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主に読み返した不死鳥作品や作った料理、他に小説や漫画や同人誌などの感想ブログ。

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【Web小説感想】2024年6月30日 絶対加速クレッシェンドNORTH 第一話

こんばんはRM307です。今月からは久しぶりに不死鳥先生の新都社作品、2009年5月にニートノベルへ投稿された「絶対加速クレッシェンドNORTH」を再読します。
レインパッカーの主要メンバーのエピソードが描かれる全3話の小説で、今週はカンジくんシホさんが出逢う第一話「炎熱羊(グレンオーガ)のカンジ」の感想。
この十年で1~2回程度は読み返した覚えがあるけど、まとまった感想は書いてこなかった。

【あらすじ】
知新半島国立公園のパークレンジャーとして働く幼い赤羊の冬目志保(トウメ・シホ)は、ある時奥深くの湖の木の上で、動物の毛皮で作られた粗末な服を纏った野生味あふれる火祭莞爾(ヒマツリ・カンジ)と出逢う。
彼は絶滅危惧種である炎熱羊で、一族は冬目家との契約により匿われていたらしい。シホは不審に思いつつ、だけどどこか憎めないカンジと対話し、彼の語る考えや夢に耳を傾ける。
そして彼は尋ねる。「てめえ、地球は好きか?」

当時まだ三~五話までしか無かった「絶対加速クレッシェンド」・「ZERO」は概ね誰にとってもただの怪作で、僕も「NORTH」を読んでいたものの理解はできず、感想を書き慣れていなかった影響もあり内容に触れたコメントは残せなかった。

絶クレはそのセリフ量からネタにされたり小説で書いた方が良いと言われたりと散々で、コメント欄をごらんいただけるとわかる通り、今作が登録された際も笑われていた。
どこの世界でも特徴的な作風の初心者は嘲笑されがち、そしてそのままフェードアウトしがち。
しかしそこから、世紀の名作である「Q」を描き上げられた不死鳥先生は改めてすごい・・・!

一話はシホさんの視点から始まる。後に「Q」十二話の「カッキーン★」やおまけ漫画で人気を博す彼女だけど、登録当時は何とまだ登場すらしていない!w内容を理解できなくて当然か・・・w
あと4歳ですでに剣の修業を?!6歳で戦闘を?!9歳で国立公園の管理を?!と驚いた記憶がある。
両親と死別した抗争もちんぷんかんぷんだったけど、「ボーン・トゥ・ビー・ワイルド」や「M」の読後だとせつなくなる・・・。

また「父から意思力のイロハを教わり」とあるけど、意思力水無田一族の専売特許じゃなかったっけ。かつ父のコウメイさんは戦闘が苦手で、むしろキノさんが得意だった。いずれもまだ設定が固まっていなかったのかな。
シホさんは年中防寒着でも平気らしく、それと2015年にも絶クレ板に書き込んだけど、赤羊は気温に左右されないみたい。だから各キャラが様々な季節の装いなのね!w
それと身につけているイルカ型のイヤリングは可愛い!失念していた設定だった!

「スゲェ」は後に「Q」二話でも「スゲェ母性」として発しているけど、シホさんの口癖の初期設定だったのかな。以前は僕もまねて書いていたw
過去作でも感じたけどキャラの語り口は口語、特にシホさんはギャルギャルしい印象で、文語にしか触れていなかった当時は斬新に映り、しばらく慣れなかった。
小説を書くとどうしても書き言葉に寄ってしまうものだと思っており、不死鳥先生も漫画や小説をかなり愛読していたのに、強いて言えばケータイ小説に近い印象を受ける。
リア充、陽の者ならまだわかるけど、不死鳥先生は非リア、陰の者なのにふしぎ。そして面白い。

