はいこんばんはRM307です。今月の読書回はウェブスター作の「続あしながおじさん」の感想。
このブログの最初の読書回が「あしながおじさん」だったので、最後はこの作品にしました。
前作を読んだのはもう三年近く前なので、サリーの事はまったく覚えていなかったのだけど。
前作の感想:https://rm307.blog.jp/archives/74121454.html
【あらすじ】
ジュディの親友のサリーはジュディからの頼みを受け、彼女が生まれ育った孤児院である
ジョーン・グリア―孤児院の院長に就任する事になった。最初は早く後任を見つけて欲しいと
願っていたサリーだったが、意見の合わない「強敵さん」ことロビン・マックレイ嘱託医や
サリーを否定する評議員たちと日々格闘しながら、百を超える孤児たちに愛情をそそいでいく。
また同時に、交際していた政治家のゴードンと婚約するが、将来に不安を覚えるようになる。
「鷲崎健・千葉翔也 今んとこやや好き」14回で鷲崎さんが「続」の方が好きだと仰っていて、
前作も面白いけどなぁと思って読んだのだけど、たしかにその通りだった。すごく良かった!
ジュディと同様にユーモラスなサリーが、最初はうんざりして誰かに任せたいと思いながらも
孤児院の改革に前向きに取り組み、次第に子どもたちの存在が大きくなっていき、院長職を
愛するようになっていった過程が良かったなぁ。「院長をやめたいとは思っていません」、
「どうか、わたしをくびにしないでください」という言葉がすぐに出てきた時は嬉しかったな。
誰と話していても「この人を孤児院にどう利用したらいいだろう?」と考えるようにもなって。
火事の後の手紙で、「これから何年間かのあいだは、勢いづいて働きまわるでしょう」と
書かれていた時は、「結婚をやめて院長を続けるつもりなんだ!」ととても嬉しかったなぁ。
孤児院の子どもたちだけじゃなく、親友のジュディがここで苦しい日々を送っていた事を思い、
彼女の為にも子どもたちを幸せにしたいと頑張っていた友だち想いなところも良かったな。
作中でも書かれていたけど、院長の仕事はものすごくたくさんあるんだよね。その上勉強も
欠かさなかったし、ジュディやゴードンにも頻繁に手紙を書いていたし。すごいしえらいなぁ。
また、ただ仕事に忙殺される事だけに喜びを見出しす訳じゃなく、孤児院にうんざりする時も
あったと正直で、その際はちゃんと休暇を取ってリフレッシュしていたのもすごいなと思った。
休むのも大事だね。これが日本の物語だったら、働き続ける事を美談にしてしまいそうだな。
サリーは子育てをした訳でも大学で教育学を学んだ訳でも無いのに、子どもたちにとって何が
必要かをちゃんと見抜いていてすごいよね。就任する前に孤児についての本を読んだり孤児院を
見て回ったりしたとの事だけど、それだけでよくここまで改善できたなぁ。逸材だったのだな。
就任して最初に自己紹介した時に、ジュディと評議員会の会長である夫のジャービスの名前を
出して、他の孤児院の職員に自分の改革は上の方々からの命令によるもので、自分の軽はずみな
頭から出たものではないとアピールを欠かさなかったのもちゃっかりしているw策士だなぁw
マックレイ先生やミス・スネイスなどへの、最初の印象や評価がいっしょに働いていくにつれて
変わっていく様子も良かった。ミス・スネイスをやめさせたいと思っていたのに、その後は
マックレイ先生に「やめさせるわけにはいかない」と断っていたし。結果的に、あまり換気を
したがらない彼女が居たおかげで火事の際にアレグラが助かったので良かった。上手い伏線だ。
アレグラや兄たちは無事に全員同じ家に引き取られていって良かったな。ただ、三人の子の為に
頑張って亡くなった父親が忘れられそうになっている事が悲しくもある、と書かれていたのも
印象的だった。父親の遺したものが、これからも彼らの中に生き続けてくれたら良いな・・・。
孤児院が火事になって時は本当に肝が冷えて、せっかくサリーがここまで頑張って改善してきた
のに水泡に帰してしまうのか、いやその前に孤児たちの命は?もしここで孤児院が無くなったら
これから子どもたちはどうやって生きていけば良いのだろう?とすごく心配になったのだけど、
避難訓練が役に立ち(ここも伏線だったのか!)、パーシーや年上の男の子たちが頑張って
みんなを避難させ全員が助かり、服などの物も持ち出す事ができ、しかも孤児院の周りで暮らす
大人たちも助けてくれたばかりでは無く、自分の家で子どもたちを一時的に預かってくれたのが
すごく良かった!普段はそっけなかったり好意的じゃなかったりしたのに、いざという時には
こうして助けてくれたのが嬉しかったなぁ。サリーと同様に、人の思いやりと優しさを知った。
そしてサリーが以前から考えていた、子どもたちに暖かい家庭、愛情を経験させてあげたい
という願いも叶って。結果的に火事があって良かったな。もちろん一歩間違えばアレグラや
マックレイ先生は死んでいた訳で、ステリーの事は許せないけど。たっぷり反省しなさいよ!
