こんばんはRM307です。今月からは久しぶりに不死鳥先生の新都社作品、2009年5月にニートノベルへ投稿された「絶対加速クレッシェンドNORTH」を再読します。
レインパッカーの主要メンバーのエピソードが描かれる全3話の小説で、今週はカンジくんとシホさんが出逢う第一話「炎熱羊(グレンオーガ)のカンジ」の感想。
当時まだ三~五話までしか無かった「絶対加速クレッシェンド」・「ZERO」は概ね誰にとってもただの怪作で、僕も「NORTH」を読んでいたものの理解はできず、感想を書き慣れていなかった影響もあり内容に触れたコメントは残せなかった。
絶クレはそのセリフ量からネタにされたり小説で書いた方が良いと言われたりと散々で、コメント欄をごらんいただけるとわかる通り、今作が登録された際も笑われていた。
どこの世界でも特徴的な作風の初心者は嘲笑されがち、そしてそのままフェードアウトしがち。
しかしそこから、世紀の名作である「Q」を描き上げられた不死鳥先生は改めてすごい・・・!
一話はシホさんの視点から始まる。後に「Q」十二話の「カッキーン★」やおまけ漫画で人気を博す彼女だけど、登録当時は何とまだ登場すらしていない!w内容を理解できなくて当然か・・・w
あと4歳ですでに剣の修業を?!6歳で戦闘を?!9歳で国立公園の管理を?!と驚いた記憶がある。
両親と死別した抗争もちんぷんかんぷんだったけど、「ボーン・トゥ・ビー・ワイルド」や「M」の読後だとせつなくなる・・・。
また「父から意思力のイロハを教わり」とあるけど、意思力は水無田一族の専売特許じゃなかったっけ。かつ父のコウメイさんは戦闘が苦手で、むしろキノさんが得意だった。いずれもまだ設定が固まっていなかったのかな。
シホさんは年中防寒着でも平気らしく、それと2015年にも絶クレ板に書き込んだけど、赤羊は気温に左右されないみたい。だから各キャラが様々な季節の装いなのね!w
それと身につけているイルカ型のイヤリングは可愛い!失念していた設定だった!
「スゲェ」は後に「Q」二話でも「スゲェ母性」として発しているけど、シホさんの口癖の初期設定だったのかな。以前は僕もまねて書いていたw
過去作でも感じたけどキャラの語り口は口語、特にシホさんはギャルギャルしい印象で、文語にしか触れていなかった当時は斬新に映り、しばらく慣れなかった。
小説を書くとどうしても書き言葉に寄ってしまうものだと思っており、不死鳥先生も漫画や小説をかなり愛読していたのに、強いて言えばケータイ小説に近い印象を受ける。
リア充、陽の者ならまだわかるけど、不死鳥先生は非リア、陰の者なのにふしぎ。そして面白い。
他には地の文の「なんて言う気にはならない夜だったが・・・・・・。」の言い回しやモノローグの「まったくまったく。」、そして不死鳥先生のお得意の好意だと直接記さない「誤解してしまうではないか。志保は思う。」も好き!特に憧れる良い表現だなぁ。
シホさんは最初からカンジくんに惹かれていたんだね!素敵だ。性格は異なるけど、彼の夢や考え、真剣な対話に魅力を感じたのかな。
あるいはもしかしたら、女の子好きなので彼の容姿にも・・・?w
犬のようにシホさんに懐くカンジくんも微笑ましい!そしてシホさんの一歳年下だったか。
冬目家が一族を隠す契約を交わしたと言っているけど、「M」でたしか面識のあったナナセが締結したのかな。カンジくんとも親類だったんだっけ・・・?「M」も再読しないと・・・。
まぁ絶クレが生まれる前のナナセの苗字もヒマツリだったので、血縁者ではあるのだろうな。
「フォルテシモ」でおなじみのセリフ(「燃える!燃えるぜ!俺のパァトス!」)だった「パトスが燃え(て)る」も登場し嬉しい。
以上幼い頃からブレず、全体の奉仕者として尽くす、地球の守護体系を全うする意志の固いカンジくんがカッコ良く、キュートなボーイミーツガールで、15年前にはわからなかったけど現在は予想を超え楽しめる一話でした。面白かった!それではまた。
レインパッカーの主要メンバーのエピソードが描かれる全3話の小説で、今週はカンジくんとシホさんが出逢う第一話「炎熱羊(グレンオーガ)のカンジ」の感想。
この十年で1~2回程度は読み返した覚えがあるけど、まとまった感想は書いてこなかった。
【あらすじ】
知新半島国立公園のパークレンジャーとして働く幼い赤羊の冬目志保(トウメ・シホ)は、ある時奥深くの湖の木の上で、動物の毛皮で作られた粗末な服を纏った野生味あふれる火祭莞爾(ヒマツリ・カンジ)と出逢う。
彼は絶滅危惧種である炎熱羊で、一族は冬目家との契約により匿われていたらしい。シホは不審に思いつつ、だけどどこか憎めないカンジと対話し、彼の語る考えや夢に耳を傾ける。
そして彼は尋ねる。「てめえ、地球は好きか?」
当時まだ三~五話までしか無かった「絶対加速クレッシェンド」・「ZERO」は概ね誰にとってもただの怪作で、僕も「NORTH」を読んでいたものの理解はできず、感想を書き慣れていなかった影響もあり内容に触れたコメントは残せなかった。
絶クレはそのセリフ量からネタにされたり小説で書いた方が良いと言われたりと散々で、コメント欄をごらんいただけるとわかる通り、今作が登録された際も笑われていた。
どこの世界でも特徴的な作風の初心者は嘲笑されがち、そしてそのままフェードアウトしがち。
しかしそこから、世紀の名作である「Q」を描き上げられた不死鳥先生は改めてすごい・・・!