他には地の文の「なんて言う気にはならない夜だったが・・・・・・。」の言い回しやモノローグの「まったくまったく。」、そして不死鳥先生のお得意の好意だと直接記さない「誤解してしまうではないか。志保は思う。」も好き!特に憧れる良い表現だなぁ。
シホさんは最初からカンジくんに惹かれていたんだね!素敵だ。性格は異なるけど、彼の夢や考え、真剣な対話に魅力を感じたのかな。
あるいはもしかしたら、女の子好きなので彼の容姿にも・・・?w

犬のようにシホさんに懐くカンジくんも微笑ましい!そしてシホさんの一歳年下だったか。
冬目家が一族を隠す契約を交わしたと言っているけど、「M」でたしか面識のあったナナセが締結したのかな。カンジくんとも親類だったんだっけ・・・?「M」も再読しないと・・・。
まぁ絶クレが生まれる前のナナセの苗字もヒマツリだったので、血縁者ではあるのだろうな。
フォルテシモ」でおなじみのセリフ(「燃える!燃えるぜ!俺のパァトス!」)だった「パトスが燃え(て)る」も登場し嬉しい。

あと「エニグマ無しじゃ大した事はできない」とも言っているけど、武器ありきの特殊能力って不便だし歪な構造のような。
ラグナロクが炎熱羊を生み出した際に、出力させる・安定させるエニグマとセットでデザインしたのかな。彼の不安定性、不完全性の表れな気がした。

以上幼い頃からブレず、全体の奉仕者として尽くす、地球の守護体系を全うする意志の固いカンジくんがカッコ良く、キュートなボーイミーツガールで、15年前にはわからなかったけど現在は予想を超え楽しめる一話でした。面白かった!それではまた。

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【Web漫画感想】2023年7月21日 自キャラと作者シリーズ ナナミ・ミズエ・カンジ・フユヒコ編

はいこんばんはRM307です。今週は2009年から新都社で連載された不死鳥先生の漫画「絶対加速クレッシェンドQ」へ投稿された「自キャラと作者シリーズ」の感想。掲載雑誌は週刊少年VIP。
前回から続き、ナナミ編とミズエ編とカンジ編とフユヒコ編の計13ページ。
ミナセ編・チヨジ編https://rm307.blog.jp/archives/87517138.html

【あらすじ】
不死鳥先生の生きる現実世界へ召喚された、今作だけの設定が付与され性格が異なる自キャラたちと、不死鳥先生の欲望が反映された対話が描かれる。そしてそのモデルは現実の友人知人?!
ミナセ編、チヨジ編、ナナミ編、ミズエ編、カンジ編、フユヒコ編の全6本の短ページ漫画。    

ナナミと話される不死鳥先生は何だかぎこちない。彼女は本編と同じく京極夏彦作品は好きなようだけど、本編とは異なりヤンデレ気味だ。
不死鳥先生へ好意を向けている点では「魚眠洞とナナミ」と同じだけど、性格はやっぱり異なる。しかし肉体関係があるようで、こちらも同時期に書かれた替え歌の「ナナミでしか抜けない」を彷彿とさせる。
タバコを吹かす不死鳥先生の意味には当時は気づけず、事後を表現していると二年後に七靴君から教わったような気がする。
不死鳥先生風に書くと、ナナミへ「結構アレな」感情を抱いていたのかな・・・。まぁ僕も以前、「百合少女交響曲♪」のユイ姉の水着姿を描きながら若干どきどきしていたので、お気持ちは多少わかるかもしれない・・・w

ミズエさんはかなり駄目駄目に描かれていて、モデルは「ギョミミ」へ掲載された序文1に登場するTの恋人のSちゃんかな。そこへ中学時代の吹奏楽部長の人格を乗せたのか、同一人物なのかはわからない。
序文では、不死鳥先生が小学生の頃に彼女を好きだったと語られるけど、初恋の女性は”Mさん”なので別人だよね・・・?「不死鳥の短編集」の同名のキャラである水絵さんともタイプが異なるようだし。

子どもの頃の輝きが大人になると見る影も無くなった、はあるあるだろうなぁ・・・。以前も書いたけど、僕も中学時代のテストでは常に学年で1~2位だったくらい勉強ができていた。しかし現在は落ちぶれ最底辺、ひどいものだ・・・。
それは後に不死鳥先生も似た境遇だったようだけど、もしかしたら、ご自身の状況も本作のミズエさんに反映されていたのかも・・・?!