僕もこういう手紙を書きたいし、もらってみたい・・・!衝突する事はあるかもしれないけど、
これからもふたりがいっしょに、幸せに暮らし続けてくれると良いなぁ。結ばれて嬉しかった!
もちろん孤児たちも、全員が良い家庭に引き取られて幸せに暮らせるようになりますように。
その他にサリーの手紙で好きだった部分は、ゴードンに謝った後に「これほどみごとに自分の
まちがいをみとめられる女って、ほかにいるかしら?」、南方から送られたジュディの写真への
「わざわざしるしをつけてくださらなくても、ジャービスとヤシの木を、まさかまちがえは
しないわ。ヤシの木のほうが、毛がふさふさしていますものね」、新しい職員を雇った時の
「ターンフェルトさんがきてから、ブタはすごいかわりようです。すっかりきれいになって
(中略)おたがいにすれちがっても、相手がわからないほどです」、マックレイ先生の家政婦の
いじわるなマックガークがまた立ちふさがった場合の「こちらではおしとやかにひと突きくれ、
相手をひっくりかえし、そのおなかをしっかりと片足でふんまえて(中略)いくつもりです」、
歓喜に湧いた大きな太字の「青いギンガム服廃止!」など。読んでいて楽しい良い手紙だった。
あとゴードンへの手紙の「あなたがおしえてくださるもうひとつの方法は、わたしにもわかって
います。でも、それはおっしゃらないでください――ここしばらくはね」という書き方、これは
結婚の事だなとすぐわかる事ができた。直接言葉にせず表現しているのがしゃれているなぁ。
最後に当時の事情で驚いたのが、一般人が使う歯科用の椅子と道具があった事。家庭でも治療を
行っていたんだ!麻酔はあったのかな・・・?もし無かったとしたらつらかっただろうなぁ。
大人もだけど、当時の子どもたちは大変だ・・・。僕だったら生きていけなかったかも・・・。
以上、とても面白かったです。外国の昔の小説を読むのは久しぶりで、ちゃんと楽しめるか心配
だったけど、読んで本当に良かった!この作品の続編も読みたかったな・・・。それではまた。
このブログの最初の読書回が「あしながおじさん」だったので、最後はこの作品にしました。
前作を読んだのはもう三年近く前なので、サリーの事はまったく覚えていなかったのだけど。
前作の感想:https://rm307.blog.jp/archives/74121454.html
【あらすじ】
ジュディの親友のサリーはジュディからの頼みを受け、彼女が生まれ育った孤児院である
ジョーン・グリア―孤児院の院長に就任する事になった。最初は早く後任を見つけて欲しいと
願っていたサリーだったが、意見の合わない「強敵さん」ことロビン・マックレイ嘱託医や
サリーを否定する評議員たちと日々格闘しながら、百を超える孤児たちに愛情をそそいでいく。
また同時に、交際していた政治家のゴードンと婚約するが、将来に不安を覚えるようになる。
「鷲崎健・千葉翔也 今んとこやや好き」14回で鷲崎さんが「続」の方が好きだと仰っていて、
前作も面白いけどなぁと思って読んだのだけど、たしかにその通りだった。すごく良かった!
前作同様手紙形式を退屈にも感じたのだけど、終盤は夢中で読めたし、もっと読みたかった!
サリーの多忙で、問題が山積みで、けれど満たされる日々をもう読めないのが寂しい・・・。
ジュディと同様にユーモラスなサリーが、最初はうんざりして誰かに任せたいと思いながらも
孤児院の改革に前向きに取り組み、次第に子どもたちの存在が大きくなっていき、院長職を
愛するようになっていった過程が良かったなぁ。「院長をやめたいとは思っていません」、
「どうか、わたしをくびにしないでください」という言葉がすぐに出てきた時は嬉しかったな。
誰と話していても「この人を孤児院にどう利用したらいいだろう?」と考えるようにもなって。
火事の後の手紙で、「これから何年間かのあいだは、勢いづいて働きまわるでしょう」と
書かれていた時は、「結婚をやめて院長を続けるつもりなんだ!」ととても嬉しかったなぁ。
孤児院の子どもたちだけじゃなく、親友のジュディがここで苦しい日々を送っていた事を思い、
彼女の為にも子どもたちを幸せにしたいと頑張っていた友だち想いなところも良かったな。
作中でも書かれていたけど、院長の仕事はものすごくたくさんあるんだよね。その上勉強も
欠かさなかったし、ジュディやゴードンにも頻繁に手紙を書いていたし。すごいしえらいなぁ。
また、ただ仕事に忙殺される事だけに喜びを見出しす訳じゃなく、孤児院にうんざりする時も
あったと正直で、その際はちゃんと休暇を取ってリフレッシュしていたのもすごいなと思った。
休むのも大事だね。これが日本の物語だったら、働き続ける事を美談にしてしまいそうだな。
サリーは子育てをした訳でも大学で教育学を学んだ訳でも無いのに、子どもたちにとって何が