一話はシホさんの視点から始まる。後に「Q」十二話の「カッキーン★」やおまけ漫画で人気を博す彼女だけど、登録当時は何とまだ登場すらしていない!w内容を理解できなくて当然か・・・w
あと4歳ですでに剣の修業を?!6歳で戦闘を?!9歳で国立公園の管理を?!と驚いた記憶がある。
両親と死別した抗争もちんぷんかんぷんだったけど、「ボーン・トゥ・ビー・ワイルド」や「M」の読後だとせつなくなる・・・。
また「父から意思力のイロハを教わり」とあるけど、意思力は水無田一族の専売特許じゃなかったっけ。かつ父のコウメイさんは戦闘が苦手で、むしろキノさんが得意だった。いずれもまだ設定が固まっていなかったのかな。
シホさんは年中防寒着でも平気らしく、それと2015年にも絶クレ板に書き込んだけど、赤羊は気温に左右されないみたい。だから各キャラが様々な季節の装いなのね!w
それと身につけているイルカ型のイヤリングは可愛い!失念していた設定だった!
「スゲェ」は後に「Q」二話でも「スゲェ母性」として発しているけど、シホさんの口癖の初期設定だったのかな。以前は僕もまねて書いていたw
過去作でも感じたけどキャラの語り口は口語、特にシホさんはギャルギャルしい印象で、文語にしか触れていなかった当時は斬新に映り、しばらく慣れなかった。
小説を書くとどうしても書き言葉に寄ってしまうものだと思っており、不死鳥先生も漫画や小説をかなり愛読していたのに、強いて言えばケータイ小説に近い印象を受ける。
リア充、陽の者ならまだわかるけど、不死鳥先生は非リア、陰の者なのにふしぎ。そして面白い。
他には地の文の「なんて言う気にはならない夜だったが・・・・・・。」の言い回しやモノローグの「まったくまったく。」、そして不死鳥先生のお得意の好意だと直接記さない「誤解してしまうではないか。志保は思う。」も好き!特に憧れる良い表現だなぁ。
シホさんは最初からカンジくんに惹かれていたんだね!素敵だ。性格は異なるけど、彼の夢や考え、真剣な対話に魅力を感じたのかな。
あるいはもしかしたら、女の子好きなので彼の容姿にも・・・?w
犬のようにシホさんに懐くカンジくんも微笑ましい!そしてシホさんの一歳年下だったか。
冬目家が一族を隠す契約を交わしたと言っているけど、「M」でたしか面識のあったナナセが締結したのかな。カンジくんとも親類だったんだっけ・・・?「M」も再読しないと・・・。
まぁ絶クレが生まれる前のナナセの苗字もヒマツリだったので、血縁者ではあるのだろうな。
「フォルテシモ」でおなじみのセリフ(「燃える!燃えるぜ!俺のパァトス!」)だった「パトスが燃え(て)る」も登場し嬉しい。
あと「エニグマ無しじゃ大した事はできない」とも言っているけど、武器ありきの特殊能力って不便だし歪な構造のような。
ラグナロクが炎熱羊を生み出した際に、出力させる・安定させるエニグマとセットでデザインしたのかな。彼の不安定性、不完全性の表れな気がした。
以上幼い頃からブレず、全体の奉仕者として尽くす、地球の守護体系を全うする意志の固いカンジくんがカッコ良く、キュートなボーイミーツガールで、15年前にはわからなかったけど現在は予想を超え楽しめる一話でした。面白かった!それではまた。