本作も短編も当時はほとんど読み込んでおらず、不死鳥先生の交友関係や恋愛事情も断片的な情報しか知り得なかったので、もっと訊きたかったなと後悔している。
ファンの距離感をわきまえるべきだと考えていたけど、親しくなりたかったなぁ・・・。

エコを辞めたカンジくんもご友人がモデル?それとも「農ネーム」から「Q」を描くまでに、彼のようにあまり傾倒しなくなった不死鳥先生かしら。
あと「自分の道は~」の表情がカッコ良かった。とても好きな作画!

フユヒコのモデルとなった法学部のご友人は、こちらも序文1のTかな。
序文2も含め、かつての親友だった彼らとまたこんなふうに競い合いたい、それが不死鳥先生の長年の願望だったのだな・・・。

ラストは王道のギャグだけど、「農ネーム」などでも見られた自分を茶化す自虐や悲哀が感じられ、少しせつなさも覚えるシーン。
ちなみにフユヒコの「人の夢は終わらねェ!」の元ネタは、不死鳥先生がお好きな「ONE PIECE」のDr.ヒルルクの名言。有名ですね。

以上、今回は特に「調べてみましたがわかりませんでした!いかがでしたか?」的なサイトのごとく内容が薄くて申し訳ございませんでした。でも掲載当時はわからなかった部分を、後に発掘された「ギョミミ」を踏まえて読むと発見があり良かったし、面白かったです。それではまた。

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【Web漫画感想】2023年6月23日 自キャラと作者シリーズ ミナセ・チヨジ編

はいこんばんはRM307です。今週は2009年から新都社で連載された不死鳥先生の漫画「絶対加速クレッシェンドQ」へ投稿された「自キャラと作者シリーズ」の感想。掲載雑誌は週刊少年VIP。
今回はミナセ編とチヨジ編の計6ページだけ。
ナナミ・ミズエ・カンジ・フユヒコ編の感想https://rm307.blog.jp/archives/87604162.html

【あらすじ】
不死鳥先生の生きる現実世界へ召喚された、今作だけの設定が付与され性格が異なる自キャラたちと、不死鳥先生の欲望が反映された対話が描かれる。そしてそのモデルは現実の友人知人?!
ミナセ編、チヨジ編、ナナミ編、ミズエ編、カンジ編、フユヒコ編の全6本の短ページ漫画。

ミナセ
と不死鳥先生は気安い関係なようだ。似た者同士、長年親しく話せていたのかな。千手観音に喩えたセリフも良かった。
かつてともに吹奏楽を経験したようなので、中学時代のご友人がモデルみたいだ。
「長く生きてもソレくらいしか楽しい事無いだろうって思うぜ。」
このセリフは一見ものすごくネガティヴな印象を受けるけど、作中の不死鳥先生はミナセの言葉に励まされ、感謝なさっている。不死鳥作品のセリフでは愚痴や恨み言のニュアンスが含まれず、どこか前向きに響くよなぁと以前から感じていた。
夢破れたけど、何とか手持ちのカードで乗り切っていこう、満足する人生にしよう。創作においては夢を叶える、あるいは破れる過程がクローズアップされメインに据えられるケースが多いと思うけど、不死鳥キャラは最初から諦めていて、そこがスタート地点みたい。
あの鬼強いミズエさんでさえ、「Q」十話で「アタイ達、こんな風にしか生きられない・・・。」と言い、明るい人ではあるけれど、諦め達観した悲哀を感じられる・・・気がする。

それは次のチヨジ編にも、彼女のセリフ「全部諦めの境地でね!」として発せられる。
絵で食っていけない。狭い世界でしか暮らせない。大切な相手とわかり合えない。父親のようにはなれない。想い人の伴侶にはなれない。リア充たちのようにはなれないなど、どのキャラもベースに挫折が存在し、それを受け入れている。そんな寂しい笑みに見えるのだ。
だからこそ、その苦境や停滞を乗り越え世界を変えたキャラたちはすごい!改めて、絶クレは面白いね。

そしてちーちゃんが言うように、実際に不死鳥先生は大学四年間をよく頑張ったと思う!!!今さらすぎますが、お疲れさまでした!!!
「私も君見てて元気になったよ!」、「ありがと・・・~」のセリフも優しくて大好き。笑顔も可愛い!やっぱりちーちゃんは良いキャラ!

