも思ったけど、
そんなに大変な中よく漫画も描けるな・・・!僕だったら育児や家事すらまともにできないよ。
すごいなぁ。そしてやぶうち先生のTwitterにたびたび登場する絵のお上手なお子さん、これは
この時生まれた赤ちゃんなのだな!すごい。2004年なんてついこないだの事のように思うのに!


以上、「小学六年生」、「小学五年生」で連載されていたこのシリーズは今回でおしまいです。
ついに読み終わってしまったー!もう続きが無いと思うと寂しいな。ただ、「ちゃお」で連載
されていた一話完結作品もあるので、いずれそちらも読みたい。でも一巻通した主人公の成長は
もう見られないのかと思うと、やっぱり寂しいな・・・。良いシリーズでした。それではまた。

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