必要かをちゃんと見抜いていてすごいよね。就任する前に孤児についての本を読んだり孤児院を
見て回ったりしたとの事だけど、それだけでよくここまで改善できたなぁ。逸材だったのだな。
就任して最初に自己紹介した時に、ジュディと評議員会の会長である夫のジャービスの名前を
出して、他の孤児院の職員に自分の改革は上の方々からの命令によるもので、自分の軽はずみな
頭から出たものではないとアピールを欠かさなかったのもちゃっかりしているw策士だなぁw
マックレイ先生やミス・スネイスなどへの、最初の印象や評価がいっしょに働いていくにつれて
変わっていく様子も良かった。ミス・スネイスをやめさせたいと思っていたのに、その後は
マックレイ先生に「やめさせるわけにはいかない」と断っていたし。結果的に、あまり換気を
したがらない彼女が居たおかげで火事の際にアレグラが助かったので良かった。上手い伏線だ。
アレグラや兄たちは無事に全員同じ家に引き取られていって良かったな。ただ、三人の子の為に
頑張って亡くなった父親が忘れられそうになっている事が悲しくもある、と書かれていたのも
印象的だった。父親の遺したものが、これからも彼らの中に生き続けてくれたら良いな・・・。
孤児院が火事になって時は本当に肝が冷えて、せっかくサリーがここまで頑張って改善してきた
のに水泡に帰してしまうのか、いやその前に孤児たちの命は?もしここで孤児院が無くなったら
これから子どもたちはどうやって生きていけば良いのだろう?とすごく心配になったのだけど、
避難訓練が役に立ち(ここも伏線だったのか!)、パーシーや年上の男の子たちが頑張って
みんなを避難させ全員が助かり、服などの物も持ち出す事ができ、しかも孤児院の周りで暮らす
大人たちも助けてくれたばかりでは無く、自分の家で子どもたちを一時的に預かってくれたのが
すごく良かった!普段はそっけなかったり好意的じゃなかったりしたのに、いざという時には
こうして助けてくれたのが嬉しかったなぁ。サリーと同様に、人の思いやりと優しさを知った。
そしてサリーが以前から考えていた、子どもたちに暖かい家庭、愛情を経験させてあげたい
という願いも叶って。結果的に火事があって良かったな。もちろん一歩間違えばアレグラや
マックレイ先生は死んでいた訳で、ステリーの事は許せないけど。たっぷり反省しなさいよ!
そして火事があったからこそ、サリーはマックレイ先生への強い想いを自覚できたのだなぁ。
ケンカや悪口もあったけど、ふたりの関係が少しずつ変わっていく様子もすごく良かったな。
微笑ましかった・・・恋愛(最初は違ったけど)って良いな、素敵だなぁ。良いラストだった。
サリーはラブレターを上手く書けないと言っていたけど、最後の手紙はとても良い恋文だった。僕もこういう手紙を書きたいし、もらってみたい・・・!衝突する事はあるかもしれないけど、
これからもふたりがいっしょに、幸せに暮らし続けてくれると良いなぁ。結ばれて嬉しかった!
もちろん孤児たちも、全員が良い家庭に引き取られて幸せに暮らせるようになりますように。
その他にサリーの手紙で好きだった部分は、ゴードンに謝った後に「これほどみごとに自分の
まちがいをみとめられる女って、ほかにいるかしら?」、南方から送られたジュディの写真への
「わざわざしるしをつけてくださらなくても、ジャービスとヤシの木を、まさかまちがえは
しないわ。ヤシの木のほうが、毛がふさふさしていますものね」、新しい職員を雇った時の
「ターンフェルトさんがきてから、ブタはすごいかわりようです。すっかりきれいになって
(中略)おたがいにすれちがっても、相手がわからないほどです」、マックレイ先生の家政婦の
いじわるなマックガークがまた立ちふさがった場合の「こちらではおしとやかにひと突きくれ、
相手をひっくりかえし、そのおなかをしっかりと片足でふんまえて(中略)いくつもりです」、
歓喜に湧いた大きな太字の「青いギンガム服廃止!」など。読んでいて楽しい良い手紙だった。
あとゴードンへの手紙の「あなたがおしえてくださるもうひとつの方法は、わたしにもわかって
います。でも、それはおっしゃらないでください――ここしばらくはね」という書き方、これは
結婚の事だなとすぐわかる事ができた。直接言葉にせず表現しているのがしゃれているなぁ。
最後に当時の事情で驚いたのが、一般人が使う歯科用の椅子と道具があった事。家庭でも治療を
行っていたんだ!麻酔はあったのかな・・・?もし無かったとしたらつらかっただろうなぁ。
大人もだけど、当時の子どもたちは大変だ・・・。僕だったら生きていけなかったかも・・・。
以上、とても面白かったです。外国の昔の小説を読むのは久しぶりで、ちゃんと楽しめるか心配
だったけど、読んで本当に良かった!この作品の続編も読みたかったな・・・。それではまた。