それと「美大卒業してタコ焼き屋やらなくて良かった!」の元ネタは何だろう?不死鳥先生がお好きな漫画家のエピソードだろうか。あるいは絵の道を選んだ場合の自分の未来だろうか。
チヨジの死は、中学時代の不死鳥先生が自分に絵の才能が無いと自覚した際のショックに由来するらしいけど、もしもあの時死ななければ、のifかな。

そして11年前、ページをサルベージした際にもツイートしたけど、不死鳥先生のセリフも感動的だよね~!!!本当に、そうであって欲しかった・・・。

今も描き続けていらっしゃるのだろうか。何十回と書いたけど、とても気になる。願わくば描いてくださっていますように、創作がいつも喜びとともにありますように・・・。

以上、6ページだけど面白く、今回も思いの外感想が生まれましたね。さすが不死鳥先生の作品!
これまであまり読み込んでいなかった作品だったので、書けて良かったです。それではまた。

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【Web漫画感想】2023年5月31日 破壊と再生。

はいこんばんはRM307です。今週は2011年4月から新都社で連載された不死鳥先生の漫画「破壊と再生。」の感想。別冊少女きぼんへ掲載された、現時点では全2話。たぶん12年ぶりに読んだ。

【あらすじ】
高校三年生の秋に父を亡くした霧生垂素のココロには、大学院生になった今も陰が落ちていた。それでも先輩のビョウドウインカタコンベ、そして河内亜鉛とともに日々勉学に励む。
同期のカワチはうつ病を患い、改善の為に、周囲と勉強についていく為にあがいていたが、スイソは向いていないなら諦めるべきだと冷めた目線を送る。しかし諦めない事も同じくらい大事だと考え、今の自分を破壊し、新しい自分を再生させようとするカワチ。復活する、不死鳥のように。

絶クレ」と違いあっという間に読めて、こんなに短かったっけ?と驚いたけど、1話は8ページ、2話も9ページあり再び驚いた。めちゃくちゃ読みやすく進化されている・・・!
描き込みも「Q」三~五話や完結後に描かれた作品くらい多くなっており、濃い画面が楽しい。やっぱり不死鳥先生の作画が大好きだな!!!
自然がいっぱいの背景の作画も良い。人物との境界がわかりづらく、漫画的には褒められないかもしれないとも思うけど、個人的には絵画のように受け取っているので・・・。

主人公のスイソは連載当時に好きだったけど、結構言動がキツいな!w当時は盲目的だったけど、今ならFAを描いていなかったかも・・・w
でもジト目もポニテもメガネ姿も室内での薄着姿も魅力的で、ビジュアルにはとても惹かれる!しかも、今さら気づいたけど胸がかなり大きくて嬉しい!!!谷間がめっちゃえっち・・・!!!
あと最も好きなポイントが、冬目景姐さんの「羊のうた」に登場するヒロイン千砂からインスパイアされた左目尻の二連泣きぼくろ!可愛い~!!!後に僕も同じく「百合少女交響曲♪」のユイ姉で描く事になるw

高三で父親を亡くした過去は、不死鳥先生ご自身のご経験から。それがキッカケで「絶対加速クレッシェンド」は生まれ、ナナミの関係、ファザコン設定も付与された。
常に身につけている数珠も、お父さんを悼んでいたのだろうか。
冒頭では「硬質な現実」がとても良い表現だよね。気に入り僕も以前たまに使っていた。

当時は気に留めていなかったけど、遺影を持った人物がスイソで隣は母親なのかな?喪服に描かれた花のような模様も気になる。何か意味を込められていたのかな。
あと3ページの最後のコマも。写植の際に消されたようだけど、当初何が描かれていたか知りたい!何十回と書いているけど、不死鳥先生のスケッチブックがめちゃくちゃ欲しい~!!!

