はいこんばんはRM307です。今月も不死鳥先生の過去作品、2009年に不死鳥先生のブログ「勉強して偉い人になり隊」(現「竹フィラメント」)で書かれた、SS形式のセリフ集の感想。
今回は7月の「フユヒコの主張」。毎回書いているように、タイトルは七靴君か僕が便宜的に名づけた。


フユヒコのテンションが高く、ナナミへの想いも珍しくあふれる。「絶対加速クレッシェンドQ」本編ではもっと控えめな印象だったので、かなりの好意(あるいは劣情?)を抱えていたのだなと感じる。
しかし自分を好いてくれている、幼なじみのセツナの前なのにけしからん!!!w非リアを自称するリア充め!!!w

「抑圧された表現意欲はネット上で炸裂した」、「コミュニケーションの不全が芸術を生む」には共感した。僕の創作物は芸術とは呼べないものの、幼少期から表現に憧れたけど無理だと諦め欲求を封印し、ネット上で気軽に公開できる/見てもらえるおかげで爆発的に広がったので。
またよく脳内で現実と理想のギャップも埋めており、もしかしたら僕にも精神エネルギーが発動したら同様に妄想力かもwまぁサニーサイドアップで経理として立派に頑張る彼に比べ、僕はただの現実逃避だけど・・・w
でも本当に「此処じゃない何処か」に魅力を感じるよね、現実を後にしたいよね・・・w

「萌えの伝道師」も大きく出たなwそういえば初期の不死鳥先生は萌えを強く意識なさっていたようだけど(「Q」の完結記念ねとらじでの有名な発言「これで萌えただろう!萌えまくっただろう!」などw)、後年は別のテーマにシフトしたような・・・?
いややっぱり気の所為か・・・?後期に書かれた短編や「絶クレM」などを振り返ったらまた考えたい。

それと英語で表記した「GAP」も不死鳥先生らしくて良き。
あと水を向けられ一度だけ口を開く、落ち着いたちーちゃんのセリフも愛らしいw
一言でもきゅんとしちゃうwやっぱり大好きなキャラだぜ・・・!
なお「俺が俺である証」に関しては「チヨジとラグナロクの面接」の感想で触れるかも。

セツナの「殺し合いの螺旋下りる」も社会や他者から背を向けたい、「てめェを生かす為に働いてるミズエさんの事を第一に考えろよ!」もお母さまの心中を想い、ご自身を糾弾し戒め律する不死鳥先生の内なる声かな。こちらもとても共感できると思う。
締めの冷めた一文も・・・w不死鳥先生も創作に打ち込まれながらも、同時に常に否定する声が聴こえていたかもしれない。自分がそうだったので。
だけど不死鳥作品は、紛れもなく芸術だったと今でも確信している。改めて、生み出してくださりありがとうございました・・・!!!

以上、小説やSSでは毎回2本まとめて感想を書くつもりだったのだけど、1本だけである程度の文量に達するケースが非常に多い。今でも興味をそそられる不死鳥作品は素晴らしい!!!
魅力を再確認でき、何より楽しめる内容で良かった。今年の再読も充実した!それではまた。

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