うつで本が読めず成績が悪く、運動療法に取り組む消極的なカワチ青年も院生当時の不死鳥先生。セリフや考えもご自身に近かったのだろう。ネジに関しては「Q」最終話のミナセと重なる。
ミナセのセリフのように、不死鳥先生も今ご自分に誇りを持ち頑張っていらっしゃるのだろうか。たとえそうじゃなくても、お元気でいらっしゃると良いな・・・。こちらも気になる。
ミナセの「天の光はすべて星」もまさしく!不死鳥先生も、僕にとって大きな光です!
ちなみに低GIも、当時の不死鳥先生の食生活。つばき先生から教わっていらっしゃった覚えが。

当時ミナセとイザヤが登場してくれてものすごく嬉しかったな~!!!しかもM1となり大きな成長も感じる!!!すごい!!!
またミナセの語尾の「ゾ?」は父親であるムスイと同じ!影響を受けたのだなぁと胸が熱くなる!!!
そういえばこの語尾の元ネタは「クレヨンしんちゃん」なのだろうか。こちらも昔僕もまねしたのだけど、その後「淫夢語録」が有名となり、誤解を受けそうで心配になり封印した。
2010年6月25日のツイート(以前削除してしまったけど、かろうじてTwilogに残っていた2010年のツイートの痕跡)
そしてイザヤもスマートな大人に!登場人物紹介では「映画版ジャイアンのように頼もしい雰囲気」と書かれているw
冗談めかしたのか1話では「ビョウドウイン君」、ミナセも「カタコンベ君」と呼んでおり、キャラが変わってしまったのかと心配したけど、2話では「ミナセ」と呼び、口調もくだけていて胸をなでおろしたw
カワチ青年を見守り声をかける、ふたりの頼れるお兄さん感も素敵!またイザヤは自分を「弱者だ」と言っていて。初期を考えるとびっくりする変化だ・・・。
成長した彼らの描写もお話も、もっと知りたかったなぁ・・・続いて欲しかった・・・。
「現実にハード・ランディング」、「ソフト・ランディング」という言い回しも独特でカッコ良くてとても好き!僕も機会があればまねしたい!w影響を受けてばかりだけどw

スイソの住む寮はのどかで気持ちの良さそうな場所にあるなぁ。不死鳥先生の学生寮がモデルなのかな?「Q」最終話でフユヒコが住んでいたマンション立ちこぎ荘とも似ている印象。
テレビ台は何だか顔がついているみたいで可愛いなwポケモンに居そう。
あと大股を開き画面を眺めるスイソも、すごくえっちだ・・・!!!
運動着もファッショナブル!そして大きな胸のラインがぐっとくる!えっちな曲線だ・・・!!!
右胸のロゴの「FC」は何を表しているのだろう?あと一般的には左胸が多く(プラトさんもそうだった)、右側って珍しいよね。こちらも何か意味があったのかな。

スイソの「人には適材適所の価値がある」は、「Q」でもミズエさんが言っていた。元は不死鳥先生のお母さんのお言葉だったっけ・・・?うろ覚え。不死鳥先生の中にも息づいていたお考えだったのかな。
それでもイザヤが庇う「腹の中に誰にも譲れないイチモツがある」や、考えて納得する時間を肯定したセリフが良かった。不死鳥先生はたびたびモラトリアムを長引かせて・・・と自嘲気味だったけど、僕もそれで大丈夫だったと思う。まぁ僕自身も同じようなものなので、自己弁護に聞こえるかもしれないけど・・・!
弱者だとも思わない。不死鳥先生も、納得するまでたくさん考えて構わなかったんです!

ラストの「不死鳥のように!」は作者名の伏線回収だ!w二年に渡る新都社活動、これが現時点では最後の作品となったので、一種の感慨深さがありますね。
こちらも気に留めていなかったタイトルの「。」も、思えば終止符を打ったかのようだ・・・。
「離れていった人達を呼び戻す」も、「不死鳥の短編集」で描かれた好きな人々なのだろうか。今年読み返したところだったので、よりせつなさが伝わった。
不死鳥先生はその後生まれ変われたのだろうか。いずれにしても、幸せでいらっしゃいますように・・・。

そしてカワチ青年はスイソに何を訊きたかったのだろう?こんな引きで終わるなんて~!!!ひどい!w
何十回と書いているけど、いつかまた更新されると良いな、不死鳥先生の作品を読めると良いな・・・。


以上、読後感があっさりしていた為、今回こそ短い感想で終わるだろうと予想していたら、結局2400字以上!w改めて稀有な作品と作者さんだな!w今作も楽しめた!それではまた。

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【Web漫画・SS感想】2023年4月30日 絶対加速クレッシェンドHELL&ブログSS

はいこんばんはRM307です。今週は2009年6月に新都社の月刊コミックニートへ掲載された不死鳥先生の漫画「絶対加速クレッシェンドHELL」と、ブログへ掲載されたショートショートの感想。

【「絶対加速クレッシェンドHELL」あらすじ】
奈瀬超克大学院大学の門を叩いた新入生の保呂草創平
初めてのオリエンテーションでの友人作りに戦々恐々としていると、初対面からぐいぐい迫る物質マテ子とのぎこちない付き合いが始まる。
そんなある時、公園でブランコに乗っていると突然地面から人が現れた。一人称が「わし」な女の子はどう見ても幼児で、「オシリス」と名乗る彼女の正体は一体――?

扉絵を含む全6ページなので、あらすじが作品のすべてですw内容は導入も導入なので、特に語る内容も無い。
とりあえず、今作も不死鳥先生の体験が含まれているのだろうな。舞台は大学院だけど、オリエンテーションは大学での経験だろうか。
ぐいぐい迫る謎のヒロインは「イエスタデイをうたって」の野中晴的なポジションではあるけど、不死鳥先生の願望でもあるのかな。先月の「不死鳥の短編集」三話に登場したクナギサさんは実在の人物がモデルっぽいけど、もしかしたら彼女への希求から?似た存在求めていたとか。

保呂草の名前の元ネタは、森博嗣さんの小説「Vシリーズ」に登場する保呂草潤平と、同作者のすべてがFになる」の犀川創平の組み合わせ。
愛称のホロホロは、「シャーマンキング」の碓氷ホロケウから。いずれも不死鳥先生が大好きな作品。
子がつく女性キャラのネーミングも同作品のダム子から。マテ子は「マテリアル」が由来で、「テレパス」が由来の「絶対加速クレッシェンドQ」のテレ子と同じ形式だろう。
また検索したところ、森博嗣作品には物質も重要なファクターのようだった。

そしてオシリスは「Q」と同一個体なのだろうか?彼らの元に現れた理由は?何もわからず気になる!
時系列も魔界廃止以前と以後、どちらだろう・・・。廃止は四話が描かれた時点で決まっていたらしいので、執筆時期からは推測できない。
何より、本作はどのようなストーリーになったのだろうな・・・読みたかった!

あと保呂草の「幼女が湧いた?!」というネットスラング的なセリフは、初期の絶クレとはテイストが異なるように思えて、当時結構意外だと驚いた記憶がある。
新都社やVIPの影響を受けたのだろうかと思ったけど、後に昔のブログや過去作を読み、不死鳥先生にとってそこまで突飛な言い回しでは無かったのだなと理解した。
ただロリキャラがメインの萌えを明確に意識した内容は、たしか新都社ウケを狙い描かれた部分もあった気がするけど、さすがに時間が経ち忘れてしまった。

翌7月のブログでは、ご自身も交えたメタ的なショートショートも書かれている。

結局、倍率1.1倍の大学院に入った事。」は、京大へ入れなかった不死鳥先生が京大の大学院への入学を志していたから。よく学歴ロンダ云々と仰っていたな。
不死鳥の事を見捨てて行ったかつての友人」は誰だろう。男子のお友だち?もしかしてクナギサさん?
「弐式」の元ネタは、「コードギアス 反逆のルルーシュ」に登場する紅蓮弐式という機体だろうか。不死鳥先生もごらんになっていたんだっけ?

不死鳥先生の作者名の由来は「ONE PIECE」に登場するマルコというキャラの異名からだったけど、「不死鳥!お前の名前は飾りかよ?!生き返れよ!よみがーえーれー!」というセリフから、その理由も推し量れる。
過去の感想でも触れたと思うけど、受け身な印象である「人は与えられた場所で、己のベストを尽くすしかねェんだよ!」というセリフが出る点も興味深い。少年漫画をこよなく愛する読者で作者なら、居場所を自分で勝ち取らせようと、未知の世界を開拓させようとするイメージだったので。
絶クレや不死鳥先生はエキセントリックに見られやすいので、一見しただけの作品を読んでいない人はギャップに驚きそう。以前も書いたけど、中二病漫画に見えて「中二病からの脱却」がテーマな点も面白くてすごいんだよね!
今、ココロが蘇り与えられた場所で頑張っていらっしゃるのかな。何十回と書いたけど、こちらもとても気になる。お元気で幸せでいらっしゃいますように。


以上、何だかんだで1400字を超えたのでさすがは不死鳥作品だ!まぁ薄い感想だけどね。
これまであまり意識を向けててこなかった作品だったので、今回書けて良かったです。それではまた。

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【Web漫画感想】2023年3月20日 不死鳥の短編集 ③

はいこんばんはRM307です。今週は不死鳥先生の「不死鳥の短編集」から三話目の「リア充達と一つの価値」の感想。2009年11月に新都社の月刊コミックニートへ掲載された最後の短編。
一話目の感想https://rm307.blog.jp/archives/87023739.html
二話目の感想https://rm307.blog.jp/archives/87114773.html

【あらすじ】
スイゼンジとの再会を果たす為に高校へ進学したウリンインは、同じ写真部のクナギサに誘われ、ともに勉学に励む満たされた日々を送っていた。
しかし後輩のマガタからガリ勉だと蔑まれ、勉強という一つの価値にこだわるウリンインの穏やかで安定した世界は分裂し、迷い、約束した京大の夢は叶わなかった。
それでもクナギサと過ごせた完成された世界へもう一度帰る為に、本当のリア充に戻る為に大学院を目指す。ウリンインの一人の戦いは続く。

扉絵、顔は異なるけど、気弱そうな困り眉のクナギサのキャラデザはチヨジを彷彿とさせる。笑うと特に似ている。マガタはプラトさんのキャラデザと酷似。モデルとなった人物なのだろうか?
ウリンインは白帝高校へ進学。「絶対加速クレッシェンドQ」の舞台である白峰県と同様に、不死鳥先生にとって白は特別なイメージがあったのだろうか。

ウリンインへいっしょに勉強をしようと持ちかけるクナギサ。これもノンフィクションで、実際に好意を寄せてくれる同級生が居たのかな。不死鳥先生もモテているじゃん!羨ましい!
切磋琢磨できる友を得て勉強に没頭する日々。素晴らしい青春だ。
そしてウリンインにとって真のリア充とは、決して陽キャ的なイメージでは無く、一人でも完成され幸福を感じられる満ち足りた世界、世界との波長が合った状態だったのかな。

僕は当初のウリンインのように、自分にとっての気持ち良い価値しか追い求めたくないと、彼らより歳をとった大人になっても考えている。生きづらく、共有できる世界が少なくなってしまうとしても、わざわざ「皆に認められる努力」に取り組みたいとは思えない・・・(現実の)他者に興味が無く、些末な人間の為に使う時間ももったいなく、その為の行動もめんどくさい。
我ながら幼い考えだとは思うけど、自分の素直な気持ち、欲求なので仕方が無い。
ウリンインは「その価値を重く考えない人にとっては、その価値に秀でた事は何の意味も成さなくなる」とも自省していた。とてもよくわかる、僕も自分は社会的にまったくの無価値で無意味だと昔から常々感じる。
でもウリンインは勉強ができる、好きで打ち込めるだけでもめちゃくちゃすごいよ!他者の価値観は違って当たり前で、蔑まれ隔絶や拒絶を感じても、自己否定をしなくて良かったんだよ・・・!と言いたい。
もちろん身近な存在に現実で、面と向かい告げられたらショックが大きいとは思うけど・・・。

それと読解力が皆無で機微に疎く行間も読めない人間なのでわからなかったのだけど、美しく尊敬する絵の上手いマガタの後ろ姿を見て、ウリンインは彼女への恋愛感情を抱いたからこその心痛と崩壊だったのだろうか?
モノローグには「とても都合の悪い女」とあるけど、それは好悪では無いし、後にコミュ力や容姿を悩むようにもなっている。生まれた新しい価値観はすなわち、勉強に重きを置かない彼女に認められる要素だった・・・?
なのでその後の希求の、クナギサと一つの価値を追いかけた時間が楽しくもう一度満喫したい、完成された世界に帰りたい、その気持ちも真実だけど、同時にクナギサと離れてしまった後悔や未練も示唆されていた・・・?
僕が恋愛脳なだけだからかもしれないけど、そんな想像も働いた。

不死鳥先生は分裂した世界の中で新都社と出逢い、数々の作品を描かれた。だけどご自身では、大学院へ進学し「一つの価値を求める時」へずっと戻ろうとお考えだったのだろう。
Q」だけじゃなく、この作品にも不死鳥先生が新都社活動、あるいは創作活動と決別する表明が描かれていた・・・当時はまったく気がつかなかったな・・・。
去られて、新作を読めなくなりとても残念で悲しいけど、満たされる為の世界へ望んで戻られたなら、祝福するしか無いのだろう。何十回と書いたけど、不死鳥先生が今幸せなら良いなとココロから思う。

表現では、あらゆるものに重さを感じていた喩えの繰り返しも好きだった。不死鳥先生がお好きな「ONE PIECE」に絡めた「一つながり」も良い。
あとテストの順位表にも、お好きな漫画家や小説家などの苗字が。サイカワモリノなど、「絶クレ」や雲林院水徒シリーズに登場するキャラ名も記されているけど、恐らく別人かな。
「FUCK・THE・~」もよく登場するセリフ回しだけど、実際に言われたのかどうかすごく気になる!あとこのコマのマガタはとても可愛い表情で一番好き!
月を見上げるラストは「魚眠洞とナナミ」の2話を思い起こす。不死鳥先生は今でも同じ月を眺めているのだろうか。興味が移り、もう見向きもされていないのだろうか。僕も夜空を仰ぎながら考える。

以上、不死鳥作品感想ではおなじみだけど、そこまで書く内容は無いかなと考えていても予想以上に筆が進む、本作も面白い作品でした!読み返せて良かった!もう続きを読めないと思うと寂しいー!

Twitterでは四話のタイトル案と構想も語られていたけど、もしも描かれたらどんな内容になったのだろうな・・・知りたかった!読みたかった!
何だかんだでやっぱり、不死鳥先生の作品にまた触れたい。これからも願い続けてしまうだろう。僕もすべてを理解した上でなら許されますか・・・?教えて欲しいです、不死鳥先生。それではまた。

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プロフィール

RM307

新都社でFAや漫画を描いたり読んだりしています。
このブログでは読んだ作品、作った料理の感想を掲載しています。
2016~2021年は毎週更新、2022年以降は基本的には月2回更新です。
新都社以外で何か触れた作品があった場合は、その都度投稿するかもしれません。

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